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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第5節

2011年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第5節
1勝1敗で、通算成績7勝3敗 順延試合は6月21日

 6月4日〜5日にかけ千葉県千葉市千葉総合スポーツセンター野球場で、日本リーグ1部第5節が行われた。初日の日立マクセル戦は序盤に2点を先行される苦しい展開。林のソロホームランで追撃するが、チャンスになかなか決定打が出ず1点差のままついに最終回へ。しかし、この土壇場で来條、田邊のヒット、溝江の四球で一死満塁とすると、濱本が左中間へ会心の逆転サヨナラタイムリー!! 劇的な勝利で初戦をものにする。翌日の豊田自動織機戦は、打線が相手エースのオスターマンに完全に封じ込まれ、完全試合を免れるのがやっとの完敗。この結果、この節、1勝1敗で通算成績7勝3敗となった。
 なお、第4節で雨天順延となった佐川急便戦は、6月21日、静岡県伊豆市新天城ドームで行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 日立マクセル戦(6月4日 日立ソフトウェア7勝2敗)

林、追撃の2号ソロ! 濱本、劇的な逆転サヨナラタイムリー!!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立マクセル 0 0 2 0 0 0 0 2
日立ソフトウェア 0 0 0 1 0 0 2x 3
  • 【バッテリー】☆藤原(5勝1敗)−眞鍋
  • 【本塁打】林2号(4回) 【盗塁】濱本(1回),山田(1回),溝江(5回)

試合レポート

先発の藤原は初回表、先頭打者にヒットを許すと、続く打者の送りバントを内野陣が間に合わない二塁に投げ、いきなり無死一、二塁のピンチを招く。しかし、続くクリーンナップ3人を冷静に仕留め、このピンチを切り抜ける。2回表にも一死からセーフティバントで出塁を許すが、ここも後続を抑えて先制点を与えない。

しかし、3回表、一死から連続ヒットを許し、その後二死二、三塁とされたところで痛恨のパスボール。眞鍋がボールを見失う間に三塁ランナーにホームを突かれて先制点を許すと、さらにライト前にタイムリーを許して序盤で2点を先行される。

一方、打線は初回裏、二死から濱本、山田の連続ヒットと盗塁を絡めて二死二、三塁と先制のチャンスを作るが得点出来ず。3回裏は先頭の田邊が死球で出塁し、二塁まで進むがここでも決定打が出ない。4回表、この試合、藤原が初めての三者凡退で片付けて流れを作ると、その裏、一死から林がチェンジアップをレフトへ放り込む2号ソロで追撃の狼煙を上げる。

さらに5回裏、田邊、西山のヒットと濱本の死球で二死満塁とし、一打逆転のビッグチャンス。ここでバッターは4番の山田。しかし、頼みの山田はセカンド正面の当たりに終わり、なかなか追い付けない。

3回に2点を失った藤原であったが、その後は無失点に抑えて試合はついに最後の攻撃。この土壇場で打線が粘りを見せる。まずは先頭の来條が流して三遊間を破って出塁。続く田邊は2ストライクと追い込まれた後、ランナーを進めるバッティング。これが内野安打となりチャンスを広げると、西山が確実に送って一死二、三塁。さらに溝江が四球を選んで、満塁と絶好の逆転サヨナラのチャンスを演出。ここで迎えるバッターは打撃好調の濱本。濱本が四球の後の初球を積極的に狙い打つと、打球は鋭いライナーで左中間を深々と破る会心の当たりとなる。この一打で代走の横沢に続き二塁走者の田邊が楽々と生還して逆転サヨナラ!! 打線は決定打が出ずに苦しみながらも、最後の最後に劇的な幕切れを演じた。

[撮影]大木 浩
林、レフトへ追撃の2号ソロ!

[撮影]深沢 高敏
濱本、劇的な逆転サヨナラタイムリー!!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(二)
溝江
 
(一)
濱本
 
(中)
山田
 
(三)

 
(右)
杉山
 
(捕)
眞鍋
 
(DP)
来條
走 横沢
(左)
田邊
 

対 豊田自動織機戦(6月5日 日立ソフトウェア7勝3敗)

山田の1安打に抑え込まれ、毎回の11三振を喫して完敗

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 0 0 0
豊田自動織機 0 0 0 3 0 2 x 5
  • 【バッテリー】★藤原(5勝2敗:3回2/3),山中(2回1/3)−鮫島(3回2/3),眞鍋(2回1/3)

試合レポート

相手先発は今季新加入した全米のエース、オスターマン。昨年の世界選手権では全日本打線が完璧に抑え込まれた投手で、得意のドロップを打つのは至難の業であり、追い込まれる前になんとか攻略したいところ。しかし、結局は追い込まれてドロップで空振り三振、あるいはドロップを意識してストレートを見逃すなど、三振の山を築く結果となる。

一方、先発の藤原は初回から毎回のランナーを背負う苦しいピッチング。初回は先頭打者にヒットを許し、さらに内野安打で一死一、三塁とされるが、ここで相手がダブルスチールを仕掛け、これをホームで刺してピンチを脱する。2回裏は一死からヒットを許すが併殺、3回裏は2本のヒットで二死一、二塁とされるが、ここもなんとか無失点で切り抜ける。

打線は2回表、先頭の山田がセンター前で出塁。続く林が二塁に送って一死二塁の先制チャンス。しかし、後続が無く、結果的にこのイニングが唯一の得点チャンスとなった場面となる。

藤原は4回裏、先頭打者にヒットを許し、続く打者の当たりを内野のエラーで生かして傷口を広げてしまう。一死後、さらに四球を与えて満塁とされ、なんとか二死まで漕ぎつけるが、この日2安打の1番打者にライト前に運ばれて失点。ここで山中に交代するが、山中は続く打者に押し出しの四球を与え、さらにライト前にタイムリーを許して3点目。二塁走者もホームを狙うが杉山のバックホームで4点目は阻止するものの、与えはいけない四球が命取りとなってしまう。

山中は6回裏、一死からヒットを許し、さらにこの試合既に3本のヒットを放っている1番打者にセンターにホームランを喫してこの回2失点。打線はオスターマンの前に攻略の糸口すら掴めず、山田のヒットで1回出塁したのみで、三振は山田、林以外の全員が喫して毎回の11三振。成すすべ無しの試合となったが、後半戦での対戦に向け、攻略法を再度確認してぜひリベンジして欲しい。

[撮影]磯崎 千嘉
結局、ヒットは山田の1本で出塁もこの時だけ

[撮影]亀田 悦子
杉山のパックホームで追加点を阻止

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
(二)
溝江
(一)
濱本
(中)
山田
(三)
(右)
杉山
(DP)捕
眞鍋
(捕)DP
鮫島
(左)
田邊

記録&記事:滝野 大輔,古園 敏幸,中山 友紀子,奥田 透,桐越 信一