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                                                  平成8年11月11日

日立と米国サンディスク社が小型フラッシュメモリカード        「コンパクトフラッシュ」の業界標準化に向けて協力

−日立がサンディスク社からのOEMを含む コンパクトフラッシュ3製品を市場投入−

株式会社日立製作所                        サンディスクコーポレーション  日立製作所(日立)と米国サンディスクコーポレーション(サンディスク社)は、こ のたび、小型フラッシュメモリカード「コンパクトフラッシュ」(注1)のさらなる 普及に向けて協力することで合意しました。 今後、製品の幅広いラインアップと安定供給を図り、コンパクトフラッシュの業界 標準化を推進します。  コンパクトフラッシュは、現在一般的に使用されているATA(注2)仕様のPCカード (ATAカード)と比較し、外形寸法が42.8×36.4×3.3mmと約1/3であり、今後普及が 期待されるデジタルカメラやPDA等の小型情報通信機器向けの小型、薄型の外部記 憶装置として注目されています。  現在、サンディスク社は、2Mバイトから15Mバイトのコンパクトフラッシュを量 産し、さらに20Mバイトのコンパクトフラッシュを開発しています。今回の合意に より、日立も64MビットAND型(注3)フラッシュメモリを搭載した15Mバイトのコン パクトフラッシュと、サンディスク社からのOEMによる2Mバイトおよび4Mバイトの コンパクトフラッシュの計3製品を製品化し、市場投入します。  近年、デジタルカメラやPDA、セルラー等の小型情報通信機器の外部記憶装置と しては、一般にATAカードが普及していますが、より携帯性を高めるために、さら なる小型、薄型を実現したカードの要求が高まっています。  そこで、サンディスク社は小型フラッシュメモリカードとして、平成6年10月に コンパクトフラッシュを開発しました。コンパクトフラッシュはATAカードと同様、 コントローラを内蔵し、インタフェースが「PC Card ATA Standard」に準拠して いるため、機器間での互換性が高く、主要なパソコンでは特別なドライバソフト ウェアが不要です。また、フラッシュメモリのタイプや世代によらず、互換性を維 持できるという利点もあります。  さらに、電源電圧は3.3V、5Vどちらでも動作が可能なため、異なる電源・電圧の 機器間でも電圧や信号レベルの変換なしで使用することができます。例えば、15M バイトのコンパクトフラッシュをデジタルカメラで使用した場合、コンパクトフラ ッシュをカメラからノートPCのスロットに差し替えるだけで、撮影した約100枚の 高画質静止画像データをノートPCの画面上で見ることができます。  サンディスク社は、フラッシュメモリカードの分野でトップシェアを持ち、小型 フラッシュメモリカードとして、業界に先駆けてコンパクトフラッシュの量産を開 始しました。また先般、多値制御の64Mビットフラッシュメモリも新たに製品化し ています。  さらに一方では、コンパクトフラッシュの標準化推進団体であるCFA (CompactFlash Association)に大きく貢献しています。現在、CFAにはカメラお よび半導体の主要メーカ57社が加入しており、すでにキヤノン(株)などはコンパク トフラッシュを搭載したデジタルカメラを商品化しています。  日立は、平成7年12月にCFAに加入し、自社の64MビットAND型フラッシュメモリ を搭載したコンパクトフラッシュの開発に取り組んできました。同フラッシュメモ リは、単一電源、低電圧での高速動作に加え、消去単位が512バイトと小ブロック 単位での書き換えを特徴としており、高速書き換えが必要な大容量のデータストレ ージ用途に適しています。  そして、本年9月には、同フラッシュメモリを搭載し、75Mバイトの大容量を実現 したATAカードを製品化しています。さらに今回、サンディスク社と協力し、15Mバ イトのコンパクトフラッシュと、サンディスク社からのOEMによる2Mバイトおよび 4Mバイトのコンパクトフラッシュを製品化しました。  今後は、64MビットAND型フラッシュメモリを搭載したコンパクトフラッシュとし て、7.5Mバイトから45Mバイト品を製品化していきます。  今回の合意により、日立とサンディスク社は、各々のコンパクトフラッシュを互 いにOEM供給していきます。互いにセカンドソースとなることで、製品の幅広いラ インアップと安定供給を実現し、「コンパクトフラッシュ」の業界標準化を目指し ます。 (注1)コンパクトフラッシュ(CompactFlash):CompactFlashは米国サンディスク 社の商標です。 (注2)ATA(Advanced Technology Attachment):AT互換ホストシステムのハード ディスクに用いられるインタフェースとプロトコル。 (注3)AND型:日立が開発したフラッシュメモリセル方式。ビット線を主ビット線と 副ビット線を設ける階層構造とし、各々のメモリセルを副ビット線に並列に 接続したアレイ構成。高集積化、高速シリアルアクセスに適している。 <米国サンディスク社概要> 会 社 名:サンディスクコーポレーション 資 本 金:97.3M$ / 1995年12月末現在 代 表 者:Eli Harari(社長、創業者) 所 在 地:米国カリフォルニア州サニーベル市 売 上 高:62.8M$ / 1995年12月末現在 従業員数:330人 / 1996年10月末現在 <(株)日立製作所概要> 会 社 名:株式会社 日立製作所 資 本 金:2,786億円 / 1996年9月末現在 代 表 者:金井 務(取締役社長) 本社所在地:東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 売 上 高:41,264億円 / 1995年度 従業員数:75,185人 / 1996年9月末現在 <米国サンディスク社について>  米国サンディスク社は、1988年に設立されたフラッシュメモリ装置の開発、製造、 販売を行う専業メーカです。同社はフラッシュメモリチップおよび半導体不揮発性 メモリ装置に関する独自の技術を有しており、フラッシュメモリカードの市場にお いては世界トップシェアを占めています。  事業:フラッシュメモリ装置の開発・製造・販売  技術:フラッシュメモリデバイスの技術      外部記憶装置のシステム設計技術 <CFAについて>  コンパクトフラッシュの標準化推進団体。 サンディスク社、日立、キヤノン(株)、Eastman Kodak Company、 日本電気(株)、Motorola, Inc.、セイコーエプソン(株)、Polaroid Corporation、松下電子工業(株)、富士フィルムマイクロデバイス(株)、 京セラ(株)、3M Corporation、LG Semicon CO, Ltd.、Hewlett-Packard Company、Apple Computer, Inc.、Cirrus Logic Inc.、リコー(株)、 Seagate Technology, Inc.、三菱電機(株)、ソニー(株)など、主要カメラ メーカ、半導体メーカ57社が加入しています。                               以 上


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