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Japan Diamond Softball LEAGUE:プレーオフ

ニトリJD.LEAGUE 2023 試合結果

ニトリJD.LEAGUE 2023 プレーオフ
タイブレークの末の惜敗、ダイヤモンドシリーズ進出を逃すも大健闘!

 11月11日〜12日にかけて、神奈川県川崎市/等々力球場にて、プレーオフが行われた。東地区2位の日立サンディーバはダイヤモンドシリーズへの進出を掛け、セカンドステージで同3位のホンダと対戦。3回に先発長谷川が2本のホームランで3点を失う苦しい展開も、日立打線は3回に山内のタイムリー、5回には藤森の2点タイムリーツーベースで同点に追いつき、3回からリリーフした坂本(実)が7回まで相手打線を抑え込むと3-3の同点でタイブレークに突入。しかしここまで好投してきた坂本(実)が内野エラーで失点を許すと、2死とするも踏ん張り切れずスリーランを浴びるなど大量5失点。5点を追いかける日立打線は杉本の2ランホームランで反撃を開始、山口のヒットと坂本(結)、森山の四球で一死満塁とサヨナラのチャンスを作るが、山内のタイムリーとフリッペンの犠牲フライで1点差まで詰め寄るがここまで。惜しくもあと1点届かず7-8で悔しい敗戦を喫した。
この結果、ダイヤモンドシリーズへの進出を逃し、悲願のJDリーグ制覇は来シーズンへ持ち越しとなった。

 今シーズンも多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

プレーオフ結果

[プレーオフ]結果

プレーオフセカンドステージ 対 ホンダ戦(11月12日)

タイブレークまで持ち込むも守りのミスから大量失点!追撃及ばず1点差での惜敗!ダイヤモンドシリーズ進出を逃す!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
ホンダ 0 0 3 0 0 0 0 5 8
日立 0 0 1 0 2 0 0 4 7
  • 【バッテリー】長谷川(2回1/3),★坂本(実)(5回2/3)−女鹿田
  • 【本塁打】杉本(8回:2ラン)
  • 【二塁打】藤森(5回)
  • 【盗塁】杉本(1回),杉浦(5回)

試合レポート

JDリーグ初制覇に向け、ポストシーズンによる負けられない戦いがスタートした。東地区2位の日立サンディーバはダイヤモンドシリーズへの進出を掛けて、プレーオフセカンドステージから登場。レギュラーシーズンの直接対決では2勝1敗と勝ち越してはいるものの、全試合接戦となっている同3位のホンダとの対戦。何としても勝利してダイヤモンドシリーズへ駒を進めたいところ。

日立の先発は、今シーズン5勝と一番の安定感を見せている長谷川。初回表、長谷川はテンポ良い投球で相手打線を三者凡退に打ち取る上々の立ち上がり。2回表も三者凡退に抑える好投を魅せる。

相手先発はレギュラーシーズンでも何度も対戦しており、アメリカ代表として東京五輪にも出場しているカーダ投手。先制点を奪いたい日立の打線は、初回裏に先頭の杉本が四球を選び出塁すると、盗塁を決めて一死二塁の先制のチャンスを作るが、後続が断たれ先制ならず。続く2回裏も先頭の山内が四球を選んで出塁し、代走に山本を起用すると、フリッペンの進塁打と藤森の四球で一死一、二塁とチャンスを拡げる。ここで、12節横浜ラウンドで劇的なサヨナラタイムリーを放った田内が代打に起用され、大観衆の期待も高まるが空振り三振に倒れてしまい、後続も打ち取られ先制とはならず。0-0で試合は中盤戦へ。

3回表、長谷川は先頭の相手7番打者にライトオーバーのオームランを許し先制点を奪われてしまう。次打者にはピッチャー強襲の内野安打で出塁されると、一死後、相手一番打者に今度はレフトオーバーのホームランを許し2点を追加される。3-0となったところで、ピッチャーは坂本(実)に交代。坂本(実)は内野エラーと内野安打で一死一、二塁のピンチを招くも、後続を空振り三振とピッチャーゴロに仕留め追加点は与えない。

3点を追いかける展開となった3回裏の日立の攻撃は、杉本、山口、森山の集中打で一死満塁のチャンスを作ると、山内がライト前に痛烈なタイムリーを放ち杉本がホームイン! 当たりが良すぎて三塁を狙った森山が挟まれタッチアウトとなるも、1点を返しなおも続く二死二、三塁のチャンスにフリッペンは四球を選び、二死満塁と一打同点のチャンスとなるが、藤森は空振り三振に倒れ追加点ならず、この回1点止まり。

何とか追い付きたい日立の攻撃は、4回裏に二死から杉本が相手エラーで一気に二塁を陥れ追加点のチャンスを作るが、続く山口の捉えた鋭い打球は不運にも相手セカンド正面をつき得点ならず。しかし5回裏、坂本(結)が死球で出塁し代走に杉浦を起用すると、一死から杉浦が盗塁を決めて一死二塁のチャンスメイク。二死からフリッペンが四球を選び二死一、二塁とすると、前の打席で満塁のチャンスに凡退している藤森が今度は見事なライトオーバーのタイムリーツーベースを放ち、杉浦、フリッペンを相次いでホームへ迎え入れ同点に追いつく。試合は3-3と同点となり後半戦へ

3回途中からリリーフした坂本(実)は、4回から7回までテンポよく緩急を上手く使ったパーフェクトピッチングを披露。エースの貫録を魅せつけ味方の攻撃の援護を待つ。すると7回裏、日立の攻撃は一死から山内の四球とフリッペンのライト前ヒットで一死一、二塁のサヨナラのチャンスを掴む。ここで、バッターは前の打席に同点打を放っている藤森。藤森が芯で捉えた打球は相手好守備でセカンドゴロとなったが、結果的に進塁打となり二死二、三塁とサヨナラのチャンスは続く。しかし女鹿田はピッチャーゴロに仕留められ3-3の同点でタイブレークに突入。

8回表、坂本(実)は無死二塁から送りバントを決められ一死三塁とされると、次の打者をサードゴロに打ち取ったが、三塁ランナーを気にしたのか一塁で送球を後逸してしまい三塁ランナーがホームイン。バッターはその間に二塁へ進み、その後外野フライで二死三塁とされると、次打者にうまくレフトに運ばれ追加点を奪われてしまう。更に四球を与え二死一、二塁とされたところで、相手5番打者にレフトへのスリーランホームランを浴び3点を追加される。守備の乱れからタイブレーク初回にまさかの大量5失点で、3−8と大きくリードを許してしまう危機的展開に。

しかし後のなくなった日立の攻撃は8回裏、驚異の粘りを発揮する。一死二塁から杉本が左中間へ放った大きな当たりが追撃の2ランホームランとなり、まずは3点差に追い上げる。続く山口がライト前ヒットで続き、坂本(結)、森山が連続して四球を選び、一死満塁とホームランが出れば逆転サヨナラの場面を作ると、山内の技ありのレフト前ヒットで山口が帰り2点差に詰め寄る。なおも続く一死満塁のチャンスに、フリッペンのセンターへの犠牲フライで坂本(結)がホームイン!1点差まで詰め寄り、なおも二死一、二塁のチャンスに今度こそサヨナラの期待が高まるが、反撃もここまで。最後は高瀬が空振り三振に倒れゲームセット。3点差を追い付きタイブレークに持ち込むも、守備の乱れから大量失点に繋がり、最後まで諦めない姿勢で1点差まで追い上げるも追いつくことが出来ず7-8で惜敗。この結果、ダイヤモンドシリーズへの進出を逃し、悲願のJDリーグ制覇は次年度に持ち越しとなった。

昨シーズンはセミファイナルで敗戦し今年こそはと挑んだシーズンであったが、まさかの開幕2連敗スタート。その後も多数の故障者が出るなどチーム事情が厳しい中でも、最後は破竹の7連勝で東地区単独2位を掴み取り、ポストシーズン進出を果たしている。3年連続でリーグ戦最終決戦の舞台に駒を進め、また若手選手の底上げも図れており、「強い日立の復活」が充分印象付いたシーズンであった。コロナ禍中に足が遠のいたファンもホームゲームやプレーオフには球場に駆け付け声援を送り、チームが躍動する姿に誰もが勇気と感動を与えてもらっていた。そんなファンたちと来シーズンこそ頂点を掴み共に歓喜の瞬間を味わえるよう、改めて基本を鍛え直し「日立サンディーバらしさ」を全開に悲願のリーグ制覇の栄冠を掴んで貰いたい。

[撮影]大木 浩
山内、3打数2安打2打点2四球の活躍!

[撮影]大木 浩
藤森、2点タイムリーツーベースを放つ!

[撮影]大木 浩
杉本、2ランホームランで追い上げ!

[撮影]田中 晋輔
フリッペン、1点差に追い上げる犠牲フライ!

[撮影]田中 晋輔
極寒の中、熱い応援を送る日立の大応援団!

オーダー表&個人成績

個人成績

記録&記事:安富 隆之,中山 友紀子,徳田 政昭,古園 敏幸