ページの本文へ

Hitachi

日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第8節

2014年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第8節
3連勝を飾り、決勝進出へ望みを繋ぐ

 9月6日〜7日にかけて、岩手県一関市一関運動公園野球場で第8節が行われた。決勝進出に向けて、もはや負けられない試合が続く中、初日の戸田中央総合病院戦は、初回に杉山のグランドスラムでリードするものの、終盤リリーフ陣が6点のリードを守れず一気に追いつかれる。しかし、田邊、奥田のタイムリーで突き放して薄氷を踏む勝利。ダブルヘッダーとなったHonda戦は、今度は佐々木が満塁ホームラン! Hondaとの直接対決に圧勝して連勝。翌日の太陽誘電戦は打線が沈黙するも、杉山がホームランを含む2打点と活躍。小薗は再三の走者を背負いながらも粘りの投球でタイブレークを制して3連勝。残り4試合、厳しい状況は変わらないものの決勝トーナメント進出への望みを繋いだ。
 第9節は10月11日〜12日、地元神奈川県横浜市神奈川新聞スタジアム硬式野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 戸田中央総合病院戦(9月6日 通算成績:9勝7敗)

杉山、第3号グランドスラム!! リリーフ陣6点差を守れず追いつかれるも、田邊、奥田が突き放す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 4 0 0 1 1 1 3 10
戸田中央総合病院 0 0 0 0 1 6 1 8
  • 【バッテリー】小薗(5回),畑迫(2/3),山中(0),☆小薗(1回1/3:4勝3敗)−清原
  • 【本塁打】杉山3号(1回:満塁)
  • 【二塁打】長谷川(6回)
  • 【盗塁】西山(4回)

試合レポート

初回表、相手先発のウィリアムソン投手から先頭の山田がセンター前で出塁。西山もフルカウントから四球を選んで一、二塁。林が確実に送った後、続く佐々木も四球で満塁の絶好機を作る。ここで迎えるバッターは現在チーム首位打者の杉山。杉山がウィリアムソン投手の2球目を捉えると打球はセンターへと伸び、走者一掃の第3号グランドスラム! 初回から一挙4点をリードする。

その裏、立ち上がりが課題の先発の小薗は、先頭打者にいきなりの死球を与え、二塁に進められて得点圏走者を背負うが、続く2者を凡打に退けるまずまずのスタート。

打線は代わった古賀投手に3回まで山田の1安打に抑えられるが4回表、一死から奥田がセンター前ヒットで出塁。二死となるものの、西山がレフト前にしぶとく落とすタイムリーを放ち貴重な追加点。5回表には佐々木のヒットを足掛かりに、ニ死三塁から田邊のセンター前で6点目を挙げる。

小薗は緩急をうまく使い打たせて取るピッチングで、4回を2安打に抑える素晴らしい内容。しかし5回裏、一死から連続ヒットを許し2者を背負うと、ニ死からセーフティバントの処理に内野手の連携が悪く、結果、一塁悪送球となり1点を返される。なおも一、三塁のピンチとなるが、続く3番打者を力でねじ伏せる。

直後の6回表、途中からセンターに入った長谷川が二死からレフト線二塁打でチャンスを作ると、代打の濱名がレフト前にポトリと落とし、すぐに1点を取り返す。

その裏、代わった畑迫が先頭打者に四球を与え、一死から内野陣のエラーが飛び出し、さらにヒットで満塁のピンチを迎える。二死を取るも左中間への2点タイムリーを喫したところで山中に交代。その山中もストライクが入らず2者連続四球で押し出しの1点を献上。さらにレフトへのタイムリーを許して2点差に迫られる。満塁の走者を残し4番打者を迎えたところで小薗がリエントリー。しかし小薗は左中間へのタイムリーを許して同点とされ、さらに逆転走者にホームを狙われるが、ここは長谷川の好返球でタッチアウト。ベンチの交代が完全に失敗し6点のリードを守れない。

流れが相手に行った7回表、先頭の佐々木がショート強襲ヒットで出塁。一死から濱本がセンター前で続き一、二塁とすると、田邊が右中間に痛烈に弾き1点。なおも二、三塁で奥田の右中間への2点タイムリーで突き放す。

小薗は最終回、二死から一発を許し、さらに2本の内野安打を許すも、後続を抑えて薄氷を踏む勝利。この試合、序盤で大量リードしながら、リリーフ陣が出れば四球乱発、さらに守備でピッチャーの足を引っ張り、6点差を一気に追い付かれるなど、ちょっとした油断が試合内容を大きく左右する典型的な展開。点差を考えた上での状況判断が拙く、この反省を次に繋げて欲しい。

[撮影]田邊 昌幸
杉山、第3号グランドスラム!!

[撮影]田邊 昌幸
田邊、突き放しのタイムリー!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
中 長谷川
(遊)
西山
打遊 濱名
(三)

 
(DP)
佐々木
走 西嶋
(右)
杉山
右 川村
(一)
濱本
 
(左)
田邊
 
(捕)
清原
打 木村
(二)
奥田
 

対 Honda戦(9月6日 通算成績:10勝7敗)

佐々木、第2号グランドスラム! 山田、リーグ通算打点の新記録達成

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 0 4 1 0 4 0 9
Honda 0 0 0 0 0 1 1 2
  • 【バッテリー】☆泉(5勝3敗)−清原
  • 【本塁打】佐々木2号(3回:満塁)
  • 【盗塁】山田(1回)

ダブルヘッダーとなったこの試合、相手先発は左腕のメロー投手。これで後半の開幕節から4試合連続の外国人投手との対戦となる。初回表、先頭の山田が内野安打で出塁。その後、二死から山田の盗塁で得点圏に進むがチャンスを生かせない。

その裏、先発の泉は二死後、左中間への二塁打を喫して走者を背負うが、続く4番をフルカウントからチェンジアップで見逃し三振に仕留めて切り抜ける。

2回表、先頭の濱本が死球で出塁。その後、二死三塁まで濱本が進むが、清原の良い当たりはセンター真っ正面。攻略の兆しが見えてきた3回表、先頭の奥田が四球、続く山田のヒットで無死一、二塁とすると、西山の送りバントが内野安打となり満塁の絶好機。一死後、4番佐々木がフルカウントからファウルで粘り、最後は右中間に値千金の第2号グランドスラム!! 前の試合の杉山に続き、2試合連続の満塁ホームランが飛び出して4点を先行する。

さらに4回表、先頭の田邊が四球で出塁。ワイルドピッチで二塁に進むと、続く清原のセカンドオーバーのヒットで外野手がもたつく隙を逃さず、田邊がホームを陥れて追加点。

毎回のように無死走者を出して主導権を握る打線は6回表、先頭の林がセンター前で出塁。一死から清原のレフトへのヒットがイレギュラーとなり、打球がフェンスまで転がる間に林が生還し清原は三塁へ。続く奥田がフルカウントから四球で一、三塁とすると山田がレフトへのタイムリー。山田はこの打点がリーグ通算161打点となる新記録。なおも二死二、三塁でパスボールで追加、さらに杉山の内野安打でこの回4点目を奪う。

泉は6回に1点、7回には無死満塁から併殺の間に1点失うも完投勝利。絶対に負けられない上位対決を制し、厳しいダブルヘッダーに連勝した。

[撮影]西野 遼太
佐々木、第2号グランドスラム!!

[撮影]西野 遼太
山田、通算打点の新記録達来

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
(遊)
西山
 
(右)
杉山
 
(DP)
佐々木
 
(一)
濱本
打 濱名
(三)

 
(左)
田邊
 
(捕)
清原
走 西嶋
(二)
奥田
走 長谷川

対 太陽誘電戦(9月7日 通算成績:11勝7敗)

杉山、第4号を含む全打点! 小薗、粘りの投球でタイブレークを制す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
日立 0 0 0 1 0 0 0 1 2
太陽誘電 0 0 0 0 0 0 1 0 1
  • 【バッテリー】泉(1回1/3),☆小薗(6回2/3:5勝3敗)−清原
  • 【本塁打】杉山4号(4回)

昨日のHonda戦に続き、決勝進出に向けて絶対に負けられない上位との直接対決。相手先発の左腕尾崎投手に対し、初回打線が簡単に3人で終わると、その裏、先発の泉が先頭打者にライト前で出塁される。さらに一死後、左翼線二塁打を喫してニ、三塁のいきなりのピンチ。しかし、続く4,5番を打ち取り無失点で切り抜ける。

2回表、一死から泉が三塁強襲ヒットを許したところでベンチは早くも小薗に交代。その小薗はいきなりセンター前ヒットで一、二塁の走者を背負うが、続く2者を打ち取りピンチを脱する。

打線は2回に2四球で走者を出すもコントロールに苦しむ相手投手に対し、狙い球を絞れないのかボール球に手を出し、3回までノーヒットに抑えられる苦しい展開。しかし4回表、チーム初ヒットは杉山のセンターへの特大の第4号ホームラン! 打撃好調の杉山の一発で先制する。

その裏、小薗は先頭打者にヒットを許し二塁進められるが、ここも無失点で切り抜ける粘りのピッチング。5回裏、先頭打者にフルカウントから四球を与え二塁に送られてクリーンナップを迎える。さらにニ死から四球で一、二塁とされるも、ここも粘って無失点。

なんとか小薗を楽にしたい打線は6回表、先頭の西山がチーム2本目のヒットをライトに運んで出塁。杉山が二塁に進めるが、ニ死から濱本の右中間への良い当たりを好捕され、数少ないチャンスをものに出来ない。

6回裏を小薗が初めての3者凡退で終わらせると、7回表、先頭の林が相手エラーで出塁。田邊の送りバントは投手ライナーとなり飛び出した代走の長谷川が一塁に戻れないものの、相手の悪送球で二塁に進むラッキーな展開。しかし、続く清原のセンター頭上への当たりも好捕されるなど、相手の好守備に阻まれて追加点を奪えない。

7回裏、小薗は先頭打者にライトオーバーの二塁打を喫していきなりのピンチ。続く打者に三塁に進められ、ライトへの犠牲フライでついに追い付かれ、なおもヒットを許して4番打者を迎える。小薗はファウルで散々粘られ、あわやサヨナラホームランかという大きな一打を放たれるが、レフトポールギリギリの大ファウル。ここを抑えてタイブレークに突入する。

8回表、西山が確実に三塁に進めると、杉山が代わった藤田投手の初球を叩きつけ、内野の頭を越すレフト前タイムリー。さらに佐々木が四球を選んで一、二塁とすると、相手のワイルドピッチでニ、三塁とチャンスを広げる。しかし濱本の投手ライナーが併殺打となり2点目を奪えない。

8回裏、タイブレーク走者を三塁に進められ、続く打者に初球エンドランを仕掛けられるが、これが二塁ライナーとなり奥田が三塁に送球して、さきほどの併殺返しでゲームセット。この試合、守っては毎回のように先頭打者に出塁され再三のピンチを招き、攻めては2安打とほとんどチャンスを作れず、7回まで完全な負け試合の展開。打線の援護が無い中、小薗が杉山の2打点を粘りのピッチングで守り抜き、大きな勝利を掴んだ。

[撮影]宮野 恵
杉山、4号ソロを含む全打点!

[撮影]宮野 恵
小薗、粘りの投球でタイブレークを制す

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
(遊)
西山
 
(右)
杉山
 
(DP)
佐々木
走 西嶋
(一)
濱本
 
(三)

走 長谷川
(左)
田邊
 
(捕)
清原
 
(二)
奥田
 

記録&記事:山田 智仁,徳田 政昭,奥田 透,桐越 信一