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2001年11月26日

 

株式会社日立製作所
日立協和エンジニアリング 株式会社
光を用いた有機材料の非破壊劣化診断サービスを外販
― 診断装置、診断マスターカーブ作成、診断サービスの提供 ―
  株式会社 日立製作所 日立研究所では、このたび、産業分野に広く活用されている有機材料の劣化の進行度を、光を用いて非破壊で診断する簡便な光診断技術の高度化を図りました。また、本技術による診断サービス及び診断装置を、日立協和エンジニアリング株式会社を販売代理店とし、社内グループのみならず、広く外販いたします。

  近年、産業廃棄物の削減、資源の有効活用の点から、電気機器を安全に長期間使用するための監視診断技術が切望されています。診断技術の開発が進んでいる大型の電力機器と異なり、小・中型の産業・電気機器は、熟練検査者の経験に強く依存しているのが現状です。そのため、簡便に余寿命や劣化の進行度を予測できる診断技術の確立を目的に開発しました。
  例えば、モータ等の設備機器の保守管理、エンジンオイル等消耗品の交換時期の判定、回収素材のリサイクル〜リユース判別等にご活用いただけます。

  本技術は、劣化して変色した有機材料に2波長の光を照射し、その吸収の度合や照射光の特性変化を定量的に評価する技術です。このため、液体、固体を問わず、基本的に全ての有機材料に幅広く適用できることが特徴です。また、開発当初の光診断技術では化学的な劣化(熱劣化度、酸化度等)の進行度の評価や、過去に受けた熱履歴(平均使用温度)の推定に限られていましたが、今回の外販に際しては、光源として偏光も用いる等の工夫により、新たに物理的な劣化(結晶化度、粘度等の変化)の進行度評価も可能としたことが特徴です。
  本技術は精度、簡便性、経済性に優れるため、有機材料を活用している産業分野(電力、電機、自動車、化学等)全てにおいて、製品の品質向上、環境保全、安全性の確保、運用コスト低減等に貢献できると考えられます。


[開発技術の特徴]
(1) 劣化に伴い変化する2波長間の光強度比に着目した非破壊評価技術です。2波長法なので表面形状の影響を受けにくいのが特徴です。
(2) 材料の性状(固体、液体、着色の有無)を問わない適用対象の広い技術です。
(3) 材料毎に作成する光診断用マスターカーブを用いて、劣化の進行度ばかりでなく、余寿命も推定可能です。
(4) 機器停止後に稼動時の平均使用温度も推定可能です。
(5) コンパクトな携帯型診断装置としても提供可能です。

[サービスの提供形態]
(1) 新品と劣化品とを比較して診断可能性を判定します。
(2) モデル試料を用いた加速劣化試験により、診断マスターカーブを作成します。
(材料毎に必要となります)
(3) 最適化した光学系を組込んだ光診断装置を製作します。
(4) 劣化の進行度、熱履歴(平均使用温度)等を推定します。

■インターネットによる問合せ先
  http://www.i-eng.hitachi.co.jp(i-engineeringホームページ)  
  上記ホームページからリンク先の「分析の部屋」にコンテンツ掲載
  (会員登録(無料)が必要です)

以 上




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