株式会社 日立製作所（取締役社長 庄山悦彦）は、平成１２年４月より、仕事と家庭の両
立及び女性の活躍支援を目的に、「ジェンダー・フリー＆ ファミリー・フレンドリー・プ
ラン」（Ｆ．Ｆ．プラン）を実施します。
当社は、育児による休職制度と短時間勤務制度を平成２年より実施しており、介護につい
ても、同様の制度を平成４年より導入するなど、従来からも、仕事と家庭を両立しやすく、
また、女性社員にとっても働きやすい環境の整備に努めてきました。今回実施するＦ.Ｆ.プ
ランでは、個を尊重したジェンダー・フリーな（性別を意識しない）人材活用との観点から、
これまで以上に女性が活躍できるよう、積極的な採用や管理職への登用等を図っていきます。
また、社員による仕事と家庭の両立を支援するために、育児・介護を行う社員が働きやすい
弾力的な勤務制度や再雇用制度により、多様なニーズをサポートしていきます。
当社は、今後も多様な人材が充分能力を発揮できるよう、働きやすい環境の整備に取り組
んでいきます。
＜Ｆ．Ｆ．プランの主な内容について＞
１． 女性の採用拡大と積極的登用
継続的に女性採用数の拡大を図るとともに、女性管理職層（課長相当職以上）の積
極的登用を行います。また、総合職への転換を希望する執務職（一般職）を対象に、
総合職要員としての職務や必要な教育等を与え、一定期間後に職務遂行能力、適性が
あると判断された場合は、総合職への編入を実施します。
２．仕事と家庭の両立支援
(1)勤務制度・休職・再雇用制度
(i)在宅勤務制度
対象：育児・介護を行ないながら「フルタイム勤務で継続就業」する総合職
内容：従来からのフレックスタイム制による弾力的な勤務に加え、今回、さらに柔軟
な働き方ができるよう、育児・介護を行う総合職が「在宅勤務」を行えるよう
にしました。適用期間は、育児の場合は子供が小学校に入学するまで、また、
介護の場合は、介護事由が無くなるまでとなります。
（裁量度の高い働き方の一環(Eワーク制度)としての在宅勤務制度については、
平成１０年より総合職６級以上を対象に実施済み。）
(ii)短時間勤務制度
対象：育児・介護を行ないながら「短い勤務時間で継続就業」する社員
内容：「短時間勤務制度」（６時間／日）の適用期間を、育児の場合は子供が小学校
に入学するまで（現行：子供が満３才になった後の３月３１日迄）、また、介
護の場合は介護事由が消滅するまで（現行：３年間）に延長します。また、よ
り柔軟に働くことができるよう、短時間勤務についてもフレックスタイム制と
在宅勤務を導入します。
(iii)育児休職制度・再雇用制度：
対象：「一定期間育児・介護に専念する(就業を中断する)」社員
内容：育児休職の対象期間（現行、子供が満1才になった後の３月３１日まで）を１ヶ
月延長可能にし、託児所・保育園等への入所・入園等が集中する４月中まで対
応できるようにすることで、生活変化に伴う社員と子供双方の負担の軽減を図
ります。
また、これまで出産・育児のために退職する女性のみを対象としていた再雇
用制度について、育児・介護を理由に退職する社員全てを対象にした制度とし
ます。
また、制度登録後の再雇用期限についても、これまでの３年から、育児につ
いては、原則子供が小学校に入学するまで、介護については、事由が消滅する
までに延長します。
(2)「仕事と育児の両立支援ホームページ」による情報面でのサポート
社内制度・公的制度の内容と対象期間、ＦＡＱ、各種体験談など、育児に関する多様
な情報を集めた専用ホームページをイントラネット上に設けました。（平成１２年１
月に開始。）
(3)育児・介護に関わる福利厚生面での支援
具体的な支援内容について現在労使で協議しています。
以 上
| 
