ページの本文へ

Hitachi

日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第5節

2015年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第5節
粘りの試合展開で1勝1敗、通算成績6勝5敗

 5月30日〜5月31日にかけ、北海道旭川市スタルヒン球場で、日本リーグ1部第5節が行われた。初日のトヨタ自動車戦は、 序盤に5点差をつけられるが、6回那須の犠飛と、7回松岡、林の本塁打等で一打逆転まで追い詰めるが惜敗。翌日のSGホールディングス戦は、粟倉の犠打、山田のホームランで2点先行するも6回に逆転される。しかし、林のタイムリーで土壇場に追い付きタイブレークに突入。最後は濱名のサヨナラヒットで試合を決める。 この結果、この節1勝1敗で、通算成績を6勝5敗とした。
 次回第6節は、6月6日〜7日、群馬県伊勢崎市伊勢崎市野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 トヨタ自動車戦(5月30日 通算成績:5勝5敗)

序盤の5点差を、松岡、林の本塁打などで一打逆転まで追い詰めるが惜敗

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 0 0 0 0 1 2 3
トヨタ自動車 0 1 0 2 2 0 x 5
  • 【バッテリー】★山中(3回2/3:3勝3敗),山口(2回1/3)−清原,鈴木
  • 【本塁打】松岡(7回),林2号(7回)
  • 【盗塁】長谷川(1回)

試合レポート

4連勝と好調の日立、相手は前節で開幕からの連勝が8で止まったものの、単独首位を走るトヨタ自動車。ミスを点に結び付けられるかが試合のカギとなった。

1回表、一死から長谷川がサードゴロエラーで出塁すると、長谷川は盗塁を敢行、キャッチャーの送球が大きく逸れる間に三塁まで陥れる。山田はこのチャンスにファーストゴロ、長谷川は本塁を狙うがタッチアウト。このミスに付け込めなかったのが響いた。その裏、山中は先頭のワトリー選手にスラップのお手本のようにセンター返しでヒットを打たれるが、離塁アウトもあり3者で抑える。

試合が動いたのは2回裏。日立が3者凡退に抑えられた直後、山中は4番坂元選手にセンターオーバーのホームランを浴び、先制を許す。

3回を共に3者凡退に抑えた後の4回表、一死から山田がショート内野安打で出塁すると、粟倉のセカンドゴロの間に二塁に進塁。しかし、続く那須はライズに空振り三振。アボット投手を攻略できない。逆にその裏、知久選手に痛烈なライト前ヒットを浴びると、坂元選手には警戒しすぎて四球を与える。送りバントは林の好判断で三塁封殺し難を逃れるが、直後にパスボールで二死二、三塁に。ここで、山中のワイルドピッチで1点、清原からの返球が暴投になりさらに1点を追加される。自分たちのミスは失点に繋がるという痛い展開。

5回表、先頭の松畑が死球で出ると、濱本が送りバントを成功させる。しかし、松岡、清原と連続で空振り三振。攻略するどころか、なす術なしと言わざるを得ない。その裏、二死ランナーなしから、代打の塚本選手にライト前ヒットを許し、続く長崎選手に痛烈なセンターオーバーの2ランホームランを浴びる。

6回表、 先頭打者の林が三遊間にクリーンヒットを放つと、一死から山田がレフト線に落とすヒット、粟倉がセンター前ヒットで一死満塁のビッグチャンス。ここで那須はライト犠牲フライで1点をもぎ取る。

最終回はアボット投手に代わり、連勝記録を更新し続けている山根投手がリリーフ。ここで打者は意地を見せる。一死から松岡がライトへ、二死から林がレフトへのホームラン。長谷川がセーフティーバントで内野安打で続いたところで、トヨタ自動車はたまらずアボット投手をマウンドへ戻す。山田は死球となり、勝負は粟倉と。粟倉は粘るものの、最後は空振り三振に倒れゲームセット。

ミスで失点を重ね、一方的になるかに見えた試合。最後まであきらめずに戦い続けた姿勢は、明日につながるように見えた。

[撮影]大木 浩
那須がアボット投手から犠飛放ち、槌谷が生還

[撮影]大木 浩
松岡、チームを勢いづける公式戦初ホームラン

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

走 槌谷
 
(左)右左
長谷川
 
 
(中)
山田
 
 
(右)
粟倉
左 田邊
 
(遊)
那須
 
 
(DP)
松畑
走 西嶋
打 佐々木
(一)
濱本
 
 
(二)
松岡
 
 
(捕)
清原
捕 鈴木
 

対 SGホールディングス戦(5月31日 通算成績:6勝5敗)

林のタイムリーで土壇場に追い付き、最後は濱名のサヨナラヒットで試合を決める

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
SGホールディングスグループ 0 0 0 0 0 3 0 1 4
日立 1 0 1 0 0 0 1 2x 5
  • 【バッテリー】泉(6回0/3),☆山中(2回:4勝3敗)−清原
  • 【本塁打】山田2号(3回)
  • 【三塁打】濱本(2回)
  • 【盗塁】山田(1回,8回)

試合レポート

早朝の雨により、グランドに水分を多く含み、強風吹きすさぶ状態で試合は行われた。相手は第1節で逆転負けを許したSGホールディングスグループ。犠打を挟んで6連打を許しKOされた泉が、この試合でリベンジを果たせるか。

泉を援護したい日立は1回、先頭の林がライト前ヒットで出塁すると、長谷川が初球を送りバント、山田が三遊間へのヒットと盗塁で一死二、三塁のチャンスを作る。ここで粟倉がセンターに飛距離十分の犠牲フライ。林が生還し、幸先良く1点を先制する。

続く2回も、一死から濱本がライト線へのスリーベースヒットを放ち、チャンスを作るが、松岡は空振り三振、清原はショートハーフライナーに倒れて追加点は奪えない。

対する泉は、チェンジアップを効果的に使い、1、2回と三者凡退に抑える。しかし3回表、一死からセンター前ヒットとボテボテのゴロが内野安打になり一、二塁のピンチ。前の対戦での嫌な空気を感じたか、鈴木監督が早めにマウンドへアドバイスに行き間を取ると、泉はそれに応え続く打者をファーストゴロゲッツーに抑える。ピンチを脱した直後、二死から山田が滞空時間の長いレフトへのホームランを放ち、逆に突き放しに成功する。

4回表、先頭打者にレフト前ヒットを許した泉だが、ライトファールフライ、サードゴロゲッツーと、前の回に続き守備陣が盛り立てる。

ここから試合は膠着。3者凡退を繰り返し、迎えるは6回表、とうとう泉が捕まる。先頭打者に四球を与え、レフト前ヒット、ライト前ヒットと打ち込まれて一死満塁で迎えるのは、オーストラリアの強打者ポーター選手。ここでライトへ2点タイムリーツーベースヒットを浴び同点に。続く打者にも四球を与え、一死満塁からセンターへの犠牲フライを許し、ついに逆転を許してしまう。

その裏、一死から山田がストレートの四球で出塁。二死から那須がセンター前ヒットで続き、二死一、二塁とするが、松畑が続かない。

しかし、昨日見せた意地が今日も残っていた。7回、先頭の濱本がセンター前ヒットを放つと、松岡がスラップでレフト前ヒット。バントの上手な清原が一球で送りバントを成功させると、打席はこの日、守備で再三助けてきた林。ここで林はセンター前にタイムリーヒット! 土壇場で同点に追い付く粘りを見せる。

タイブレーカーの8回表、SGホールディングスグループは送りバントを成功させると、ポーター選手には故意四球と盗塁で、一死二、三塁に。ここで清原が痛恨のパスボール。労せずして点を与えてしまう。しかし、前の回から泉をリリーフした山中が2点目を与えず、味方の反撃に託す。

その裏、日立は、山田がセカンド内野安打と盗塁で無死二、三塁とすると、粟倉がセンターに犠牲フライ。まずは同点にする。那須がライト前ヒットで一死一、三塁とすると、代打に切り札の濱名。濱名はエンドランをサードへ決め(記録はヒット)山田が生還しサヨナラ勝ち。

泉は1節のリベンジはならなかったものの、チームは意地の逆転勝利。再び貯金1として今節を終えた。

[撮影]眞鍋 幸維
林、土壇場で同点タイムリー

[撮影]香西 啓吾
サヨナラ打を決め喜びを爆発させる濱名

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

走 西嶋
(左)右
長谷川
 
(中)
山田
 
(右)
粟倉
左 田邊
(遊)
那須
 
(DP)
松畑
打 濱名
(一)
濱本
 
(二)
松岡
打 佐々木
(捕)
清原
 

記録&記事:古園 敏幸,奥田 透,山田 智仁,桐越 信一