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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第10節

2015年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第10節
2勝1敗で惜しくも決勝トーナメント進出を逃す

 10月10日〜12日にかけて、地元神奈川県横浜市サーティーフォー保土ヶ谷球場(旧保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアム)で、1部リーグの第10節が行われた。初日ペヤング戦は、初回思わぬ失点を許すも、大応援団の後押しもあり那須の一発と代打陣の活躍で逆転勝利。二日目の太陽誘電戦は、山田の2度の同点打もあり、延長9回に逆転し、自力決勝進出への道を残した。最終日のビックカメラ高崎戦はホームラン4発等での5点を追いかける展開。最終回、1点を返し、1打同点のチャンスと連日のミラクル逆転の期待を持たせるも力尽きる。この結果、通算成績13勝8敗、惜しくも決勝トーナメント進出を逃した。
 第7節の雨天順延となったトヨタ自動車戦は、10月19日静岡県伊豆市天城ドームで行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 ペヤング戦(10月10日 通算成績:12勝7敗)

初回思わぬ失点を許すも、大応援団の後押しもあり那須の一発と代打陣の活躍で逆転 投手陣も継投で4連勝

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
ペヤング 1 0 0 0 0 0 0 1
日立 0 1 1 0 0 2 x 4
  • 【バッテリー】☆山中(7勝4敗:5回),小薗(2回)−清原
  • 【本塁打】那須6号(2回)
  • 【三塁打】松畑(3回),松岡(6回)
  • 【盗塁】山田(3回)

試合レポート

最終節を保土ヶ谷球場で行うのは、1部リーグで準優勝した2010年以来。ゲンのいい球場で、決勝トーナメント進出をかけ、地元の応援を背に群馬県勢3チームとの3連戦を迎えた。

1回表、山中は先頭から二者連続ヒットを許す不安定な立ち上がり。二死までこぎつけたものの、二死一、三塁のピンチで、一塁ランナーの盗塁に対する清原の送球フェイントが指に引っかかり悪送球に。思わぬ形で失点を許してしまう。

反撃の狼煙を上げたのは今日も那須だった。2回裏、先頭の那須は初球をレフトへの弾丸ライナーで放り込む6号ホームラン。続く3回裏には、代打松畑の右中間へのスリーベースヒット、山田の四球と盗塁で一死二、三塁のチャンスで、那須のショートゴロの間に追加点。「アメージングルーキー」の活躍で試合をひっくり返す。

3回表には2四死球を許したり、4回表にはフェンス直撃のヒットを打たれたり、5回表には左中間を破るツーベースヒットを打たれたりと塁上を賑わせる山中だが、要所では三振を奪い失点は許さない。

6回からマウンドには小薗。テンポの良い投球で、2つの空振り三振を奪い、3者凡退に抑える。するとその裏、佐々木がストレートの四球で出塁すると、那須が送り一死二塁のチャンス。ここで代打の粟倉がセンターへのタイムリーヒット。待望の追加点を挙げると、松岡も右中間へのタイムリースリーベースヒットで続きダメ押しの4点目。

小薗は最終回も2つの三振を奪い、3者凡退に抑えてゲームセット。危なげなく勝利を収めた。

[撮影]香西 啓吾
那須、第6号の同点ホームラン!

[撮影]香西 啓吾
代打、松畑、2点目に繋がる三塁打!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

三 倉本
(右)
長谷川
打 松畑
(中)
山田
 
(DP)
佐々木
走 川村
(遊)
那須
 
(一)
濱本
打 粟倉
(二)
松岡
 
(捕)
清原
TR 濱本
(左)
田邊
打 木村

対 太陽誘電戦(10月11日 通算成績:13勝7敗)

山田、劇的な2度の同点打! 延長9回ミラクル逆転で、自力決勝進出への道を残す!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9
太陽誘電 0 0 3 0 0 3 0 0 1 7
日立 0 1 1 0 0 1 3 0 2x 8
  • 【バッテリー】山中(2回2/3),☆小薗(3勝1敗:6回1/3)−清原
  • 【本塁打】那須7号(2回),清原2号(3回),林3号(6回)
  • 【三塁打】田邊(7回)
  • 【二塁打】清原(7回)
  • 【盗塁】川村(4回)

試合レポート

横浜大会2日目の相手は太陽誘電。エース藤田投手ではなく、前半戦、山田、那須などのホームランで打ち崩した左の尾崎投手が先発。試合開始直後、先発として発表されていた山田がアクシデントがあったのか、いきなりの守備交代。これがどう影響するか。

1回表、山中は四球とヒットで二死一、二塁のピンチを招くが、後続を切って立ち上がりをしのぐ。その裏、山田の代わりに1番に入った粟倉がセカンドゴロエラーで出塁するも、送りバントがサードフライとなり、粟倉が戻れずゲッツー。嫌な空気が漂う。

2回裏、早くもベンチ前で円陣を組み気合を入れたチーム。昨日は初球を狙った那須が、今日は2-2と追い込まれてから、2日連続となる先制の第7号ホームランを放つ。

3回表、先頭打者から始まる太陽誘電打線は、1回表と同じく二死一、二塁と攻め立てる。山中はここでレフト前のタイムリーヒット、右中間への2点タイムリーツーベースヒットと連打を浴び、先制した直後に失点する悪い流れ。ピッチャーを小薗に代え、初回交代の山田を守備に戻し、流れを引き寄せようと試みる。するとその裏、全日本総合選手権から打撃好調の清原がセンターオーバーのホームラン。1点差に追い上げる。

山中の後を受けた小薗は、強力な太陽誘電打線を寄せ付けず、5回までパーフェクトに抑える。早く追い付きたい日立打線だが、4回裏には佐々木がヒットで、5回裏には清原が四球で無死のランナーを出すもののホームが遠い。

すると流れは太陽誘電へ。小薗は6回表、四球と内野安打、送りバントで一死二、三塁のピンチを招くと、センターへの2点タイムリーヒットを許してしまう。さらに連打を浴びた小薗は、レフトへのタイムリーヒットもあり、致命的な3失点。その裏、林がライトポール際に3号ホームランを放ち1点を返すが、チームはここまでわずか4安打。しかもそのうち3本がホームランによるもので連打が出ない。

しかし、もう1つも負けられないチームは諦めなかった。7回裏、松岡のセンター前ヒットと、清原のツーベースヒットで無死二、三塁とすると、田邊が右中間を破る2点タイムリースリーベースヒット。1点差に迫ると、続く山田が前進守備の一、二塁間を破るヒットで同点! 土壇場でのミラクル4連打でとうとう試合を振り出しに戻す。なおも長谷川のヒットなどで一死二、三塁のサヨナラのチャンスを迎えたが、代わった太陽誘電のエース藤田投手に後続を抑えられ、試合は全日本総合での対戦同様、タイブレーカーへ。

8回を共に無得点とした後の9回表、小薗はピッチャー強襲のゴロと四球で一死一、三塁とされると、右中間へのタイムリーツーベースヒットを許し失点。しかし、2点目を狙ったランナーは本塁クロスプレーでアウトとし難を逃れる。その裏、清原がしっかりと送りバントを決めると、田邊の死球の後に山田のライト前タイムリーヒットで再び追いつく。続く長谷川の内野ゴロの間に進塁し、二死二、三塁とすると、最後は藤田投手の暴投で田邊が歓喜の生還。

地元大応援団の熱い声援をバックに、一時4点差を付けられたゲームをひっくり返す劇的勝利。土壇場で掴んだものは、自力での決勝進出への道を残す執念の1勝だった。

[撮影]西野 遼太
山田、土壇場での2度の同点打!

[撮影]西野 遼太
ミラクル逆転で、自力決勝進出への道を残す

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
右 粟倉
 
(右)中右
長谷川
打 松畑
 
(三)

 
 
(DP)
佐々木
走 川村
 
(遊)
那須
 
 
(一)
濱本
打 木村
打一 濱名
(二)
松岡
 
 
(捕)
清原
走 西嶋
 
(左)
田邊
 
 

対 ビックカメラ高崎戦(10月12日 通算成績:13勝8敗)

地元の大応援団の祈りも通じず、惜しくも決勝トーナメント進出を逃す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
ビックカメラ高崎 0 1 0 1 1 1 1 5
日立 0 0 0 0 0 0 1 1
  • 【バッテリー】★山中(7勝5敗:2回1/3),小薗(4回2/3)−清原
  • 【二塁打】那須(7回)

試合レポート

地元3連戦の最終日、自力で決勝進出を果たすためには勝利しかない状況。1回表、スタンドの大歓声を受けた先発の山中は2三振を含む3者凡退と最高の立ち上がり。しかし、2回表、ライトへソロホームランを浴び1点を追う展開となる。

3回表、山中が2連打と四球で一死満塁の場面を迎えると、ピッチャーは小薗に交替。代わった小薗は2者連続三振の見事な火消しで、この場面を無失点で切り抜ける。

その小薗は4回表、四死球で一死一、二塁のピンチを迎えると、続く打者にレフト前ヒットを浴び、その間に2塁走者が生還し、痛い追加点を失うが、その後きっちり抑え最小失点で切り抜ける。一方、3回まで一人の走者も出せない打線はその裏、先頭の山田が四球で出塁すると、長谷川がきっちり送り、この試合初めての得点圏に走者を置く。しかし、ここまで無安打の打線はここでも沈黙を続け、追い上げることができない。

5回表、小薗は先頭打者にホームランを浴び、3点差とリードを広げられる。その後も2連打と四球で二死満塁のピンチとなるが、ここは三振で切り抜ける。その裏、那須が四球で出塁すると、続く濱本がチーム初となるレフト前ヒットを放ち、無死一、二塁のチャンスを作る。ここでビックカメラ高崎はピッチャーを上野投手に交替。打線は上野投手の前に2三振と抑えられ、ここでも得点できない。

小薗はその後も6回、7回と2本のホームランを浴び、5点差と更にリードを広げられる苦しい展開。最後の攻撃となった7回裏、先頭の那須がライトへのツーベースで反撃の狼煙をあげると、続く濱本がセンター前ヒットで続き、更に松岡が四球で出塁し無死満塁のチャンスを迎える。ここで代打松畑が放った強烈な打球が相手ショートのエラーを誘い、その間に那須が生還し1点を返す。なおも一死満塁でホームランが出れば同点のチャンスに、迎えるバッターは山田。連日のミラクル逆転を信じてスタンドは大いに盛り上がるが、反撃はここまで。この結果、決勝トーナメント進出がなくなった。

[撮影]来條 美穂
連日のミラクル逆転を信じてスタンドは盛り上がる

[撮影]来條 美穂
3日間、三塁側スタンドを埋め尽くす大応援団

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
(右)
長谷川
打 粟倉
(三)

走 西嶋
(DP)
佐々木
 
(遊)
那須
 
(一)
濱本
 
(二)
松岡
 
(捕)
清原
打 松畑
(左)
田邊
 

記録&記事:山田 智仁,滝野 大輔,中山 友紀子,徳田 政昭,古園 敏幸,奥田 透,桐越 信一