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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第9節

2011年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第9節
1勝1敗で、2年連続13回目の決勝トーナメント進出決定

 10月15日〜16日にかけて、地元神奈川県小田原市上府中公園小田原球場 で第9節が行われた。連日、三塁側スタンドがオレンジ色に染まる中、決勝進出に向けて絶対に負けられない太陽誘電戦は、1点をリードされた最終回二死、眞鍋が逆転サヨナラタイムリーを放つ劇的な勝利! 翌日のHonda戦は、藤原、瀬川が4点を失い、打線は相手エースのパウリーの前に散発4安打に沈黙して完敗。この結果、この節1勝1敗となるが、他チームの結果によって最終節を待たず、2年連続13回目の決勝トーナメント進出が決まった。
 最終節となる第10節は、10月22日〜23日、福岡県小郡市小郡市野球場 で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 太陽誘電戦(10月9日 日立ソフトウェア14勝5敗)

眞鍋、劇的、最終回二死、土壇場での逆転サヨナラタイムリー!!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
太陽誘電 1 0 0 0 1 0 0 2
日立ソフトウェア 0 0 1 0 0 0 2x 3
  • 【バッテリー】☆藤原(10勝3敗)−眞鍋
  • 【二塁打】濱本(5回),眞鍋(7回)

試合レポート

決勝進出に向けて絶対に負けられない太陽誘電との直接対決。朝からの雨で開始時間が遅れるものの、三塁側スタンドはオレンジ色の大応援団で埋まり、熱い声援を送る中で試合開始。しかし、この大事な一戦に先発バッテリーがピリッとしない。

藤原は初回表、先頭打者にフルカウントから四球を与えると、続く打者の送りバントを眞鍋が間に合わない二塁に投げてオールセーフ。さらに一死二、三塁でエンドランを警戒しすぎて四球を与え満塁の走者を背負う。続く打者にも無駄球とも思えるボール球を投げて、結局はフルカウントから押し出しの四球。ノーヒットで1点を献上する形になる。なおも一死満塁で続く打者の当たりはレフトへのライナー。三塁走者がタッチアップでホームを狙うが、田邊の好返球でここは1点で切り抜ける。

2回表には二死からヒットの走者を塁に出し、さらにワイルドピッチで眞鍋がボールを見失う間に、ランナーに三塁を狙われるが、ここはなんとか刺して事なきを得る。一方、打線は2回裏、先頭の山田がヒットで出塁。眞鍋が送って得点圏に進めるが後が続かない。

3回裏、先頭の田邊が四球で出塁。送りバント失敗で走者を進めることが出来ない拙攻があるものの、西山のヒットなどで二死一、二塁の同点チャンスを作る。ここで濱本がレフトへのヒットを放つと田邊がホームへの好走塁を見せ、際どいクロスプレーとなるが判定はセーフ。序盤で同点に追い付く。

しかし藤原はボール先行で、3回を除き毎回得点圏に走者を背負う苦しいピッチング。それでもなんとか無失点で切り抜けるものの、5回表、一死から連続ヒットを許し、二死一、二塁で相手4番にレフトへのポテンヒットを許して突き放される。

打線は毎回ランナーを出すものの、肝心のところで送りバントを失敗して二塁に送れず、さらに得点圏に走者を進めても、頼みの山田が2打席連続で敬遠されるなど、1点のビハインドが重くのしかかる。

最終回、先頭の西山がヒットで出塁。ここでも送りバントを失敗して二塁に進めず、濱本の内野ゴロで二死二塁。ここで打席には山田が入るが、案の定3打席連続敬遠で歩かされる。続く打者はここまで山田が敬遠されて、チャンスに2打席凡打に終わっていた眞鍋。その眞鍋が初球を積極的に狙い打つと、打球はライト頭上を越え、スタンドの歓喜の中、西山に続いて俊足の山田が一塁から一気にホームに生還する逆転サヨナラータイムリー!!! 大応援団の見守る中、劇的な幕切れで勝利を飾り、絶対に負けられない試合をものにした。

勝利は劇的な内容であったが、送りバント失敗や走塁ミスなど細かいミスが目立った試合でもあった。これらを反省して、残り試合、一つ一つのプレーに集中して臨んで欲しい。

[撮影]新留 幸一
眞鍋、土壇場での逆転サヨナラタイムリー!!

[撮影]新留 幸一
劇的な幕切れにスタンドは歓喜の渦に包まれる

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(二)
溝江
 
(一)
濱本
 
(中)
山田
 
(捕)
眞鍋
 
(三)

 
(右)
杉山
 
(左)
田邊
 
(DP)
横沢
打 来條

対 Honda戦(10月16日 日立ソフトウェア14勝6敗)

投打共に良いところ無く、散発4安打で完敗する

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
Honda 0 0 2 2 0 0 0 4
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】★藤原(2回2/3:10勝4敗),瀬川(1回),山口(3回1/3)−眞鍋

試合レポート

これに勝てば決勝進出を自力で決められる試合。3塁側スタンドが昨日に続きオレンジ色に染まるが、先発の藤原はこの日もピリッとしない出来栄え。初回表、先頭打者を内野安打で出塁させ、さらに一死からヒットと盗塁で二、三塁といきなりのピンチ。しかし、ここはなんとか踏ん張って得点を与えない。2回表には一死からヒットを許すが、続く打者を併殺で仕留めて脱するものの、昨日同様、ボール先行で苦しい立ち上がりとなる。

一方、打線は相手先発パウリーに対し、初回裏、先頭の西山がレフト前でいきなりのチャンスを演出。しかし、ここで送りバントを失敗して、結局は二塁に送ることも出来ずに終わり、昨日と同様、堅実なプレーがなかなか出来ない展開となる。

藤原は3回表、一死から四球を与え、さらに二死二塁でライトオーバーの二塁打で失点。さらに、センター前ヒットで2点目を奪われる。ここで瀬川に交代。その瀬川はいきなり左中間二塁打を喫し、さらに四球で満塁の走者を背負うが、ここはなんとか切り抜ける。

4回表、一死から瀬川は四球を与え、続く2番打者にライトオーバーの2ランを喫して4点目を奪われる。結局、藤原、瀬川共に四球の走者が全て失点に結びつく結果となる。4回途中からは山口が登板。その山口は3回1/3を1安打で抑える好投を見せる。

打線はその後、ランナーは出すものの決定打が出ず、散発の4安打に終わり完敗。自力での決勝進出はならなかったが、他チームの結果により最終節を待たず、2年連続13回目の決勝トーナメント進出を果たした。しかし、この節、打者は送りバント失敗、ピッチャーは四球が連日目立ち、決勝トーナメントのような一発勝負では致命傷になりかねない。これらを修正して、最終節、さらに決勝トーナメントに臨んで欲しい。

[撮影]亀田 悦子
スタンドは連日オレンジ色で染まる

[撮影]新留 幸一
山口、リリーフ後1安打に抑え、守備も軽快

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(二)
溝江
 
(一)
濱本
 
(中)
山田
 
(捕)
眞鍋
 
(三)

 
(右)
杉山
 
(DP)
鮫島
 
(左)
田邊
打 来條

記録&記事:古園 敏幸,徳田 政昭,中山 友紀子,桐越 信一