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News Release

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平成10年1月12日

簡単操作で微量元素分析が可能な低価格の 原子吸光光度計「A−1000/A−2000」を製品化

−低価格システムを投入し、原子吸光光度計シリーズのラインアップを強化−

  日立製作所は、このたび、大幅な低価格化を図りつつ、操作性の向上や高機能・
高性能化を追求した原子吸光光度計「A−1000/A−2000」を製品化し、
平成10年1月14日より販売を開始します。
  本製品は、前面パネルですべての操作が可能な上、測定元素を指定するだけで分
析条件を設定できるなど簡単操作を追求しています。また、高精度の測定を実現す
るバックグラウンド補正機能を搭載するなど、高機能・高性能化を実現するととも
に、省スペース設計により製品のコンパクト化も図っています。
  なお、測定方式としては、「A−1000」がシングルビーム方式、
「A−2000」がドリフト補正の可能なダブルビーム方式を採用しています。

  原子吸光光度計は、ppm(part per million(濃度単位:100万分の1))から 
ppb(part per billion(濃度単位:10億分の1))領域のカドミウム、鉛、鉄など
の微量元素の定量分析を行う分析装置で、試料溶液を微細な霧状にした後、高温度
(約2,800℃)のフレーム中に投入、光が吸収される量で微量元素の含有量を測
定します。現在は、上・下水や土壌、大気などの環境分野をはじめ、金属、化学、
食品、医療品といった各種工業分野での品質管理に使用されています。
  また近年では、水質基準や大気中の汚染物質の基準、食品中の各種栄養成分表示
などに対応するため、その重要性が高まっており、分析感度や操作性の向上、省ス
ペース化、低価格化などが求められています。

  当社は、昭和40年から原子吸光光度計シリーズを製品化しており、平成8年に
ppb レベルの高感度分析と高精度のバックグラウンド補正を実現する偏光ゼーマン
原子吸光光度計「Z−5000形シリーズ」を、平成9年にはppm領域の多元素迅
速分析を実現する「P−4010形ICP発光分析装置」を市場投入しています。
そして今回、新たに低価格システムを製品化し、ラインアップの強化を図りました。

  本製品は、前面パネルのみで操作が可能な上、入力手順を少なくし、日本語対応
の表示を採用するとともに、元素名を指定するだけで分析条件の設定が行えるなど
簡単操作を実現しています。
  さらに、重水素放電管を使用したバックグラウンド補正機能の搭載により、正確
な微量元素分析が可能な上、アトマイザーの吸引量、ディスパーザーの位置を外部
から変更できるなど感度の調整も容易です。また、「A−2000」では、ランプ
の光を2分割し、一方をフレームに、他方を対象ビームとすることで、その両光束
の比を測定してドリフト補正が可能なダブルビーム方式を採用しています。
  なお、省スペース設計により、幅790mm、奥行き585mm、高さ720mmと製
品のコンパクト化も図っています。


<価格および出荷時期>
     製  品  名                価格(消費税含まず)     出荷時期
原子吸光光度計「A−1000」       250万円      平成10年3月
原子吸光光度計「A−2000」       300万円      


                                                       以  上


   




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