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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第1節

2015年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第1節
1勝1敗で通算成績1勝2敗  黒星先行の厳しい展開

 4月25日〜26日にかけ、静岡県磐田市磐田城山球場で日本リーグの第1節が行われた。初日のNECプラットフォームズ戦は、開幕節に続く新人那須の先制打など序盤で4点を奪うと、先発の山中が2安打完投勝利。翌日のSGホールディングスグループ戦は、2点を先行するも、その裏、泉が逆転を許し敗戦。昨年の下位チームとの対戦となった開幕からの3試合、1勝2敗と負け越す厳しい展開となった。
 第2節は5月9日〜10日、鹿児島県日置市伊集院総合運動公園野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 NECプラットフォームズ戦(4月25日 通算成績:1勝1敗)

那須、松岡のタイムリーで先制!山中2安打6奪三振で今季初勝利

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 2 2 0 0 0 0 4
NECプラットフォームズ 0 0 1 0 0 0 0 1
  • 【バッテリー】☆山中(1勝)−清原
  • 【二塁打】那須(2回)
  • 【盗塁】松岡(2回),長谷川(3回),濱本(5回)

試合レポート

第1試合の対戦の相手は、昨年の2部リーグを無敗で駆け抜けたNECプラットフォームズ。10勝0敗と絶対的なエースとして君臨した三木投手が先発。対する日立は、ここ2年は不調ながらも、2012年には1部リーグで二桁勝利を挙げている山中が昨年の第7節以来の先発登板。

1回は対照的な立ち上がり。日立は淡白な攻撃で三者凡退に倒れると、山中は二者を抑えた後に制球を乱し四球、死球とランナーを得点圏に背負う。このピンチは、チェンジアップを交えた配球に切り替え、最後は外角ストレートで見逃し三振に切ってとる。

2回表、一死から佐々木がレフト線に落とすヒットを放つと、続く期待の新人、那須が右中間を破るタイムリーツーベースヒット! 開幕節に引き続き先制打を放つ。さらに二死からは松岡が左中間へのタイムリーヒット! 若手の活躍で2点を先行する。その裏、先頭打者のライトへ抜けそうな当たりを、松岡がギリギリ抑えて封殺するファインプレー。これで調子に乗った山中は、危なげなく三者凡退に抑える。

3回表、先頭の林の打球はライトフェンスを直撃するツーベースヒット、続く長谷川は送りバントの構えからバスターに切り替え内野安打とし、無死一、三塁のチャンス。ここで長谷川が盗塁を仕掛けると、悪送球を誘い、林が生還。長谷川も三塁に進塁する。濱本は倒れるが、山田は飛距離十分の犠牲フライでさらに1点を追加する。その裏、先頭打者のライト線への当たりを粟倉がダイビングキャッチを試みるも届かず、スリーベースヒットにしてしまうと、セカンドゴロの間に1点を返される。

4回は共に三者凡退。特に山中は相手の早打ちにも助けられ、5球で終わらせる省エネピッチングを展開。5回表、一死から長谷川がレフト線へヒットを放つも後が続かず。対する山中は尻上がりに調子を上げ、ヒット性の当たりすら許さない。

6回表、二死から地元静岡出身の粟倉がセンター前ヒットで出塁すると、代打に同じく地元出身の濱名。盛り上がる展開だったが、ショートフライに倒れてしまう。その裏に入る前、守備交代のために少し待たされた影響か、山中は先頭打者と一死後の打者に四球を与える。しかしここは5つめの奪三振と、三盗失敗でピンチを切り抜ける。

最終回、不振の清原の代打に登場したのは新人の松畑。その松畑の打球は右中間へのホームラン性の当たり! しかし、高く上がりすぎ、風に押し戻されてフェンス手前で取られてしまう。最後のマウンドも山中が上がる。一死後、ショートゴロエラーでランナーを許すも、貫禄のピッチングで2安打完投勝利。2013年最終節のルネサス高崎戦以来の完投勝利を飾った。

[撮影]西野 遼太
松岡、今シーズン初タイムリーで2点目を奪う

[撮影]大木 浩
山中、2安打6奪三振!完投勝利!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
(左)中
長谷川
 
(一)
濱本
 
(中)
山田
左 田邊
(DP)
佐々木
 
(遊)
那須
 
(右)
粟倉
 
(二)
松岡
打 濱名
(捕)
清原
打 松畑

対 SGホールディングスグループ戦(4月26日 通算成績:1勝2敗)

濱本のタイムリーなどで先制するも,直後に泉が6連打を許して逆転負け

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 2 0 0 0 0 0 2
SGホールディングスグループ 0 4 0 0 0 0 x 4
  • 【バッテリー】★泉(1回1/3:1敗),山中(4回2/3)−清原
  • 【二塁打】濱本(2回)

試合レポート

第1節2日目、SGホールディングスグループ戦の先発は、昨年の新人王、泉。オープン戦にほとんど登板できなかった影響がどう出るか。また、対するSGホールディングスグループの先発は、3回連続で世界選手権アメリカ代表に選ばれている、左腕のパーナビー投手。今年、初めて対戦する外国人投手をどう攻略するかが、この試合の肝となった。

1回表、一死から長谷川がセーフティバントを試みキャッチャーのエラーを誘い出塁する。佐々木は走者を送れずに三振を喫し、打者、山田の際に長谷川は盗塁を試みて離塁アウト。ミスを重ねてしまう。その裏、泉は強打者のポーター選手を四球で出すも、送りバントを自身のフィールディングで二塁で封殺すると、エンドランをかけられた打者をセカンドライナーゲッツーに仕留める上々の滑り出し。

2回表、制球の定まらないパーナビー投手から山田が四球を選ぶと、昨日から打順が上がった那須が送りバントを一発で決める。ここでベテラン濱本が、今シーズン初ヒットとなる左中間へのタイムリーツーベース! うまく打線が繋がり、1点を先制する。粟倉もセンターへのクリーンヒットで続くと、松岡の打席でエンドランを仕掛け、セカンドゴロの間にさらに1点を追加。ソツのない攻撃で効果的に点を挙げる。

しかしその裏、先頭打者をセカンド後方へのフライに仕留めたと思ったところ、背面キャッチに失敗しランナーを二塁に進ませてしまうと、続く打者にもセンター前ヒットを許し、無死一、三塁のピンチを招く。ここで初球のストレートを狙い打たれ、センターオーバーのタイムリーツーベースヒットを許すと、ライト前タイムリーヒット、セカンドのトンネル(記録上はヒット)と5連打を浴びる。送りバントの後、ポーター選手にセンター前タイムリーヒットも許し、本来の投球が出来ず、ここで泉は降板。リリーフに上がった山中は、四球を与え一死満塁とするが、続くクリーンナップを空振り三振、レフトフライと見事に火消しに成功する。

3回表、すぐに追いつきたい打線は、一死から林がセンター前ヒットで出塁すると、長谷川もしぶとく三遊間を破るヒット。しかし、佐々木、山田のクリーンナップが倒れて得点できない。3回裏、山中は内野安打を1本許すものの、その後をゲッツーに抑えるなど、昨日の快投をこの試合でも続ける。

4回表、完全に立ち直ったパーナビー投手に2奪三振を含む三者凡退に抑えられると、山中は一死から四球とレフト線へのヒットを浴びてピンチを招く。しかしここは、フライアウトを2つ重ねて得点を与えない。

5回表、松岡がサード前にセーフティバントで出塁すると、清原がスリーバントを成功させ一死二塁。林が死球の後に長谷川が送りバントで二死二、三塁とチャンスを拡げる。しかし、今日は佐々木が大ブレーキ。打ち損じた打球はセカンドフライに。5回裏、山中はファールフライ2つとファーストゴロと、初めてランナーを許さずに抑え、流れを引き寄せようと頑張る。

しかし、打線はそれに応えられない。6回表、山田から始まる好打順も三者凡退に抑えられ、流れは引き寄せられない。逆に6回裏、何でもない当たりを那須が3試合連続のエラー。バントで送られた後に、暴投で三塁に走者を進められると、故意四球と四球で満塁のピンチ。ここは松岡がイレギュラーした球を何とか掴み、最大のピンチをしのいだ。

最終回、先頭の粟倉の当たりはセカンド後方へ。相手セカンドが球を取れずにヒットとすると、二死から林のレフト前ヒットで一、二塁に。長打で同点の場面を迎えたが、最後は長谷川が空振り三振でゲームセット。

パーナビー投手を早い段階で攻略しながらも、逆転された後は詰めが甘く仕留め切れず、下位チームとの開幕からの3試合を負け越す非常に厳しい展開となった。

[撮影]大木 浩
濱本、先制のタイムリー二塁打!!

[撮影]西野遼太
山中、リリーフして好投するも・・・

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
 
(左)右
長谷川
 
 
(DP)
佐々木
 
 
(中)
山田
 
 
(遊)
那須
 
 
(一)
濱本
 
 
(右)
粟倉
走左 田邊
走 槌谷
(二)
松岡
 
 
(捕)
清原
打 松畑
 

記録&記事:山田 智仁,徳田 政昭,古園 敏幸,奥田 透,桐越 信一