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                                                  平成9年2月26日

抗菌・脱臭効果を発揮する「光触媒付蛍光ランプ」 及び長寿命「無電極蛍光ランプ」を開発

  

 日立製作所は、光触媒作用により大気中の有機物を分解し、抗菌、脱臭、ランプ 自体の汚れに伴う明るさの低下も防ぐ「光触媒付蛍光ランプ」及び、白熱電球に比 べ20倍の長寿命、4分の1の低消費電力を実現した「無電極蛍光ランプ」を開発 しました。  今回開発した「光触媒付蛍光ランプ」は、ランプ表面に光触媒膜としてアナター ゼ結晶構造の酸化チタンを塗布しています。この光触媒膜が、蛍光ランプが発する わずかな紫外光により、電子・ホールの対を発生します。この対とランプ表面の酸 素、水分が反応することで生じる活性種が、ランプ表面に付着している汚れの元と なる油成分や空気中の悪臭成分、菌類の細胞膜などを分解します。これによりラン プ自体の汚れを防ぎ、明るさの低下を防ぐとともに、タバコや食物臭などの室内の 臭いを消し、室内の浮遊菌に対する抗菌作用を発揮します。  密閉容器の実験結果では、空中菌の残存率は3時間後で10%まで、代表的な悪 臭の例であるアンモニアは6時間後には30%にまで低減することが出来ました。 タバコの臭いが気になるオフィスやロビー、家庭、空中菌が問題になる病院や老人 ホームなどに最適です。  一方「無電極蛍光ランプ」は、発光管内に電極を設けずに、誘導コイルを設置し ています。新開発の電子安定器から、誘導コイルに数MHzの高周波電流を流すこ とで、発光管内に高周波電磁界が発生します。これにより、発光管内部で放電し、 紫外線が放射され、蛍光体により可視光へと変換され発光します。今回は、電子安 定器の小型化、長寿命化、高効率化に加え、発光管の構造や温度設計を最適化する ことで、白熱電球並の小型サイズを実現するとともに、白熱電球の20倍(2万時 間)の長寿命を実現しました。消費電力についても18Wで白熱電球80W相当の 明るさを実現し、白熱電球の約4分の1の低消費電力を実現し、電気代の節減に加 え空調時の冷房負荷を下げる効果などが期待されます。長時間点灯する24時間営 業の店舗や高天井など取り替えにくい場所に設置してある照明器具や、シャンデリ アなどの消費電力の多い多灯器具などに最適です。  両ランプともに3月4日から東京国際展示場・東京ビッグサイトにて開催される 第3回インターナショナルライティング・フェアに参考出展する予定です。                               以 上

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