(注1) |
アスペクト比(ビーム拡がり角比):一般的な半導体レーザでは発光部(活性層)は水平方向が数μm、垂直方向が0.05μm程度であるため、レーザ光は回折により拡がりを持ちます。
レンズ結合や光ファイバ結合においては垂直方向(θ⊥)のビーム拡がり角と、水平方向 (θ//)の比(アスペクト比=θ⊥/θ//)が重要なパラメータとなります。アスペクト比1.0の円形ビームが理想。 |
(注2) |
自己整合実屈折率導波路(SRI)構造:SRI(Self aligned Refractive
Index)構造は、レーザダイオードの活性層を屈折率差のあるクラッド層で挟み込む結晶成長時に、同時に水平方向のブロック層を形成する導波路構造です。垂直方向のクラッド層と水平方向のブロック層を同時に形成するため、各層幅を精度よくコントロールでき、低アスペクト比化が図れます。
|
(注3) |
歪多重量子井戸(MQW)構造:MQW(Multi-Quantum Well)構造は、レーザダイオードの活性層を、厚さ数nmの量子井戸層と障壁層の積層構造としたものです。発光領域となる量子井戸層の組成を調整し、基板よりも格子定数の小さい結晶とする事により、量子井戸層には引張り歪が導入されます。この歪によってバンド構造が変化する事で、しきい値電流の低減、およびスロープ効率の増加が図れます。 |