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News Release

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平成9年11月10日

統合システム管理ソフトウェア「JP1 Version 5」を発売

―企業情報システムのTCO(トータル運用管理コスト)を最大5割削減―

  日立製作所はこのたび、イントラネット構築やERPパッケージ導入により、急速
に変化する企業情報システムのTCO(Total Cost of Ownership:トータル運用管
理コスト)を従来に比べ最大5割削減できる統合システム運用管理ソフトウェア
「JP1 Version 5」を製品化し、平成9年11月12日より販売を開始します。

  近年、企業情報システムの効率的運用という観点からTCOの削減が重要視されて
います。TCOの削減に向けては、各個人に普及したPCクライアントの維持管理コ
スト低減やシステムの自動運転をはじめとして、運用管理拠点の集約化による人件
費削減や日常的な運用管理業務のアウトソーシング等、柔軟できめ細かな対応が必
要です。このため、ネットワークで分散したシステム全体の集中管理、プラットフ
ォームの違いを意識しない運用、業務レベルでの統合監視、障害時の迅速な対応等、
情報システム全体を統括する運用管理基盤が求められています。
  一方、システム環境においては、PCサーバの性能・信頼性拡充による本格的な基
幹業務システムへの適用や、イントラネット化、ERPパッケージやグループウェア
導入による業務システムの再構築が進展しており、これらの新しい環境も合わせ効
率的に管理したい、また急速な業務改革にシステム管理を追随させたいというニー
ズが高まっています。

  当社では、従来からマルチプラットフォームに対応したシステム運用管理製品と
して「JP1」を平成5年5月より製品化し、国内はもとより海外市場でも広く販売
してきました。

  今回の「JP1 Version5」では、各種のシステム管理機能を統合的に扱い、管理
することを目的として、Java技術をベースとした統合管理フレームワークを採用す
るとともに、従来から提供しているネットワーク管理ソフトウェア「NETM/DM」の
ソフトウェア配布運用支援機能を「JP1」に統合するなど運用環境の一元化を行う
ことで運用管理コストの大幅な削減を可能にしています。基幹業務自動化のための
運用設計(業務構築の生産性)、運用フェーズでの自動実行や一元管理(自動化、
省力化)、さらに標準的なシステム構成*注では、JP1導入前に比べTCOを5割程度
削減できます。国内ベンダーの製品としては初めて、ERPパッケージ「R/3(R)」の
自動運転、バックアップ管理を実現しました(SAP(R)AG認定を申請中)。また、
Remedy(R)社のヘルプデスクツール「Action Request System(R)」との連携によ
り運用障害情報を自動的に登録でき、障害の履歴管理を効率化できます。
  さらに、サーバの障害時における迅速なシステム回復と運転継続、重要なセキュ
リティ機能の作動状況監視といった高信頼化機能の強化、数千台規模で構成される
サーバ群の管理等、イントラネットの運用も含めた基幹業務や企業内の情報流通を
担っている業務サーバの安定稼動、運用コスト削減を実現できます。

  今後「JP1」シリーズにおいては、イントラネット環境におけるJavaアプリケー
ションの配布管理、分散オブジェクト環境でのシステム運用管理機能等、次世代企
業情報システムにおけるTCOの削減を目指します。
 注:クライアントが100台以上のクライアント・サーバシステムでクライアン
トPC導入に伴うソフトウェアの配布・インストール、及び以後の資産管理までを
行う場合の、JP1導入前と導入後の運用コストを比較した数値(当社推定値)。

<販売目標>
 今後2年間で、約15万本の販売を見込んでいます。

<今回発表の主な製品の価格および出荷開始時期>
 標準的なサーバのソフトウェア構成(統合管理機能、自動ジョブスケジューリン
グ機能、バッチジョブ実行機能、ソフトウェア配布・資産管理機能)で57万円〜
(税別)。

      製 品 名                標準価格(税別)           出荷時期
JP1統合管理機能            
  JP1/Integrated Manager              3万円〜      平成10年6月末
ジョブ運用支援機能         
  JP1/Automatic Job Scheduler        12万円〜      平成9年12月末
  JP1/Automatic Job Scheduler - Enterprise Edition               
                                     17万円〜      平成10年6月末
  JP1/Automatic Operation Monitor    10万5千円〜   平成9年12月末
  JP1/Automatic Operation Monitor - Enterprise Edition    
                                     18万5千円〜   平成10年6月末
  JP1/NQSEXEC                        18万5千円〜   平成9年12月末
  JP1/NQSEXEC - Enterprise Edition   26万5千円〜   平成10年6月末
  JP1/Network Batch Queuing System      14万円     平成9年12月末
  JP1/Network Batch Queuing System - Enterprise Edition   
                                        17万円     平成10年6月末
  JP1/Network Printing System           13万円〜   平成9年12月末
  JP1/Network Printing System - Enterprise Edition
                                        17万円〜   平成10年6月末
アプリケーション管理/問題管理             
  JP1/Application Manager for R/3(R)   180万円〜   平成10年3月末
  JP1/Problem Manager for the Remedy(R) Action Request System(R)  
                                        40万円     平成9年12月末
セキュリティ管理           
  JP1/Security - Investigator           98万円     平成9年12月末
  JP1/Security - Investigator - Agent   10万円     平成9年12月末
ソフトウェア資源配布支援機能               
  JP1/NETM/DM Manager                19万8千円     平成10年6月末
  JP1/NETM/DM SubManager                 5万円     平成10年6月末
  JP1/NETM/DM Client                  1万8千円〜   平成10年6月末

* 動作環境としては、Windows NT 4.0, HP-UX, HI-UX/WE2(一部除く)他に対応
    しています。

<他社商品名称に関する表示>
・ Action Request Systemは,米国Remedy社の商標です。
・ HP-UXは,米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称
   です。
・ Microsoftは,米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標
   です。
・ Microsoft Cluster Serverは米国Microsoft Corp.の商品名称です。
・ R/3は,SAP AGの登録商標です。
・ Remedyは,米国Remedy社の商標です。
・ SAPは,SAP AGの登録商標です。
・ UNIXは、X/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている、米国な
   らびに他の国における登録商標です。
・ Windows NTは,米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商
   標です。






                              以 上


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