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2002年11月28日

地上デジタル放送向けにMPEG-4リアルタイム送出装置を開発

−移動体端末向けに地上デジタル放送による新規サービスをめざす−


 日立製作所 日立研究所(所長:児玉英世)は、このたび、2003年末に開始予定の地上デジタル放送に向けたMPEG-4*1リアルタイム送出装置を開発しました。この装置は、映像を高効率でリアルタイムに圧縮し、地上デジタル放送向けに変換します。これにより、移動中であっても、携帯電話や車載端末等の移動体端末で最新の番組を見ることができるようになります。
 本装置を用いて、地上デジタル放送の実験施設において圧縮したライブ映像を送出し、移動車両に搭載した地上デジタル放送受信機で、車が走行中でも映像を受信することを確認しました。

 日本の地上デジタル放送では、テレビ等の固定受像機のほか、携帯電話や車載端末等の移動体端末向けの放送も期待されていますが、そのためには限られた放送帯域を分割して使用することが不可欠です。少ない帯域で多くの情報を伝送するためには、情報を圧縮する必要があり、その方法の一つとして、MPEG-4による映像圧縮符号化方式の利用が注目されています。
 MPEG-4による映像圧縮符号化方式を用いることで、従来に比べ伝送データを20分の1程度まで圧縮でき、放送・通信時に多少のエラーが発生しても画像の乱れを無くすことが可能です。そのため、この方式を用いたデジタル放送により、テレビ等の固定受像機のほかに、携帯電話やカーナビ等の移動体端末へ、ニュースやスポーツ等のライブ番組を配信することができるようになります。

 今回開発したデジタル放送向けMPEG-4リアルタイム送出装置は、日立のMPEG-4技術をベースとして、デジタル放送向けに設計、製作されたものです。本装置は、MPEG-4映像データを、パケット分割多重方式*2を規定しているMPEG-2 Systems規格(ISO/IEC 13818-1)*3に準拠した放送データとして送出します。
 また、ライブ番組の放送に要求される即時性を確保するために、MPEG-4映像データのパケット分割多重処理を行う際の、出力タイミングを最適化させました。さらに、現在、MPEG-4映像の送出方式の運用規定は、ARIB (電波産業会) *4にて策定していますが、本装置はMPEG-4圧縮処理並びにパケット分割多重処理を、すべてソフトウェアで実現したことにより、今後のARIBでの運用規格変更や放送事業者のニーズに対して、ソフトウェアの変更のみで対応できるため、開発コストが抑えられます。

 デジタル放送を行う事業者が本装置を利用することで、視聴者は、歩きながら、あるいは車両での移動中であっても、いつでもどこでも、携帯電話や車載端末等のデジタル放送受信端末によって、ニュースやスポーツを受信することができます。
 今後は、音声と映像のタイミングがずれないようにデータを多重化する機能を増強し、移動体端末向けのデジタル放送の実現に貢献していきたいと考えています。

 なお、本技術は、11月28日〜29日に慶應義塾大理工学部・矢上キャンパスで開催される、映像情報メディア学会冬季大会にて発表されます。

■用語説明 
*1 MPEG-4(Moving Picture Experts Group phase 4)
高圧縮率・エラー耐性を目的とした映像圧縮方式の一つであり、携帯電話・PDA等で映像を閲覧することを想定して、その開発が進められています。
*2 パケット分割多重方式
伝送コストを下げるために、一つの伝送媒体を多数の通信で共用する多重化伝送技術の一つ。伝送媒体の帯域幅全体を使い、データを一定の形式のパケットに乗せて次々に送ります。現在、インターネットやLANなどのデータ通信システムで使われています。
*3 MPEG-2 Systems規格(ISO/IEC 13818-1)
任意の映像・音声等のデジタルデータを多重化・同期して伝送するためのMPEG 規格の一つ。この規格に従ってデジタル放送が運用されます。
*4 ARIB (社団法人 電波産業会)
通信・放送分野における電波利用システムの実用化及びその普及を促進し、電波産業の健全な進歩発展を図る観点から、電波の利用に関する調査、研究、開発、コンサルティングを行う社団法人。



以上



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