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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第9節

2014年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第9節
決勝進出へ、わずかな可能性を残して最終節へ

 10月11日〜12日にかけて、地元神奈川県横浜市神奈川新聞スタジアム硬式野球場で第9節が行われた。決勝トーナメント進出に向け絶対に負けられない状況の中、連日の大応援団が熱い声援を送る。初日のシオノギ製薬戦は打線が沈黙して苦しい展開となるが、泉の力投で延長8回を零封すると、最後は林のクリーンヒットでサヨナラ勝ち。翌日のトヨタ自動車戦は投手陣が8点を奪われて完敗。この結果、通算成績12勝8敗となり、自力での決勝進出はなくなるものの、わずかな可能性を残して最後の戦いに臨む。
 最終節となる第10節は、10月25日〜26日、山梨県甲府市山日YBS球場(小瀬スポーツ公園野球場)で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 シオノギ製薬戦(10月11日 通算成績:12勝7敗)

打線沈黙するも、泉の力投で8回を零封! 最後は林のタイムリーで決着をつける

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
シオノギ製薬 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日立 0 0 0 0 0 0 0 1x 1
  • 【バッテリー】☆泉(6勝3敗)−清原
  • 【二塁打】山田(1回)

試合レポート

第8節終了時点で自力での決勝進出が消え、残り4試合一つも負けられない状況の中、泉が先発。地元大応援団の声援を受け、初回表、簡単にニ死をとるものの、ここから3連打を許して満塁の走者を背負う大ピンチ。しかし、続く打者をピッチャーゴロに仕留めて切り抜ける。

その裏、ニ死から山田が二塁横に痛烈なヒットを放ち、さらにボールが外野に転がる間に俊足を飛ばし、二塁へ進んでチャンスを演出。しかし、後続が無く得点に結びつかず。2回裏にもニ死から清原のヒットと死球で走者を出すが、ここもチャンスを生かせない。

初回に満塁のピンチを招いた泉であったが、2回から4回までは3人で片付けるパーフェクトピッチング。すると4回裏、先頭の佐々木が敵失で出塁。しかしここも得点出来ず、3回、4回は走者を出しながら、盗塁失敗、二塁オーバーランなど、自らの拙攻でチャンスの芽を潰す展開が続く。

これで流れが相手に行ったか、5回表、泉は先頭打者にセンター前に転がされ、二塁に進められて得点圏に走者を背負う。しかし、ここから踏ん張って1点も与えない。

6回表を泉が3人で片付けるが、その裏、クリーンナップから始まる打線も、相手に付き合うようにこの試合初の3者凡退と、まったく元気がなく、ここまで両チーム同じ4安打。

7回表も泉が簡単に3人で終わらせるが、打線も3人で簡単に終了し、二塁に走者を進めたのは二死からの1,2回のみで、この試合チャンスらしいチャンスをほとんど作れず、結局、タイブレークに突入。8回表、走者を三塁に進められエンドランを掛けられるが、ここで打者が空振りし、三塁走者を三本間で挟殺してピンチを脱する。

その裏、代打の川村がタイブレーク走者の田邊を確実に三塁に進めると、続く林がレフトへクリーンヒットを放って決着。打線は快打がなかなか出ずに苦しい試合となるものの、泉がリーグ戦初完封の力投を見せ、最後は林の快打で決勝進出へ望みを繋いだ。

[撮影]亀田 悦子
泉、リーグ戦初完封の力投で6勝目!

[撮影]亀田 悦子
林の快打で田邊がサヨナラのホームイン

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
(遊)
西山
 
(中)
山田
 
(DP)
佐々木
走 長谷川
(右)
杉山
 
(一)
濱本
 
(捕)
清原
 
(左)
田邊
打 濱名
(二)
奥田
打 川村

対 トヨタ自動車戦(10月12日 通算成績:12勝8敗)

投手陣、大量8失点 打線、粘りを見せるも、反撃は1点のみ

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
トヨタ自動車 2 0 2 0 0 1 3 8
日立 0 0 0 0 0 1 0 1
  • 【バッテリー】★小薗(1/3:5勝4敗),泉(5回2/3),小薗(1/3),山中(2/3)−清原
  • 【盗塁】西山(2回),濱本(5回)

試合レポート

初回表、先発の小薗が先頭打者に初球をいきなりセンターに放り込まれて出鼻を挫かれる。さらに続く打者にも右中間二塁打を喫し、四球などで一死一、三塁とされた時点でベンチは早くも泉に交代。泉はショートファウルフライの間にタッチアップで1点を奪われるが、後続を断ち切ってピンチを切り抜ける。

一方、早くも2点を追いかけることになった打線は、先の全日本総合選手権大会で7回ニ死まで完全に抑えられたアボット投手に対し、2番川村、4番杉山など、いつもとは異なる思い切った打順で臨む。まずは初回裏、一死からその川村が三塁線を破るヒットで出塁。続く山田もライト前に落として一、二塁とするが、この打球がダイレクトキャッチの判定。ベンチの猛抗議も判定は覆らず、結果は不運な併殺打。

2回裏、この日6番に入った西山がストレートの四球を選び、さらにニ盗を決めて揺さぶりをかけるが、得点に結びつかず。なんとか2点で抑えておきたい泉であったが3回表、先頭打者に一塁強襲ヒットを許し、一死からライト線ギリギリに入る三塁打を喫して失点。さらに初回同様、西山がショートファウルフライを美技でキャッチするも、体制を崩す間にタッチアップを許し、この回2点を追加される。

5回裏、先頭の佐々木が死球で無死走者として出塁。ニ死から濱本が盗塁を決め、清原の内野安打で一、三塁とするが、あと一本がでない。すると6回表、泉は先頭打者にヒットを許し、二死二塁から左中間二塁打で5点目を奪われる。

その裏、先頭の林が内野安打で出塁。さらに川村も内野安打で続くと、山田のレフト前ヒットを外野手が弾く間に1点を返し、なおも無死二、三塁とチャンスが続く。しかし、この絶絶好機も後続がアボット投手に力でねじ伏せられ反撃も1点止まり。

7回表は小薗が再登板。先頭打者にフルカウントから四球を与え、さらに続く打者の送りバントを内野陣が二塁に悪送球し、いきなり無死一、二塁のピンチを招くと、一死ニ、三塁からレフトへの3ランを喫して万事休す。

全日本総合選手権大会の時と比べると、打線はアボット投手に対して粘りを見せるが、投手陣が打ち込まれて完敗。この結果、決勝進出はわずかながらの可能性を残しているが、条件は残り2試合の連勝が必至で、他チームの勝敗次第。最終節、連勝への執念を見せ、悔いの残らない試合内容を期待したい。

[撮影]大木 浩
連日の大応援団の熱い声援

[撮影]大木 浩
山田、レフトへのタイムリー!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)

 
 
(左)
川村
 
 
(中)
山田
 
 
(右)
杉山
 
 
(DP)
佐々木
走 長谷川
 
(遊)
西山
 
 
(一)
濱本
 
 
(捕)
走 西嶋
 
(二)
奥田
打 田邊
打 濱名

記録&記事:古園 敏幸,徳田 政昭,中山 友紀子,中野 一喜,桐越 信一