ページの本文へ

Hitachi

日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第6節

2014年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第6節
同一節での初の連勝を飾り、7勝6敗で前半節終了

 6月7日〜8日にかけ、北海道釧路市釧路市民球場で、前半最後の節となる第6節が行われた。既に前節で半数の試合を終えており、ここまで黒星先行の厳しい状況に置かれているため、この節はなんとしても連勝したいところ。初日の伊予銀行戦は相変わらず打線が繋がらないものの、初回の佐々木の2ランで挙げた2点を山中、泉の継投で1失点に抑えて辛勝。翌日のルネサスエレクトロニクス高崎戦は、1点をリードされた7回裏二死から杉山の起死回生の同点打で追いつくと、延長8回、1点を勝ち越された一死満塁で、山田が劇的な逆転サヨナラタイムリー!! 今シーズン同一節での初の連勝を飾り、通算7勝6敗で前半節を終了した。
 後半の第7節は8月30日〜31日、千葉県習志野市習志野市秋津野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 伊予銀行戦(6月7日 通算成績:6勝6敗)

打線、相変わらず繋がりを欠くが、佐々木の2号2ランを山中、泉が守って辛勝

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
伊予銀行 0 1 0 0 0 0 0 1
日立 2 0 0 0 0 0 x 2
  • 【バッテリー】山中(3回),☆泉(4回:3勝3敗)−清原
  • 【本塁打】佐々木2号(1回:2ラン)
  • 【盗塁】田邊(2回)

試合レポート

この試合の先発は今シーズン初となる山中が登板。その山中は初回を簡単に3人で退ける立ち上がり。その裏、一死から西山が四球を選んで出塁。ニ死となるが4番佐々木が前回の伊予銀行戦に続き、左中間へ高々と第2号を放り込んで早くも2点を先制。

2回表、山中は一死から連打と死球で満塁の走者を背負うと、続く打者を内野ゴロに打ち取るが、併殺を狙った守備陣の送球ミスで1点を返される。なおもピンチが続くと思った瞬間、打者走者が一塁ベースで離塁したのを見逃さず、タッチアウト。

打線は2回の一死二塁、3回のニ死一、三塁とチャンスを作るが、ここ数試合決定打が出ないもどかしい展開がこの試合でも続く。4回からは泉がリリーフし、2イニング連続の3者凡退の投球を見せるが、打線は5回まで散発4安打と元気が出ない。

泉が6回も3人で片付けると、その裏、先頭の杉山がライト前に運んで出塁。続く代打の長谷川がリーグ戦初ヒットとなるセーフティバントを決め、無死一、二塁とチャンスを広げると、一死後、代打川村の死球で満塁の絶好機を作る。しかし、ここでも得点出来ず、打線は深刻なタイムリー欠乏症が続く。

7回表、それまで1人の走者も許さなかった泉が、先頭打者に右中間二塁打を許して走者を背負う。しかし、ここから泉が踏ん張りゲームセット。勝つには勝ったが、打線は好機に凡打の山を築き、繋がりをまったく欠く多いに不満が残る内容。明日は前半戦最後の試合であり、打線の奮起を期待したい。

[撮影]香西 啓吾
佐々木、左中間へ豪快に先制の2号2ラン!!

[撮影]香西 啓吾
泉、4イニングを1安打に抑え最優秀選手賞に輝く

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
(遊)
西山
 
(三)

 
(DP)
佐々木
 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
打 長谷川
(左)
田邊
 
(捕)
清原
打 川村
(二)
奥田
 

対 ルネサスエレクトロニクス高崎戦(6月8日 通算成績:7勝6敗)

杉山、7回二死、土壇場で起死回生の同点打!! 延長8回、山田、劇的な逆転サヨナラタイムリー!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 8
ルネサスエレクトロニクス高崎 0 0 0 1 0 0 0 1 2
日立 0 0 0 0 0 0 1 2x 3
  • 【バッテリー】小薗(4回1/3),☆泉(3回2/3:4勝3敗)−清原
  • 【二塁打】山田×2(1,8回)

試合レポート

降りしきる雨の中、試合開始。今シーズン立ち上がりが課題の先発の小薗は初回表、先頭打者を四球で歩かせ、ワイルドピッチなどで一死三塁と得点圏に走者を背負う。さらに続く打者に四球を与え一、三塁と傷口を広げるが、4,5番を連続三振に切って取る。

一方、ここ4試合精彩を欠く打線は、初回裏、相手先発の上野投手から先頭の山田がレフトオーバーの二塁打を放つと、続く西山の送りバントが内野安打となり無死一、三塁の絶好機を作る。しかし、西山がニ盗を試みるが失敗、さらに林、佐々木が倒れ、好機に決定打が出ないいつもの展開に拙攻も絡む。

2回表、小薗は先頭打者にフルカウントから四球を与え、さらに送りバントで二塁に進められる。続く打者の内野ゴロで二死三塁とされるが、ここも踏ん張り無失点。

3回表は3人で片付けた小薗であったが、4回表、1,2回と同様、先頭打者にフルカウントから四球を与えて無死の走者を背負う。さらに一死から四球で一、二塁とされ、二死は取るものの、8番打者に初ヒットとなるセンター前タイムリーを許しついに失点。

5回表、小薗は先頭打者にライト線を破られる二塁打を喫し、さらに三塁に送られたところで泉がリリーフ。その泉はフルカウントから四球を与え一死一、三塁とされ、さらに守備の乱れがあり満塁の大ピンチ。しかし、続く2者を凡打に打ち取りピンチを脱する。

不振の打線は3回に山田の2本目のヒットが出るものの、以降、6回まで上野投手の前に成す術なし。しかし、最終回、一死から林がセンター前に弾き、4番の佐々木に送らせて一打同点の場面を作ると、上野投手に滅法相性の良い杉山がセンターへ起死回生のタイムリー! 土壇場で同点に追い付く驚異の粘りを見せる。

8回表、泉はタイブレーク走者を三塁に送られる。その後、二死は取るが、ライト前にタイムリーを喫して失点。その裏、田邊の死球で一、二塁とし、送りバント失敗で一死となるが、奥田がセカンド頭上を越すヒットでしぶとく繋ぎ満塁のチャンス。ここで迎えるバッターは山田。その山田が3球目を叩くと、打った瞬間、三塁側スタンドはサヨナラを確信した歓喜の渦!! 山田の見事なレフトオーバーの逆転サヨナラタイムリーで劇的な幕切れ。

この試合、投手陣が走者を出しながらも散発の4安打に抑え、打線は不振ながらも杉山、山田のここ一番の勝負強いバッティングで逆転勝利。今シーズン初の同一節での連勝を飾り7勝6敗。既に半分以上の試合数を経過して苦しい星勘定ながら、こういった試合をすれば、まだまだ巻き返しが出来るはず。後半節の戦いに期待したい。

[撮影]眞鍋 幸維
杉山、土壇場での起死回生の同点打!

[撮影]眞鍋 幸維
山田の劇的な一打で逆転サヨナラ勝ち!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)
山田
 
(遊)
西山
 
(三)

走 長谷川
(DP)
佐々木
 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
 
(左)
田邊
 
(捕)
清原
打 川村
(二)
奥田
 

記録&記事:中山 友紀子,奥田 透,桐越 信一