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                                                  平成9年2月24日

世界最大容量の超電導発電機を開発

 

 日立製作所は、通商産業省・工業技術院の「ニューサンシャイン計画」の一環と して、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)及び、超電導発電関連機 器・材料技術研究組合(Super−GM)の下で開発を進めていた、70MW級 超電導発電機モデル機を製作し、工場での試験に成功しました。  本発電機の容量は83MVAであり、すでに試験が行われているものでは、世界 最大の超電導発電機となります。  本発電機は、ロータ内部の超電導コイルで、4テスラの強力な磁場を作ることに より、電力系統の送電容量の拡大や、電圧変動の低減、発電効率の向上が可能にな ります。  発電効率を200MW機に換算すると99%であり、従来型火力発電機(空気冷 却)と比較すると、約0.4%の向上が可能です。また、重量を200MW機で比 較すると約30%低減することができます。  本発電機に使用しているロータは、多重の円筒構造となっており、最内部に液体 ヘリウム(−269℃)を貯液し、内部のコイルを超電導にします。また、多重の 円筒の間は、魔法瓶のように真空とし、侵入熱を低減する構造となっています。  本発電機の工場試験では、回転子を極低温(−269℃)まで冷却し、無負荷状 態で発電機としての各種電気試験を実施しました。また、回転数を定格回転速度の 115%(4140rpm)まで、昇速して、回転子強度、軸振動に問題が無いこ とを確認しています。  今後は、関西電力(株)大阪発電所内のSuper−GM試験センター建設所に 据え付け、4月から試運転を実施します。その後負荷試験など現地試験を8月まで 行い超電導発電機の種々のメリットを検証する予定です。 <仕様> 項目 : 仕様 項目 : 仕様 容量 : 83MVA 回転子内温度 : 4K(-269℃) 電圧 : 10kV 寸法 : 幅3.7m×高さ3.7m×長さ9.3m 周波数 : 60Hz ロータ重量 : 21ton 回転速度 : 3600rpm ステータ重量 : 67ton 超電導コイル : NbTi(ニオブチタン) 以 上

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