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日立ソフトボール部

第13回世界選手権 試合結果

日本、42年ぶりの金メダル獲得!! 西山、山田選手、優勝に大きく貢献!

 2012年7月13日〜7月22日(現地時間)にかけて、第13回世界選手権大会がカナダ・ホワイトホースで行われた。
 我が日立ソフトウェアからは、西山麗、山田恵里選手が出場し、日本は予選リーグを負けなしの全勝でグループBの1位で決勝トーナメント進出。決勝トーナメントでは、Aグループ2位の中国を破り、準決勝で宿敵アメリカと対戦。タイブレークで敗れて3位決定戦に回るが、オーストラリアを破って再度アメリカとの決勝戦。この試合もタイブレークになり延長10回の死闘を演ずるが、これに競り勝ち見事金メダル獲得。日本の金メダルは1970年大阪大会以来42年ぶり。

 なお、西山、山田選手は主力として、期待通りにチームを引っ張る活躍。決勝トーナメントでは、2番西山、4番山田、あるいは1番山田、3番西山という打順で打線を牽引。西山選手は予選リーグからコンスタントにヒットを重ね、ヒットだけでなく、四球など出塁率の高さでもチャンスメイク。送るべきところで確実に送る犠打や、世界一のショートと称される華麗な守備でチームを盛り立てる。山田選手は、予選リーグではいまひとつ打撃の調子が上がらなかったが、決勝トーナメントでは本領発揮。決勝の打率は.571と大会最高打率を記録してチームを牽引。アメリカにも故意敬遠されるなど、その存在感を見せる。さらに打つだけでなく盗塁などでもチャンスを広げ、日本の得点に数多く絡む活躍を見せてくれた。

[撮影]Y.O

[撮影]Y.O

[撮影]Y.O

[撮影]Y.O

決勝トーナメント

[結果]決勝トーナメント


決勝 対 アメリカ戦(7月22日)

死闘、延長10回を制し、日本、42年ぶりの金メダル獲得!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
日本 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2
アメリカ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
  • 【バッテリー】☆上野―峰
  • 【盗塁】山田(1回)

試合レポート

いよいよ最後の決戦。日本はここ3年連続の銀メダルで、なかなか金に手が届いていない。42年ぶりの金メダル獲得の最大のチャンスであり、なんとしても昨日の借りを返して欲しい試合。さきほどの試合から1時間しか経っておらず、連投の上野が9番に入るという驚きの日本の先発オーダー。

アメリカの先発は左のK.Ricketts。初回表、先頭の山田がセンター前で出塁。河野が送れず三振に倒れるが、続く西山の打席で山田が二塁盗塁成功。しかし、西山、峰は三振でチャンスを生かせず。

2回表、先頭の古田が四球で出塁。しかし、決戦トーナメントに入ってから、ランナーを二塁に送れない場面が多く、ここでもバント失敗、三振、三振と無死の走者は一塁に釘付けのまま。4回表、一死から峰がライト線へのヒットで出塁。その後、ワイルドピッチと死球でニ死一、三塁のチャンスを作るが、岩渕が三振に倒れ、なかなか上野を援護出来ず。

その上野は連投ながらも、4回まで1安打1四球、5奪三振と気迫の投球。5回表、ニ死から山田がセンター前ヒットで出塁するが、後が続かない。上野は6回裏、先頭打者に内野安打を許し、この試合初めて無死の走者を背負う。しかし、続く打者の送りバントの小フライを大久保が飛び込んでキャッチ。さらに続く打者は内野ゴロ併殺と、守備陣も上野を盛り立てる。

試合は連日のタイブレークに突入。8回表、ここでもランナーを進めるバッティングが出来ず、見逃し三振。続く山田はセンターフェンスオーバーのホームラン! と思われたが、相手センターがジャンプしてフェンスの向こう側に倒れ込むようにして掴み取る超ファインプレーに阻まれる。さらにランナーが三塁盗塁失敗で無得点。

その裏、相手はきっちりと三塁に走者を進める。しかし、ここから上野が踏ん張り無失点で切り抜ける。

9回表、西山がランナーをきっちりと三塁に進め、峰は三振に倒れるが、ニ死から古田がセンター前に弾き返し、待望の1点を奪う。

9回裏、アメリカはまたもや確実にランナーを三塁に進める。上野はニ死を取り、あと1人とするが、昨日、ホームランとタイムリーを喫した3番にセンターへ同点タイムリーを喫する。

10回表、岩渕がランナーを三塁に進める。ここで相手ピッチャー交代。続く大久保が初球スクイズを決め、1点を奪う。さらに、ニ死から山田がライト線へのヒットで一、三塁。しかし、2点目は取れず。

10回裏、上野は先頭打者に送りバントを許さず一死。さらに三振を奪いニ死。最後は二塁ゴロでゲームセット! 壮絶な試合を制し、見事に昨日のリベンジを果たし、日本に42年ぶりの金メダルをもたらした。


3位決定戦 対 オーストラリア戦(7月22日)

山田、先制点のチャンスメイク 最終回、一打逆転サヨナラの場面を切り抜け、最終決戦へ

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 1 0 0 0 1 0 0 2
オーストラリア 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】】☆上野―峰
  • 【二塁打】山田(2回),古田(7回)
  • 【盗塁】山田(1回)

試合レポート

この試合に負ければ3位決定、勝てばアメリカとの決勝であり、絶対に落とせない一戦。日本はスターティングオーダーを大きく入れ替えて試合に臨む。初回表、この日1番に入った山田がライト前ヒットで出塁すると、すかさず盗塁。ここでキャッチャーの悪送球で山田が三塁に進み、河野がレフト前タイムリー! 2人で早くも先制する。

2回表、ニ死から大久保がライトへのヒットで出塁。続く山田が右中間への二塁打を放ち、ニ死ニ、三塁とするが追加点ならず。3回表、この日3番に入った西山が四球を選び無死のランナーとして出塁。相変わらず二塁に進める犠打が打てず一死となるが、四球、死球で満塁の追加点チャンス。しかし、岩渕、代打藤野とも、見逃し三振に倒れ絶好のチャンスをつぶす。

直後の3回裏、上野が一死からレフト前に初ヒットを許す。しかし、続く打者のショートゴロを西山が華麗に捌き併殺打。

5回表、先頭の西山がセンター前ヒットで出塁。続く峰が二塁に進め、古田のライト線へのヒットで西山が生還し待望の追加点!

6回表、一死から山田がこの試合3本目のヒットをライト線に放ち出塁。さらにニ死から、この日、2個目の盗塁を決めてチャンスを広げる。しかし、続く西山の当たりはレフト真正面。7回表、一死から古田が右中間二塁打でチャンスを作るが得点に結び付かず。

6回まで2安打に抑えてきた上野が7回裏、当たり損ねの不運な内野安打で先頭打者に出塁され、続く打者にレフト前に運ばれ、続く打者にフルカウントから四球を与え、無死満塁とこの試合最大のピンチを招く。しかし、ここから2者を連続三振に切って取り、最後の打者を三塁ゴロに仕留め決勝進出。

厳しい試合をものにし、アメリカにリベンジを果たす時が来た。


準決勝(グループA1対B2勝者 VS グループB1対A2勝者) 対 アメリカ戦(7月21日)

打線、序盤のチャンスにランナーを送れず、同点に追いつくも延長8回に力尽きる

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
アメリカ 1 0 0 0 0 0 0 2 3
日本 0 0 1 0 0 0 0 0 1
  • 【バッテリー】★上野―峰

試合レポート

これに勝てば決勝進出、負ければ、明日3位決定戦(ただし勝てば再度同日の決勝進出)に回る大事な一戦。明日、ダブルヘッダーにしないためにも、なんとか勝ち残りで決勝を迎えたい。対するアメリカはアボットやワトリーなど、日本リーグで活躍している選手は出場しておらず、学生中心(?)のチームとはいえ、予選を圧倒的なパワーで勝ち抜いてきている。

初回表、先発の上野は、ニ死から3番打者に初球のチェンジアップをセンターに放りこまれ、いきなりの失点。その裏、日本の攻撃は一死から西山が粘って四球で出塁するが、得点に結び付かず。

2回裏、先頭の峰が四球で出塁。初回に続き、送りバントは失敗するも、ニ死から岩渕がセンターへチーム初ヒットを放って一、三塁。しかし、J.Trainaのドロップで鈴木は三振に切って取られる。

3回裏、先頭の河野がセンター前ヒットで出塁。西山がエンドランで二塁に進めると、続く大久保は死球で一、二塁。ここでピッチャーはC.Thonasに交代。続く山田がレフト前へのライナー。ギリギリでキャッチされたと判断した二塁走者が三塁に進まず、三塁ホースアウトでニ死一、二塁。しかし、続く峰がセンター前に同点タイムリー!!

5回裏、一死から西山がピッチャー強襲ヒットで出塁。大久保が転がして西山を二塁に進め、ここでバッターは4番の山田。しかし、山田は故意敬遠で歩かされ、続く峰が倒れて得点出来ず。

2回から5回まで上野は強力打線相手に1安打ピッチング。6回表、ニ死からヒットと四球で一、二塁と走者を背負うが、続く4番を三振で片付ける。

試合はタイブレークに突入。8回表、上野は先頭打者にセンターオーバーのフェンス直撃の二塁打を許し失点。なおも無死二塁が続き、ニ死までこぎ着けるが、初回ホームランを喫した3番に左中間を破られて2点目を失う。

その裏、打線は3人で終わり、明日の3位決定戦に勝負をかけることになったが、なんとしても勝ち上がり、再度決勝でアメリカと対戦してリベンジして欲しい。


準々決勝(グループA2位 VS グループB1位) 対 中国戦(7月20日)

打線なかなか得点できずも、虎の子の1点を上野が守りきる

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
中国 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 0 0 0 0 1 0 x 1
  • 【バッテリー】☆上野―峰
  • 【二塁打】古田(5回)

試合レポート

この試合に負けると、明日、2試合勝ち抜く必要があり、なんとしても勝って明日は対アメリカとの1試合にしたいところ。

初回裏、西山のセーフティバント、山田の四球で二死一、二塁の先制チャンスを作るが得点出来ず。一方、先発の上野は初回を簡単に3人で片付ける。上野は2回表、先頭打者を四球で歩かせ、一死二塁と得点圏に走者を背負うが、後続を断ち切って先制を許さない。

なんとか先取点の欲しい打線であるが、日本リーグにも在籍する左のエースLi Qiの前に3回まで4三振を奪われ、西山のヒット1本に抑え込まれる苦しい展開。

4回表、一死から上野が初ヒットを許すが、続く打者を自らの守備で併殺に仕留める。さらに5回表、上野は先頭打者に三遊間深くの内野安打を許すが、続く打者をこれまた併殺に切って取る。

その裏、代わった相手ピッチャーから先頭の古田がセンターオーバー二塁打でチャンスを作る。岩渕の送りバントは相手野手のFCで無死一、三塁と絶好の先制機。一死となるが、大久保がエンドランを決め、待望の先取点!

直後の6回表、一死から上野はライト線二塁打を許すが、二塁走者の三盗を峰が阻止しピンチを脱すると、最終回は簡単に3人で退け、虎の子の1点を守ってゲームセット。明日のアメリカとの準決勝に駒を進めた。

予選リーグ

予選リーグ成績表 (各グループ上位4チームが決勝トーナメント進出)

グループAグループB
順位チーム勝ち負け順位チーム勝ち負け
1アメリカ701日本70
2中国612カナダ61
3オランダ523オーストラリア52
4プエルトリコ344台湾34
5チェコ335イタリア34
6ベネズエラ256ニュージーランド25
7アルゼンチン167イギリス16
8南アフリカ168メキシコ07

対 メキシコ戦(7月19日)

コールド勝ちで予選全勝し、Bグループ1位で決勝進出!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
メキシコ 0 0 0 0 0     0
日本 2 0 1 6       9
  • 【バッテリー】藤田(2回1/3),☆栗田(2回2/3)−渡邉
  • 【三塁打】古田(4回) 【二塁打】岩渕(2回)
  • 【盗塁】関(1,4回)

対 イギリス戦(7月18日)

5回コールドで大勝!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
イギリス 0 0 0 0 0     0
日本 0 1 4 1 1x     7
  • 【バッテリー】】☆染谷(3回),栗田(2回)―峰
  • 【二塁打】坂元(2回),峰(4回)
  • 【盗塁】関(1回),岩渕(3回×2),河野(4回)

対 イタリア戦(7月18日)

まさかのタイブレークになるも、延長8回に突き放す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
日本 0 1 0 0 1 1 0 3 6
イタリア 0 2 0 0 0 1 0 0 3
  • 【バッテリー】藤田(3回),☆染谷(5回)−渡邉
  • 【三塁打】渡邉(6回) 【二塁打】古田(6回),鈴木(8回)

対 台湾戦(7月16日)

山田、3敬遠されるが、上野がノーヒットノーランで10回タイブレークを制す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
台湾 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1
  • 【バッテリー】☆上野―峰
  • 【二塁打】峰(10回)
  • 【盗塁】河野(5回),相馬(6回),鈴木(7回)

対 カナダ戦(7月15日)

地元、カナダを撃破し、3連勝!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
カナダ 0 0 0 0 0 2 0 2
日本 0 1 3 0 1 1 x 6
  • 【バッテリー】☆上野―峰

対 ニュージーランド戦(7月14日)

大量7点を奪い、5回コールド勝ち!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 4 0 0 3 0     7
ニュージーランド 0 0 0 0 0     0
  • 【バッテリー】☆藤田(3回),栗田(1回),染谷(1回)―渡邉
  • 【三塁打】鈴木(4回) 【二塁打】古田(1回),山田(3回)

対 オーストラリア戦(7月13日)

西山、同点・ダメ押しのチャンスメイク 日本、初戦、強豪オーストラリアに逆転勝ち!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 0 0 0 1 1 1 0 3
オーストラリア 1 0 0 0 0 0 0 1
  • 【バッテリー】☆上野―峰
  • 【二塁打】藤野(4回)