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平成12年3月27日
新しいアルミ接合である
FSW(摩擦攪拌接合法)について実用化特許を取得
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 日立製作所(取締役社長:庄山悦彦)は、このたび、英国溶接研究所(The Welding 
Institute/以下、TWI)において開発したアルミ等の金属材の接合技術である摩擦攪拌
接合法(Friction Stir Welding/以下、FSW)を実用化する技術として、接合部にあ
らかじめ凸部を設け、その凸部の金属材で隙間を埋めながら接合することで、接合部の減肉
による不具合を抑える技術を開発し、日本国内においての特許権を取得しました。

 FSWは、金属部材の接合部に回転ツールを圧入して移動させることにより、金属を発熱、
軟化させて接合する技術で、熱影響による変化や歪みも少ないため、精度、強度に優れ、し
かも仕上がりの美しい接合が行えることから注目を集めています。
 しかし、この技術を長尺、または立体的な金属部材に適用した場合、接合部に隙間がある
と隙間を両側の金属材で充填することになり、接合部にくぼみができ、強度の低下を起こす
という課題がありました。

 こうした課題を解決するため、当社は、接合する二つの部材の突き合わせ部分に、それぞ
れ部材の厚さ方向に突出する凸部を設けておき、この凸部側から回転工具を圧入して回転さ
せることで接合する技術を開発しました。本技術は、凸部の金属が隙間を埋めるため、接合
部分の減肉による不具合の発生を抑えることが可能です。(特許概要図参照)
 当社では、本技術を、FSWを実用化するための特許として日本及び米国、EP(英、仏、
独伊)、中国、韓国に申請し、このたび日本国内において、実用化に貢献する特許権とし
て取得しました。(日本以外はいずれも審査中)

 当社では、接合後の歪みが小さくかつ接合痕が目立たないFSWに注目し、平成5年から
TWIの研究に参画し、製品化適応技術で主体的な役割を果たすとともに、平成9年には、
TWIからFSWについて、特許ライセンスを取得し、軽量化が求められる自動車、航空
機、船舶、鉄道車両や建築材料等の広い分野への適応を進めています。

 当社は、本特許技術を軽量化等の目的のためにアルミニウム部材を使用する自社製品に積
極的に採用するとともに、本特許技術のライセンスについては、各事業分野における展開
に合わせた特許の活用を検討中です。

■取得権利の概要
1. 特許番号     : 特許第3,014,654号
2. 出願番号     : 平成09年特許願第35,918号
3. 出願日       : 1997.2.20(優先日:1996.3.19)
                  (特願平8−62491の国内優先権出願)
4. 発明の名称   : 摩擦接合方法
5. 特許権者     : 株式会社日立製作所
6. 発明者       : 青田欣也、石丸靖男、竹中剛
7. 関連海外出願 : 米国、EP(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア)、韓国、中国
                   (いずれも審査中)



                                                                    以    上











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