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2002年6月5日
 
日立がソニーの非接触ICカード技術“FeliCa”を導入

    株式会社 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達、以下 日立)は、ソニー株式会社(以下 ソニー)の開発した非接触ICカードのためのFeliCa技術(注1)を導入します。これにより日立は、自社のICカード用マイコンに搭載するFeliCa技術に準拠したOS(Operating System)を開発し、そのOSを搭載したICカード用マイコンの出荷を2002年12月から開始します。

    近年、マイコンを搭載したICカードは、通信分野における携帯電話の利用者情報等を記憶するGSM-SIM(注2)、W-CDMA-UIM(注3)カード、金融分野でのクレジットカードやキャッシュカード、交通分野での電子乗車券や有料道路におけるETCカード等、多くの分野で採用されています。
    ICカードとリーダ/ライター間のデータ通信の方式としては、従来の接触方式に加え、高速な決済処理が必要とされる交通分野や、操作性やスピーディーな支払いが要求される流通分野などでは非接触方式の採用が増加しています。
    そのなかで、FeliCa技術を用いた非接触ICカード方式は、国内外の鉄道やバス等の電子乗車券で多くの実績があり、コンビニエンスストアなどの小額決済カード、社員証やIDカード等、幅広い用途への普及が進んでいます。

    一方、日立はICカード用マイコンとして8ビットCPUの「AE-3シリーズ」や16ビットCPUの「AE-4シリーズ」を製品化しており、ワールドワイドで高いシェアの実績を持つ携帯電話用GSM-SIMカードや金融分野のクレジットカードなど、多くの分野に採用されています。
    さらに、日立のICカード用マイコンは、IT (Information Technology)関連製品のセキュリティに関する国際標準規格である「ISO 15408」(注4)の認証を取得しています。製品のセキュリティ保証だけではなく、製品開発や製造上のセキュリティ管理保証まで含めた総合的に高度な保証レベルを取得しており、ICカード用のマイコン市場ではリーディングポジションにあります。

    こうしたセキュリティ技術に今回のFeliCa技術を導入することにより、接触、非接触両方式を搭載したデュアルウェイ方式のICカード用マイコンをはじめ、金融、通信分野から交通、流通等に至る幅広い市場ニーズに対応した製品をラインナップしていきます。

(注1) FeliCa技術:近接した距離において、高速、セキュアかつ高機能な相互通信を可能とした非接触ICカードシステムのための技術。

(注2) GSM-SIM(Global System for Mobile communications-Subscriber Identity Module):GSMは、携帯電話などの移動体通信の方式。SIMカードは、利用者情報を記憶するカードで、そのカードをGSM電話機に組み込むことで、カード所有者の情報により電話することができる。

(注3) W-CDMA-UIM(Wide band-Code Division Multiple Access-User Identity Module):W-CDMAは、次世代携帯電話に使用される通信方式の一つ。従来のGSM、PDC等の方式に比べ、音声品質の向上、高速データ通信、国際ローミングを目標としている。UIMカードは、GSMに使用するSIMと同様に利用者情報を記憶するカード。

(注4) ISO 15408:1999年にISO(国際標準化機構)により策定された情報技術セキュリティ評価基準の国際規格で、ソフトウェアやハードウェア製品、システムのセキュリティ強度すなわち安全性を評価する国際基準。

■商標表記
  FeliCaは、ソニー(株)の登録商標です。

以 上

   



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