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日立ソフトボール部

第69回国民体育大会:全国大会

第69回 試合結果

第69回国民体育大会 全国大会:長崎がんばらんば国体
全員一丸で、3年ふり8度目の栄冠に輝く!!

 第69国民体育大会全国大会(長崎がんばらんば国体)が10月18日〜20日にかけ、長崎県壱岐市大谷公園ソフトボール球場、壱岐市ふれあい広場多目的広場で行われた。3年ぶり8回目の優勝を目指す日立単独チームの神奈川県は、関東第一代表で全国大会の出場権を獲得。西山、山田、佐々木の主力3選手を欠く布陣ながら、一回戦の北海道には15点を奪う猛攻で圧勝。翌日の伊予銀行単独の愛媛県との対戦は、終盤に1点差まで詰め寄られるものの、泉が踏ん張り準決勝進出。シオノギ製薬主体の兵庫県との準決勝は、杉山、清原、M名のホームランで突き放して決勝進出。全日本代表選手で構成された群馬県との決勝は、初回の濱本のタイムリーで挙げた1点を泉が守り抜きシャットアウト! 見事、3年ぶり8度目(単独県では6度目)の栄冠を勝ち取った。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

[試合結果]国体(全国大会)

一回戦 対 北海道(10月18日)

清原のホームランなど、打線15点を奪い圧勝! 順当に二回戦に駒を進める

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 6 2 1 1 0 2 3 15
北海道(選抜) 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆山中(4回),小薗(3回)−清原
  • 【本塁打】清原(4回)
  • 【三塁打】川村(7回)
  • 【二塁打】田邊(2,7回),林(3回)
  • 【盗塁】川村(1回),杉山(1回),田邊(1回),長谷川(1回),濱本(2,6回),西嶋(7回)

試合レポート

いつもの2,3,4番を欠きながら初回から打線が爆発。一死から川村がセンター前ヒットで出塁。すかさずニ盗を決めパスボールで三塁に進むと、杉山のセンター前タイムリーでまずは1点。その杉山も盗塁を決めると、濱本のセンター前でニ、三塁とし、清原の犠牲フライで2点目。なおも四球、盗塁などを絡め、濱名、奥田のタイムリーで初回から大量6点を奪う。

2回表にはニ死ニ、三塁から、田邊の左中間へのタイムリー二塁打で2点を追加。続く3回には、地元出身の林のレフト越えタイムリーで9点目。4回には清原のセンターオーバーのホームランで10点目を奪う。

なおも攻撃は続き、6回表にはエンドラン、濱名のタイムリーで12点目を奪うと、7回表には川村のライト線三塁打を皮切りに、途中出場の西嶋、田邊、濱名のタイムリーで15点目を奪う。

先発の山中は四死球などで、初回から毎回ランナーを出すピリッとしない投球ながらも、ヒットは1本のみに抑えて4回を零封。5回から小薗がリリーフし、小薗もいまひとつ調子が上がらず、ランナーを出すものの3回をシャットアウト。順当に二回戦に駒を進めた。

[撮影]越智 康
杉山、初回に先制のタイムリー!

[撮影]越智 康
清原のセンターオーバーの本塁打で10点目!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
(中)
川村
 
(右)
杉山
右 西嶋
(一)
濱本
 
(捕)
清原
 
(左)
田邊
 
(遊)
濱名
 
(DP)
長谷川
 
(二)
奥田
 

二回戦 対 愛媛県(10月19日)

4回、4連打などで4点を奪うビッグイニング! 終盤1点差に詰め寄られるものの、泉が踏ん張り準決勝へ

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 0 0 0 4 0 0 0 4
愛媛県(伊予銀行) 0 0 0 0 0 3 0 3
  • 【バッテリー】☆泉−清原
  • 【盗塁】杉山(2回),濱名(4回),長谷川(4回),林(6回)

試合レポート

1部リーグチームの伊予銀行単独の愛媛県との二回戦、初回表、川村がヒットの後の走塁ミスでチャンスを潰すと、その裏、先発の泉が先頭打者に内野安打を許し、いきなりの無死走者を背負う。しかし、ここは踏ん張って先制点を与えない。

2回表、先頭の濱本がフルカウントから四球で出塁。続く清原も相手の野選で一、二塁とチャンスを広げ、田邊が送ってニ、三塁。ここでエンドランを仕掛けるがホームタッチアウトなど、得点に結びつかない。

なんとか泉を楽にしたい打線は3回表、二死から川村が投手強襲の2本目のヒットを放ち、続く杉山のセンター前と盗塁で二、三塁とするが、4番濱本が三振に倒れてホームが遠い。

3回裏を泉が簡単に3人で片付けると、4回表、清原、田邊の連続ヒットで2回同様無死一、二塁のチャンスを作る。続く濱名のライト前ヒットで外野手がもたつく間に、代走の西嶋が生還し待望の先制点。さらに濱名の盗塁で無死ニ、三塁とし、長谷川がレフト前タイムリーを放ち4連打で2点目。なおも無死一、三塁で長谷川が盗塁しニ、三塁とすると、奥田がエンドランを決めて3点目を奪う。まだまだ攻撃は続き、林がセンター前に運んでこの回一気に4点を挙げる猛攻。

その裏、泉が先頭打者にセーフティバントを決められ、その後、一死ニ塁と走者を背負うが、続く打者のセンター前に抜けそうなハーフライナーを奥田が掴み取り、飛び出した二塁走者が還れず併殺にするファインプレー。

しかし、6回裏、泉は2本のヒットでニ死一、三塁の走者を背負うと、続く4番の一塁強襲ヒットで1点を返され、さらに一、二塁に走者を残し、続く5番にレフトオーバーの2点タイムリーを喫して1点差に迫られる。なおもニ塁に走者を残し一打同点のピンチが続くが、ここは気迫の投球で同点を許さない。

7回表、クリーンナップ3人が連続の外野フライで簡単に攻撃が終わると、その裏、泉は先頭打者にライト前に落とされピンチを招く。しかし、続く打者の送りバントを自ら処理して併殺で切り抜けると、最後の打者を三振に仕留め、1点差を守りきり準決勝に駒を進めた。

[撮影]越智 康
濱名、先制点に結びつくライト前ヒット

[撮影]越智 康
最終回のピンチも1-6-3の併殺で切り抜ける

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
(中)
川村
 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
 
(捕)
清原
走 西嶋
(左)
田邊
 
(遊)
濱名
 
(DP)
長谷川
 
(二)
奥田
 

準決勝 対 兵庫県(10月20日)

杉山、先制ホームラン! 清原、M名の連続ホーマーで突き放し決勝進出

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
兵庫県(選抜) 0 0 0 0 0 1 0 1
神奈川県(日立) 1 0 1 0 0 4 0 6
  • 【バッテリー】☆小薗4回1/3),泉(1回2/3),小薗(1回)−清原
  • 【本塁打】杉山(1回),清原(6回),濱名(5回)
  • 【盗塁】清原(2回),杉山(3回)

試合レポート

1部リーグのシオノギ製薬と大学生で構成された兵庫県との準決勝。先発の小薗は初回を簡単に3人で片付ける立ち上がり。その裏、二死となるも杉山が追い込まれながらフルカウントまで粘り、ライトへ豪快に放り込んで早くも先制。

2回裏には先頭の清原が三遊間を破って出塁。清原が二盗を成功させると、濱名の送りバントが相手の悪送球を誘い、無死一、三塁のチャンスを作る。しかし、続く田邊、長谷川が連続の見逃し三振に倒れるなど、消極的な打撃で絶好機を生かせず得点出来ない。

小薗は2回にエラーの走者を出すものの、清原が盗塁を阻止するなど、3回を無安打の力投。すると3回裏、先頭の林が相手エラーで二塁まで進むと、川村が送りバントを失敗するが、杉山の打席でワイルドピッチ。杉山が四球、盗塁で一死二、三塁とチャンスを広げると、続く濱本も四球を選んで満塁。ここで清原がライトへ飛距離十分の犠牲フライを打ち上げて2点目を奪う。

4回裏、打線が初めての3者凡退で終わると、それまでノーヒットを続けてきた小薗が先頭打者にセンター前に初ヒットを許す。続く打者のレフトへの大飛球を田邊がフェンスを倒しながら捕球。しかし小薗は一死二塁からレフト前ヒットを許し、一、三塁とされたところで泉に交代。続く打者のスクイズを林が猛ダッシュで捕球し、バックホームしてタッチアウト。泉は後続も打ち取りピンチを脱する。

その林が5回裏、先頭打者として三遊間を破って出塁。しかし、川村の送りバントは3回同様、ハーフライナーとなり失敗。林も一塁に戻れず併殺打となる拙攻でチャンスを潰す。これで流れが相手に行ったか、6回表、泉が先頭打者に右中間への三塁打を喫してピンチを招く。続く打者のセカンドゴロで1点を返されるが、泉はここを最少失点で切り抜ける。

1点差に迫られた直後の6回裏、先頭の濱本が内野安打で出塁すると、続く清原が左中間への2ランを放って突き放す。続く濱名もレフトへ特大の連続ホーマーを放り込んでこの回3点を奪うと、田邊もヒットで続き、一死二塁から奥田のセンター前で4点目。終盤の長短打で一気にダメを押し、決勝に駒を進めた。

[撮影]越智 康
1点差に迫られるも清原の本塁打で突き放す

[撮影]越智 康
濱名、特設スタンド越えの連続ホーマー!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
(中)
川村
 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
 
(捕)
清原
走 西嶋
(遊)
濱名
 
(左)
田邊
 
(DP)
長谷川
 
(二)
奥田
 

決勝 対 群馬県(10月20日)

濱本、先制打! 泉、全日本代表選手を数多く擁する群馬県をシャットアウト!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 1 0 0 0 0 0 0 1
群馬県(選抜) 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆泉−清原
  • 【二塁打】濱本(1回),奥田(4回)

試合レポート

関東予選決勝の再現となった、ルネサス、太陽誘電、ペヤング連合の群馬県との対戦、初回表、先頭の林が初球を狙いセンター前で出塁。川村が二塁に送ると、二死後、濱本の左中間二塁打で先制。その裏、泉は先頭打者に内野安打で出塁され、二塁に送られて得点圏走者を背負う。ニ死後、四球で一、三塁とされるが、ここを踏ん張って切り抜ける。

2回表、先頭の田邊がライト前で出塁し、続く濱名の送りバントが相手の悪送球を誘い無死一、二塁。長谷川が確実に送って一死ニ、三塁の絶好機を作るが得点出来ず。

3回表、先頭の川村がセンター前で出塁し、これで初回から3イニング連続の無死走者。杉山もセンター前で続き一、二塁とすると、濱本が送り一死ニ、三塁。次の清原の打席でエンドランを仕掛けるが、野手正面のゴロとなり、三塁走者が挟殺されて失敗し、なかなか得点に結びつかない。

2回裏は3者凡退で片付けた泉であったが、3回裏、一死後、センターオーバーの二塁打を喫して走者を背負う。しかし、続く打者のレフトライナーで二塁走者が飛び出したのを田邊が見逃さず、二塁に送って併殺。相手のミスにも助けられ得点を許さない。

追加点の欲しい打線であるが、5,6回ともに3人で終わり、チャンスを作れない。しかし、泉も同じ5,6回を3人ずつで退ける力投を続ける。7回裏、先頭打者の三遊間への深い当たりを濱名が刺すなど、好守備も飛び出し、泉が3人で片付けシャットアウト。全日本代表選手を数多く擁する群馬県に対し、西山、山田の全日本代表選手を外したチーム構成で臨むも、見事にチーム一丸となり、さらに泉、清原の新人バッテリーで群馬県を完封! 3年ぶり8度目(単独優勝は6度目)の栄冠を神奈川県にもたらした。

[撮影]越智 康
泉、見事、スミ1を守りシャットアウト!

[撮影]越智 康
3年ぶり8度目の栄冠に輝く!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)
林 
(中)
川村 
(右)
杉山 
(一)
濱本 
(捕)
清原 
(左)
田邊 
(遊)
濱名> 
(DP)
長谷川 
(二)
奥田 

記録&記事:奥田 透,桐越 信一