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日立ソフトボール部

第71回国民体育大会 関東予選
第二代表出場権を獲得

 第71回国民体育大会の関東予選が、8月20日(土)〜23日(火)にかけて、山梨県甲府市小瀬スポーツ公園球技場で開催された。日立単独チームの神奈川県は一回戦、準決勝戦を順当に勝ち上がり、第一代表決定戦の決勝で群馬県と対戦したが、打撃陣が2安打完封に押さえられ、初回に奪われた1点を取り返すことが出来ず敗退。第二代表決定戦の決勝に回り、第一代表決定戦の準決勝で対戦した東京都と、再度第二代表の座を争い対戦することとなった。その試合では、 山田のホームランと長谷川のタイムリーなどで勝利し、全国大会「希望郷いわて国体」の出場権を獲得した。
 なお、全国大会(希望郷いわて国体)は10月2日(日)〜10月4日(火)にかけて、岩手県花巻市で開催される。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

[試合結果]国体関東予選

第一代表決定戦 一回戦 対 栃木県(8月20日)

松岡のタイムリーに山田の駄目押しとなる2ランホームランで、順当に1回戦突破

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 0 0 0 0 2 0 2 4
栃木県 0 0 0 0 0 0 1 1
  • 【バッテリー】☆小薗(7回)−清原
  • 【本塁打】山田(7回)
  • 【盗塁】山田(1回),長谷川(3回,5回)

試合レポート

国体関東予選の初戦は、日本リーグ1部のHondaで構成された栃木県との対戦。初回、松岡が放ったセーフティーバントは相手の悪送球で二塁まで進塁する。続く山田の打球はピッチャー強襲で一死一、三塁とチャンスを拡げるが、後続倒れ得点ならず。

先発の小薗は、見逃し三振を含む三者凡退の上々の立ち上がり。2回裏には二死からセカンド頭上を越えるポテンヒットで出塁を許すも、その後きっちりライトフライに抑え得点を与えない。

3回表、先頭打者の奥田がセンター前ヒットで出塁。長谷川の打球はショートゴロで一死一塁、盗塁成功で一死二塁と得点圏にランナーが進む。しかし、ここでも後続倒れ無得点。

3回裏、小薗はセンター前ヒットを打たれたものの、4-6-3のダブルプレーで二死とし、続く打者は見逃し三振!4回裏にはショートへの内野安打、センター前ヒットと連打を浴びて一死一、二塁のピンチに陥るも、後続を断ち無失点で切り抜ける。

5回表、田邊がセーフティバントを決めて一死一塁とすると、長谷川がライト前ヒットで二死一、三塁のチャンスを迎える!ここで続く松岡が放った打球は、ピッチャー強襲のセンター前に抜ける2点タイムリーヒットで先制!!更に続く山田のライト前ヒットは松岡の力走もあり二死一、三塁のチャンスは続いたが、佐々木はショートゴロで追加点ならず。しかし、この回ようやく待望の先制点を挙げる。

7回表には、山田が弾丸ライナーでセンターに放り込む駄目押しの2ランホームランを放って待望の追加点で4点差とする。7回裏には1点返されるも小薗は完投勝利を収め、準決勝に駒を進めた。

[撮影]大木 浩
山田 駄目押しの2ランホームラン

[撮影]大木 浩
小薗 失点1の魅せた完投

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(右)
長谷川
 
(二)
松岡
 
(中)
山田
 
(DP)
佐々木
 
(遊)
那須
 
(三)

 
(捕)
清原
 
(左)
田邊
 
(一)
奥田
 

第一代表決定戦 準決勝 対 東京都(8月20日)

降雨により試合乱れるも、佐々木の一発で試合を決めて辛くも勝利

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
東京都 0 0 0 0 1 4 1 6
神奈川県(日立) 2 0 0 0 0 4 1x 7
  • 【バッテリー】山中(5回1/3),泉(花)(0回),☆小薗(1回3/2)−清原
  • 【本塁打】佐々木(7回)
  • 【二塁打】林(1回)

試合レポート

小雨が降る中、大学生で構成された東京都との対戦。先発の山中は初回、簡単に三者凡退に打ち取る。2回表には痛烈な右中間へのツーベースヒットを浴びるものの、落ち着いて後続を抑える危なげないピッチングを展開。

1回裏、松岡のセーフティバントが相手の悪送球を誘い二塁まで進塁すると、続く那須は死球で一死一、二塁となり早くも先制点のチャンスを作る。ここで佐々木はフェンス際への大きなレフトフライを放ち、タッチアップで二死二、三塁とし、林が左中間へタイムリーツーベース!早くも2点を奪う。

雨が段々と激しくなってきた5回表、山中はセンター前ヒットと盗塁、更には四球を与えて二死一、三塁のピンチを背負う。その後、レフト前タイムリーを浴び1点を失うが、続く二死一、二塁のピンチは浅めのセンターフライに打ち取り、最小失点で切り抜ける。

しかし、ますます雨が激しくなってきた6回表、山中は死球とファースト強襲のライト前ヒットで一死一、三塁のピンチを招く。ここで先日の足利市長杯で好投を見せた泉(花)を投入するも、いきなり四球を与えてしまい一死満塁の大ピンチとなる。続く打者にはレフト前に運ばれ同点となり、なおも一死満塁の状況の中、雨でボールが滑ったのかフルカウントから四球で押し出し。更にはセンター前タイムリーと押し出しで更に追加点を奪われ、3点ビハインドの危機的状況となる。ここでピッチャーは小薗に交代。なおも続く一死満塁のピンチに、痛烈なセンターライナーを放たれヒヤリとするも、長谷川が見事なダイビングキャッチ!!思わず飛び出してしまった二塁ランナーも戻れず併殺。この長谷川の超ファインプレーで反撃の機運が高まる。

何とか逆転したい打線は6回裏、今度は降雨による相手ピッチャーの制球難に付け込んで那須、佐々木が四球を選び、無死一、二塁。ここで林の送りバントが相手の悪送球を招き、その間に二塁から那須がホームイン!続く無死一、三塁の場面では田邊がセンターへの犠牲フライで更に追加点を挙げ、1点差に迫る。その後、清原と槌谷の代打で登場した山田が四球を選び一死満塁となり、奥田のセンターへの2点タイムリーヒットで逆転に成功!

雨も弱くなってきた7回表、小薗は、一死後、このまま逃げ切れるかと思った矢先にレフトオーバーの特大ホームランを放たれ同点とされる。しかし、7回裏には4番佐々木がお返しとばかりにレフトオーバーのサヨナラホームランを放ち試合終了。劇的な幕切れとなった。

降雨による影響は少なからずあったものの、同条件の中で地力に勝る神奈川が無事勝利し、第一代表決定戦へ進出した。

[撮影]大木 浩
林 先制点を奪取

[撮影]大木 浩
佐々木 お返しのサヨナラホームラン l

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
長谷川
 
(二)
松岡
 
(遊)
那須
 
(DP)
佐々木
 
(三)

 
(左)
田邊
 
(捕)
清原
TR 田邊
(右)
槌谷
打 山田
(一)
奥田
 

第一代表決定戦 決勝戦 対 群馬県(8月21日)

小薗が粘りのピッチングを見せるも2安打完封負けを喫し、第二代表に望みをかける

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 0 0 0 0 0 0 0 0
群馬県 1 0 0 0 0 0 x 1
  • 【バッテリー】★小薗−清原
  • 【三塁打】佐々木(7回)
  • 【二塁打】清原(5回)

試合レポート

昨日とは打って変わって清々しい天気の中、太陽誘電とビックカメラ高崎の混成チームである群馬県との決勝戦。初回、日立の攻撃は三者連続三振でスタート。2回表、四球で出塁した佐々木を三塁まで進めるものの、清原は浅めのセンターフライに打ち取られ得点ならず。その後は三者凡退が続き、なかなか相手投手を攻略出来ない苦しい展開。

一方先発の小薗は、1回裏にセンター前ヒットと四球で二死一、三塁の場面、レフト前タイムリーを打たれ初回に1点を失う。その後は毎回ランナーを背負う厳しい展開ながらも、守備に助けられながら粘りのピッチングで味方の援護を待つ。

5回表、二死から清原が放った打球はライトフェンス直撃のツーベースヒット!続く田邊の良い当たりは惜しくもレフトフライに倒れ、得点には結びつかなかったが、ようやく反撃の糸口を掴む。

1点ビハインドで迎えた7回表、佐々木の放ったライトへの打球は相手野手が後逸してる間にスリーベースヒットに!一死三塁のチャンスに、代走槌谷を送り込む。何とか1点取りたいこの場面で、那須が自打球を受けて打席を退く緊急事態が発生。国体ではベンチ入り出来る選手が13人となっており、交代可能な選手がこの時点ではピッチャーの山中と泉(花)のみ。ここは山中が打席に送り込まれるも、空振り三振。続く林の一振りに望みをかけるも、空振り三振でゲームセット。スミ1での敗戦となり、第二代表決定戦に回ることが決定した。

[撮影]大木 浩
清原 見事な流し打ちの2塁打

[撮影]大木 浩
山中、危機的状況を受けて公式戦初打席に

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(右)
長谷川
 
(二)
松岡
 
(中)
山田
 
(DP)
佐々木
 
(遊)
那須
打 山中
(三)

 
(捕)
清原
TR 林
(左)
田邊
 
(一)
奥田
 

第二代表決定戦 決勝 対 東京都(8月23日)

山田の逆転弾!長谷川の4安打の活躍で「希望郷いわて国体」の出場権獲得!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
東京都 1 0 0 1 0 0 0 2
神奈川県(日立) 2 0 0 2 0 1 x 5
  • 【バッテリー】☆山中(7回)−清原
  • 【本塁打】山田(1回:2ラン)
  • 【盗塁】長谷川(3回),奥田(6回)

試合レポート

台風により順延となった翌日、東京都との第二代表決定戦は先発山中でスタート。初回、先頭打者は抑えるも次打者を四球で出塁させた直後、右中間へのタイムリーツーベースヒットを浴びていきなり先制点を奪われる。その後もパスボールで二死三塁とピンチが続くが、2者連続空振り三振に打ち取り最小失点で切り抜ける。

1回裏、この日は1塁の守備についた先頭の長谷川がセンター前ヒットで出塁すると、松岡が送り一死二塁と追撃のチャンス。ここで、続く山田がセンターオーバーのツーランホームランですぐさま逆転に成功!

4回表、山中は二死からセンター前ヒットを放たれると、四死球により二死満塁のピンチを招き、次のバッターにもフルカウントからの四球で押し出しで1点を献上してしまい同点となる。なおも続く二死満塁の逆転のピンチは、空振り三振で切り抜け何とか逆転は免れた。

4回裏、同点に追いつかれた打線は、一死から清原がセンター前ヒットで出塁。ワイルドピッチなどで二死三塁とチャンスを拡げ、続く奥田が痛烈なレフト前タイムリーを放ち勝ち越し。続く槌谷もセンター前ヒットで二死一、二塁とし、長谷川のライト前タイムリーヒットで2点差とする。

6回裏、先頭の清原がセンター前ヒットで出塁すると、続く奥田のセンター前ヒットと盗塁で一死二、三塁の追加点のチャンスをつくる。二死から長谷川がライト前タイムリーヒットを放ち、ダメ押しの5点目。長谷川はこの日4打数4安打2打点1盗塁の大活躍!!

最後は、山中がきっちり三者凡退に押さえ、苦しみながらも第二代表として「希望郷いわて国体」への出場権を獲得した。

[撮影]金本
山田 貫録の逆転ツーランホームラン

[撮影]金本
長谷川 4安打2打点1盗塁の大暴れ!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(一)
長谷川
 
(遊)
松岡
 
(中)
山田
 
(DP)
佐々木
 
(三)

 
(捕)
清原
TR 田邊
TR 槌谷
(左)
田邊
 
(二)
奥田
 
(右)
槌谷
 

記録&記事:中山 友紀子,大木 浩,古園 敏幸,徳田 政昭,奥田 透