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                                                  平成7年12月26日

―テレビ・パソコン対応「13.3型液晶ディスプレイ」を試作―

超広視野角液晶(スーパーTFT)に高精細動画像を再現

 日立製作所は、超広視野角・大画面高精細TFT(スーパーTFT)液晶
を搭載し、高精細な動画像を再現するテレビ・パソコン対応「13.3型液
晶ディスプレイ」を試作しました。
 昨今のAV機器のディジタル化やパソコンの普及などのマルチメディア化
の潮流の中で、映像の核となるディスプレイに対し、動画・静止画を含めた
様々なメディアを『明るく見やすい大画面で見たい』というニーズが高まっ
ています。
 このようなニーズに対し、「薄型、省スペース、広視野角で見易い大画面、
テレビ・パソコン対応」をコンセプトに本試作機を開発・試作しました。
 本試作機に搭載している液晶パネル(スーパーTFT)は、視野角が上下
140°、左右140°に広がり、従来のTFT液晶(上下40°左右90°
:当社TFT液晶)では実現できなかった超広視野角を実現しており、どの
方向から見ても色変化の少ない映像が再現出来ます。
又、XGA対応(1024×768)で、15型ブラウン管相当の13.3
型高精細・大画面液晶となっています。
 この液晶パネルの特徴に加え、「動き適応型走査線補間技術」を応用した
独自のコンバータを開発することにより、液晶ディスプレイとしては初めて、
ラインフリッカ(ちらつき)の無い高精細な動画像を実現しました。
 さらに、パソコンと接続しVGA,S−VGA,XGAの画素数まで対応
出来るマルチスキャンディスプレイとしても使用する事が出来ます。
 今後は動画を中心としたコミュニケーションツールとして、液晶プロジェ
クタ等と併せたプレゼンテーションシステムや、旅行代理店等の顧客サービ
スカウンター用途等の業務用市場を開拓していきます。
 又、将来のホームマルチメディアの普及に伴う家庭用パーソナルユースの
キーデバイスとしても、製品開発を進めていく予定です。
                               以 上

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