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平成8年4月10日

製品再資源化の取り組みについて

―製品性能の向上と環境配慮の両立を目指して―

 日立製作所は、平成4年度より、製品再資源化について、洗濯機、冷蔵庫、
テレビ等の家電品を中心に、1.リサイクル可能率の30%向上 2.分解時間の
半減 3.梱包用発泡スチロールの50%削減、(目標達成年度:平成7年度)と
いう環境行動計画を策定し、「第1期」活動を展開してきました。その結果、
当初の目標をほぼ達成しました。
 近年、冷蔵庫、テレビなどの家電品は、その普及とともに、製品自体が大
型化しつつあり、現行の大型廃棄物の処理技術は破砕してそのまま埋立処理
するか、金属だけを回収するシステムとなっています。このため、大都市圏
を始めとした埋立地不足が大きな社会問題となっています。こうした背景を
踏まえ、平成3年にリサイクル法(再生資源の利用の促進に関する法律)が制定
されるなど、限られた資源環境の中で、21世紀の循環型社会を構築するため
に、事業者、消費者、行政の3者の果たす役割はますます大きくなっています。
 当社は、平成4年に策定した「環境行動計画」の一テーマとして、製品再
資源化について、洗濯機、冷蔵庫、テレビ等の家電品を中心とした15製品
を対象に、モデルチェンジのタイミングに合わせ積極的に取り組んできま
した。
 従来の製品開発では、機能、品質、コストなどが重要な要素でしたが、環
境に配慮した製品開発を進めるため、「エコマテリアル選定指針」(※1)の作
成や、「分解性評価法」(※2)の開発など独自の取り組みを通じ、開発段階に
おける製品アセスメントを進め、当初目標をほぼ達成したものです(下表参
照)。
「第1期」 製品再資源化活動の主な成果
              目標 全自動 クリーナ ルーム 冷蔵庫 ワイド
                 洗濯機 エアコン テレビBR> 分解時間削減(※3)      50%  50  51  50  51  66
リサイクル可能率向上(※4)  30%  47  43  30  39  43
梱包用発泡スチロール削減(※5)50%  50 100  51  50  60
   (※3) (※4) 平成4年の活動開始時期を基準として算定
   (※5) 平成2年の活動開始時期を基準として算定
 (※1)「エコマテリアル選定指針」:
     プラスチック材の選定の際に、従来の選定要素である、材料特
   性・経済性に加え、材料の製造、再生、回収など各過程における、
エネルギー消費や解体・再生のし易さなどのリサイクル性も含め、
総合評価し、製品設計時の選定基準とするもの。
 (※2)「分解性評価法」:
  部品点数の削減や、分解し易さ、材料統合化を図面上で数値
評価する手法。
 また、平成8年度からは、新たに環境行動計画を掲げ、「第2期」製品再
資源化活動を展開していきます。対象製品を拡大(15→24製品)すると共に、
開発段階で製品アセスメントをさらに充実させるために、材料、製造、廃棄、
リサイクルまでの全サイクルにおける環境負荷を、数値化し評価する「環境影
響性評価法」(ラフサイクルアセスメント:LCA)の研究開発を進め、製品
再資源化の実効を上げていく考えです。
「第2期」製品再資源化環境行動計画
  (1)環境配慮型製品の開発を目指して平成4年をベースとして平成
12年までに以下を達成する。
    1.リサイクル可能率 40%向上 2.分解時間 60%削減
  (2)包装材の減量化・再資源化について平成2年をベースとして平成
12年年までに以下を達成する。
    1.発泡スチロール 60%削減
                                           以  上

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