ページの本文へ

Hitachi

日立ソフトボール部

第67回全日本総合選手権大会

第67回 試合結果

第67回全日本総合選手権大会
悲願の初制覇は果たせぬものの、堂々の3位入賞で幕を閉じる

 第67回全日本総合選手権大会が9月19日(土)〜21日(月)にかけて、岩手県花巻市・石鳥谷ふれあい運動公園、金ヶ崎町・森山総合公園野球場、金ヶ崎町・金ヶ崎中学校ソフトボール場で行われた。初戦を順当に勝ち、2回戦では伊予銀行に山田、清原の2ランで逆転勝利。準々決勝の太陽誘電戦は延長11回の死闘になるが、山中が粘り強く投げ松岡のサヨナラ打で準決勝進出。2001年以来の決勝進出をかけたデンソー戦は投手陣が大量失点し無念の完敗。悲願の初制覇は果たせぬものの、2011年以来、5度目の3位入賞で幕を閉じた。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

[試合結果]全日本総合選手権大会

一回戦 対 環太平洋大学短期大学部(9月19日)

那須、ホームランを含む3安打! 小薗、6回を8奪三振で零封

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
環太平洋大学短期大学部 0 0 0 0 0 0 0 0
日立 1 1 0 0 0 1 × 3
  • 【バッテリー】☆小薗(6回),山中(1回)−清原
  • 【本塁打】那須(6回)
  • 【三塁打】長谷川(1回)
  • 【盗塁】田邊(1回),松岡(2,6回)

試合レポート

初回裏、先頭の長谷川が左中間三塁打でいきなりのチャンスを作ると、田邊の内野安打で先制。2回裏には那須のヒットと清原のセンター前タイムリーで追加点。序盤で2点を先行するも、アウトカウントを間違えたかのような信じがたい走塁ミスを二つ犯すなど内容は厳しいもの。

一方、先発の小薗はストライク先行のテンポの良い投球で、3回まで6三振を奪う。4回表、一死からセンターオーバーの二塁打を喫し、この試合初めての得点圏走者を背負うが、後続を断ち切って得点を許さない。

打線は3,4回と無死走者を出しながら、振り回すバッティングで凡打の連続。5回裏には3者連続三振を喫する寂しい内容。6回裏も簡単にニ死となるが、地元出身の那須がレフトオーバーのホームランを放ち、この試合3安打で1人気を吐く。

最終回は山中が3人で簡単に片付け完封勝ち。順当に2回戦進出を決めるが、山田、佐々木、濱本が先発しなかったとはいえ、攻撃陣の内容には大いに不満が残る結果となった。

[撮影]松井 章
那須、ホームランを含む3安打!

[撮影]松井 章
小薗、6回を8奪三振で零封

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
長谷川
打 川村
 
(左)
田邊
左 槌谷
左 西嶋
(三)

 
 
(右)
粟倉
打 松畑
 
(遊)
那須
 
 
(DP)
木村
 
 
(二)
松岡
 
 
(捕)
清原
TR 松岡
TR 那須
(一)
濱名
打 数馬
 

二回戦 対 伊予銀行(9月20日)

山田、起死回生の同点2ラン! 清原の勝ち越し2ランで逆転勝利

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
伊予銀行 0 1 1 0 0 0 0 2
日立 0 0 0 0 2 2 x 4
  • 【バッテリー】小薗(3回),☆山中(4回)−清原
  • 【本塁打】山田(5回:2ラン),清原(6回:2ラン)

試合レポート

2回戦からは早くも1部リーグチームとの対戦。先発の小薗は初回を簡単に3人で退ける立ち上がり。しかし2回表、一死から内野安打を許して二塁に送られると、レフト前にタイムリーを喫して先制点を奪われる。

さらに3回表、小薗が先頭打者にレフト前ヒットを許すと、一死二塁からの送りバントを内野陣が三塁に投げて判定はセーフ。続く打者にライト前に運ばれ2点目を許す。なおも一死一、三塁のピンチが続き、ニ死から四球を与えて満塁とされる。しかしここは踏ん張り、最少失点で切り抜ける。

一方、打線は初回、2回と走者を出しながらも決定打が出ない展開。3回裏、先頭の清原が内野安打で出塁。田邊が送り続く林がショート強襲ヒットで続くと、長谷川もレフト前ヒットで満塁とするが、頼みの山田、佐々木が倒れ絶好機を生かせない。

5回裏、先頭の田邊が敵失で出塁。二塁に送れずニ死となるが、3回裏の満塁チャンスで凡打に倒れた山田が、ライトへ起死回生の同点ホームラン! 主将の一発で試合を振り出しに戻す。

なおも6回裏、ニ死から松岡がセンター前ヒットで出塁すると、続く清原がセンターへ放り込む勝ち越しの2ラン!! 4回からリリーフに立った山中は7回表、ニ死一、二塁の走者を背負うが、ここを切り抜けゲームセット。苦しみながらも2本のホームランで逆転し、準々決勝に駒を進めた。

[撮影]松井 章
山田、起死回生の同点2ラン!

[撮影]松井 章
清原の2ランで勝ち越し!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

走 川村
(右)
長谷川
 
(中)
山田
 
(DP)
佐々木
 
(遊)
那須
 
(一)
濱本
打 木村
(二)
松岡
 
(捕)
清原
走 西嶋
(左)
田邊
 

準々決勝 対 太陽誘電(9月20日)

那須、同点打! 松岡、死闘に決着をつけるサヨナラ打! 山中、粘りの投球でベスト4進出

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
太陽誘電 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2
日立 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 3
  • 【バッテリー】☆山中−清原
  • 【二塁打】山田(1回),那須(3回)
  • 【盗塁】松岡(7回),長谷川(10回)

試合レポート

ダブルヘッダーとなった準々決勝、連投の山中は初回を3者凡退で切ってとる立ち上がり。その裏、この試合1番に入った山田がライト線二塁打でいきなりのチャンスを演出。長谷川が三塁に送り外野フライでも1点の場面を作るが、後続なくチャンスを生かせない。

山中は3回までパーフェクトピッチングを続けるが、打線は3回に田邊の内野安打1本が出ただけでチャンスを作れない。すると4回表、山中が先頭打者にライトへのホームランを喫し先制点を奪われる。

1点を追いかける展開となったその裏、先頭の林がセンター前ヒットで出塁。佐々木がきっちり二塁に送ると、那須が左中間二塁打を放ち、すかさず同点とする。

直後の5回表、山中は先頭打者に右中間を破られる二塁打を喫し、続く打者の送りバントを守備陣が内野安打にするミスもあり一、二塁の走者を背負う。さらに一死一、三塁とされてセンター前ヒットを許すが、山田のレーザービームと清原の好ブロックでホームタッチアウト。

山中は続く6回表にも先頭打者にヒットを許し、一死後、四球を与えて一、二塁とされる。しかし続く打者の当たりが併殺打になる運も味方につけ、無失点で切り抜ける。

打線は5,6回は3者凡退。7回裏、ニ死から敵失と四球でサヨナラチャンスを作るが、これを生かせずタイブレークに突入。8回表、山中は二塁走者を三塁に進ませずに無失点。その裏、先頭の山田が故意四球で歩かされ、長谷川がきっちり三塁に進めると、相手は林も故意四球で満塁策をとる。この絶好機に佐々木、那須が倒れてビッグチャンスをものにできない。

9回表、山中は三塁に走者を送られるが、ここも無失点で切り抜ける。その裏、濱本がきっちり三塁に進めると、松岡が四球で一、三塁。しかしここも決定打が出ず決着をつけられない。

山中は10回表、送りバントで三塁に走者を背負うと、続く打者に犠牲フライを打ち上げられ、ついに均衡を破られる。しかしその裏、山田の内野ゴロで三塁に進めると、長谷川のエンドランが内野の頭を越えるヒットとなり同点。さらに長谷川がニ盗を決めてチャンスを広げるが、あと1点が奪えないもどかしい展開が続く。

11回表、走者を三塁に送られるが、山中は自らの好守備などで得点を与えない。その裏、那須が確実に三塁に送ると、ニ死から松岡がフルカウントからファウルで粘りに粘り、最後はライト前に弾き返して延長11回の死闘に決着! 打線は再三のサヨナラチャンスをものに出来なかったが、山中の粘りの投球で2011年以来のベスト4進出を果たした。

[撮影]松井 章
那須、1点を先行された直後の同点打

[撮影]松井 章
松岡、死闘に決着をつけるサヨナラ打!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
 
(右)
長谷川
 
 
(三)

走 西嶋
 
(DP)
佐々木
走 川村
 
(遊)
那須
 
 
(一)
濱本
打 濱名
 
(二)
松岡
 
 
(捕)
清原
打 粟倉
TR 濱本
(左)
田邊
 
 

準決勝 対 デンソー(9月21日)

投手陣大量失点で完敗 決勝進出を果たせなかったものの、堂々の3位で幕を閉じる

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
デンソー 0 0 0 5 1 0 1 7
日立 0 0 0 0 0 1 0 1
  • 【バッテリー】★小薗(3回1/3),山中(3回2/3)−清原
  • 【三塁打】長谷川(6回)
  • 【二塁打】那須(6回)

試合レポート

2011年以来の準決勝戦、先発は小薗。その小薗は二死から四球で出塁を許すも後続を凡打に打ち取る上々の立ち上がり。打線は相手先発のトレイナ投手に対し、初回、2三振を喫するなど3者凡退。

2回表、小薗は先頭打者にレフト前ヒットを許すが、続く打者を併殺に仕留めてピンチの芽を摘む。その裏、先頭の佐々木がライト前ヒットで出塁。那須が確実に送って得点圏に走者を置くが、濱本の痛烈な当たりが二塁ライナーとなり佐々木が戻れず不運な併殺打。

3回表を小薗が3人で退けると、その裏、一死から清原の四球、田邊のレフト前で一、二塁のチャンスを作るが決定打が出ず。直後の4回表、小薗が先頭打者に内野安打を許し二塁に送られると、続く打者に四球を与えて一、二塁。さらにワイルドピッチでニ、三塁と傷口を広げると、センター前タイムリーを喫して2失点。なおも四球、内野安打で満塁とされたところで山中に交代。その山中は二死まで漕ぎつけるもライト線へ走者一掃の三塁打を許し5点目を奪われる。

山中は5回表にもレフトへの一発を許して失点。大量6点を追いかける展開となった打線はその裏、松岡のヒットと四球などで二死二、三塁の得点機を作るがホームに還せない。

6回裏、先頭の長谷川が右中間を深々と破る三塁打でチャンスを作り、続くクリーンナップに繋げる。ここから3,4番が凡打に倒れるも那須が左中間二塁打を放って一矢を報いる。しかし7回表、山中は5回に一発を許した3番打者に連続ホームランを喫し7点目。

7回裏の最後の攻撃も簡単に3人で終わり完敗。2001年以来の決勝進出は果たせなかったものの堂々の3位で幕を閉じた。

[撮影]松井 章
那須のタイムリー二塁打で一矢を報いる

[撮影]松井 章
堂々の3位で幕を閉じる

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
 
(右)
長谷川
 
 
(三)

 
 
(DP)
佐々木
 
 
(遊)
那須
 
 
(一)
濱本
 
 
(二)
松岡
 
 
(捕)
清原
走 西嶋
TR 濱本
(左)
田邊
 
 

記録&記事:森下 そのみ,奥田 透,徳田 政昭,桐越 信一