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News Release

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平成9年5月21日

大温度差対応により空調システムの省エネルギーを実現した吸収冷温水機を発売

  日立製作所は、従来の標準温度差空調システム対応に比べイニシャルコスト、ラ
ンニングコスト共に10〜15%低減した、大温度差空調システム対応の熱源機と
してガス・油焚吸収冷温水機Vシリーズ7機種(120〜320冷凍トン)を6月
2日より発売します。
 本製品においては、冷却水フローの改良をはかることにより、冷温水機のサイズ
アップをすることなく冷水・冷却水大温度差をとって定格冷房能力をだすことがで
きます。
 価格については従来機並としており、コストパフォーマンスを向上しています。
 さらに、大温度差対応型空調機を組み合わせることにより、送風系統と水系統双
方の大温度差化が可能となり、空調搬送エネルギーコストと空調設備イニシャルコ
ストを合わせた空調システム全体の大幅なコスト低減を実現することができます。

 現在オフィスで消費されるエネルギーの2分の1から3分の1は空調用であり、
省エネルギー化を図る上で、空調用エネルギーの削減は欠かせません。吸収冷温水
機は、電気式の空調用熱源機に比べて電気使用量が少なく、電力需要のピークカッ
トに貢献するということから需要が伸びており、平成9年度では約4900台(前
年度比102%)の市場規模が見込まれています。また、冷媒にフロンをつかわな
いことから地球環境保全の観点からも注目されています。

 従来の冷温水機を利用した空調システムにおいても、大温度差をとって冷水や冷
却水の循環水量を小さくすることで、水の搬送動力低減や水配管、循環ポンプのサ
イズダウンによる設備のイニシャルコスト低減を図るものはありました。しかし、
クーリングタワーを大型化せずに定格冷房能力を得るためには、どうしても冷温水
機のサイズを上げなければなりませんでした。

 そこで当社では、空調システムに使用する熱源機単品の省エネルギーだけではな
く、システム全体の省エネルギー化を図るために、サイズを上げることなく定格冷
房能力を得ることができる冷水・冷却水大温度差対応の冷温水機Vシリーズを開発
しました。


今回発売するVシリーズには次のような特長を備えています。
1. 高機能マイコン盤を標準搭載。
(1)冷温水温度のPID制御による負荷変動追従性向上
(2)液晶デジタルによる見やすい状態表示
(3)予防保全・異常予知機能の充実
(4)希釈運転時間の最適制御
2.溶液循環量制御方式の改善による部分負荷効率向上
   (当社従来比最大10%向上)
3.低NOxバーナーを標準装備
   (13A,12A都市ガス使用の場合、O2=0%換算でNOx値=60ppm
    以下)
4.電気エネルギーを使わない水エジェクター方式全自動抽気装置標準装備
5.遠隔監視システム対応可能(保守契約オプション)

<標準価格>
 280冷凍トンモデル(HAU−G280V)    3,900万円
 *1冷凍トン=3,024kcal/h

<販売目標>    280台/年(120〜320冷凍トン)



                              以 上


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