第63回 試合結果
第63回全日本総合選手権大会
決勝進出は惜しくも逃すが、堂々の3位
第63回全日本総合選手権大会(兼 ぎふ清流国体リハーサル大会)が9月16日(金)〜19日(月)にかけて、岐阜県大垣市浅中公園総合グラウンド、北公園野球場、上石津ふれあいグラウンドで行われた。一回戦は2部リーグのNECアクセステクニカと対戦。眞鍋の先制タイムリーなど4点を挙げ、投げては山口、瀬川のリレーで3安打完封勝ちで順当に二回戦進出。二回戦は雨天のため18日に順延し、1部リーグの太陽誘電との対戦。お互いに追い付き、突き放しの展開ながらも、なんとか逃げ切り勝利。続いて行われた準々決勝はデンソーと対戦。地元出身の山中が4安打完封し、打線は濱本の先制打や杉山のホームランで、2007年以来のベスト4に進出。準決勝はルネサスエレクトロニクス高崎と対戦するが、1点差で惜敗して決勝進出はならず。しかし、堂々の3位で幕を閉じた。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
眞鍋、先制タイムリー! 山口、瀬川のリレーで3安打完封し、順当に二回戦進出
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NECアクセステクニカ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日立ソフトウェア | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | x | 4 |
2回裏、先頭の山田がセンター前ヒットで出塁。杉山の送りバントはキャッチャーフライとなるが、続く眞鍋の打席で山田が二盗に成功。ここで眞鍋が一、二塁間を破るタイムリーを放ち先制。
先発の山口は2回までパーフェクトピッチング。3回表、先頭打者にヒットを許すが、続く打者の送りバントが小フライになり、これを林が敢えてワンバウンドでキャッチして併殺打とする頭脳プレー! 打線はその後、相手エラーで出塁するものの、4回まで山田と眞鍋の2本しかヒットが出ない元気のなさ。一方、山口は5回まで2安打に抑える好投を見せる。
5回裏、林のヒットから二死二塁とし、濱本がセンター前に弾き返してやっと追加点。6回裏には代打の玉利、田邊の連続ヒット、四球などで一死満塁とし、林がレフトへ2点タイムリー!
7回は瀬川が登板し、二死からヒットを許すが後続を断ちゲームセット。順当に二回戦に駒を進めた。
山口、6回を2安打零封の完璧なピッチング
眞鍋、先制タイムリーに加え、山口を好リード
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(三) 林 |
(遊) 溝江 打 斎藤 |
(一) 濱本 打一 手塚 |
(中) 山田 |
(右) 杉山 |
(捕) 眞鍋 |
(DP) 横沢 打 玉利 |
(左) 田邊 |
(二) 森田 打 濱名 |
濱本、同点タイムリー! 眞鍋、タイブレークでの決勝タイムリー!!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 4 |
太陽誘電 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
雨天で一日延びての試合となり、初回表、先頭の西山がレフト前ヒット。これを相手レフトが後逸する間に西山は一気に三塁へ。しかし、溝江は内野フライ、濱本は三振で倒れ、山田が四球で歩くが、続く林が凡打に終わり、無死三塁の絶好の先制チャンスをものにできない。
先発の藤原は制球、スピードのキレとも今ひとつ。初回裏、二死から四球とヒットのランナーを背負い、続く打者にライト線に運ばれて失点。さらに一塁走者にもホームをつかれるが、杉山からの中継プレーで刺して2点目は阻止。
2回表、先頭の杉山がセンター前ヒットで出塁。しかし、続く眞鍋の打席で杉山が飛び出して牽制で刺され、ミスでチャンスをつぶす流れの悪さ。しかし、3回表、一死から西山がライト前ヒットで出塁。溝江がセーフティー気味に送って二死二塁とすると、続く濱本がセンターオーバーの同点タイムリー二塁打!
なかなか制球が定まらない藤原は5回裏、一死からヒットとストレートの四球で一、二塁。さらにワイルドピッチで二、三塁とされるが、続く打者のエンドランで飛び出した三塁ランナーを刺し、さらに後続を三振に切って取りピンチを切り抜ける。
6回から相手投手は森に交代。7回表、一死から田邊がレフト前で出塁。続く西山のセンターオーバーの二塁打で田邊が一塁から一気にホームへ突入。クロスプレーとなるが判定はセーフ! ついに勝ち越し点を奪うと、さらに二死三塁で濱本がレフト前に落として大きな追加点。
しかし、この2点を守れない。7回裏、先頭打者がレフトへのポテンヒット。さらに三遊間を破られ送りバントで一死二、三塁とされたところで藤原から山中に交代。しかし、山中はレフトオーバーの痛恨の同点2点タイムリーを喫し、藤原がリエントリーして後続を断つ。
タイブレークとなった8回表、林がキッチリ三塁に進め二死から眞鍋がレフトへタイムリー! その裏、走者を三塁に進められるが、藤原が2者を気迫で抑えて逃げ切りに成功。苦しみながらも準々決勝に進んだ。
濱本、センターオーバーの同点タイムリー!
眞鍋、タイブレークでの決勝打!!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(遊) 西山 走 横沢 |
(二) 溝江 打 来條 |
(一) 濱本 一 手塚 |
(中) 山田 |
(三) 林 |
(右) 杉山 |
(捕) 眞鍋 走 斎藤 |
(DP) 玉利 打 森田 |
(左) 田邊 |
溝江、先制タイムリー! 山中、地元で4安打完封し、ベスト4進出!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デンソー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | x | 3 |
先発は山中、眞鍋の地元出身バッテリー。初回表、山中は先頭打者にフルカウントから四球を与えてしまうが、眞鍋が盗塁を刺してピンチの芽を摘む。一方、打線は2回裏、一死から杉山がライト前で出塁。すかさず盗塁を決めてチャンスを広げるが得点に繋げることが出来ない。
3回裏、先頭の森田がセンター前で出塁。横沢がスラップ気味に送って、さらに西山のセンター前で一死一、三塁。西山が盗塁に失敗して二死となるが、溝江がレフト前に流して先制点!
3回まで三人ずつで片付けてきた山中は、4回表、先頭打者に左中間二塁打を許して初めての得点圏に走者を背負う。しかし、次の打者の送りバントは林が三塁で封殺するビッグプレー! 続く3番打者にライト前に運ばれて一死一、二塁とされるが、続く4番をサードゴロ併殺に仕留めてピンチを脱する。すると直後の4回裏、一死から杉山がライトオーバーのホームラン!!
デンソーのピッチャーは5回裏からランゲンフェルドに交代。一方、5回裏、山中は一死からレフトオーバーの二塁打でランナーを背負うが、続く1,2番を三振、内野ゴロに打ち取り得点を与えない。
その裏、先頭の山田が四球で出塁し二盗に成功。杉山のショートゴロで三塁に進むと、続く林の打球は詰まったのが幸いし、レフト前に落ちるタイムリー! 貴重な追加点を挙げる。
7回表、クリーンナップから始まる相手打線に対し、山中は一死から4番に左中間二塁打を喫し、続く5番に四球を与えて一、二塁。しかし、続く打者を連続の見逃し三振に切って取り4安打完封でゲームセット。2007年以来、4年ぶりにベスト4へと駒を進めた。
溝江、レフトへ流して先制タイムリー!
山中、地元で4安打完封勝ち!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(DP) 西山 |
(遊) 溝江 |
(一) 濱本 一 手塚 |
(中) 山田 |
(右) 杉山 |
(三) 林 |
(捕) 眞鍋 走 斎藤 |
(二) 森田 |
(左) 横沢 左 田邊 |
あと一本が出ず決勝進出は惜しくも逃すが、堂々の3位
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | x | 2 |
初回裏、藤原は先頭打者を死球で出塁させ、二死二塁で相手4番にセンター前に弾き返されて失点。さらに2回裏、一死から投手の上野にライト線への二塁打を喫し、二死からセンター前ヒットを打たれるが、山田のホーム返球でタッチアウト。
一方、打線は3回表、田邊の死球と盗塁、さらに相手エラーで二死二、三塁とチャンスを作る。しかし、続く濱本の当たりは三遊間を抜けるかに思われたが、好守備に阻まれて得点出来ず。
3回からは山口に交代。山口はいきなり先頭打者への初球で死球を与えるが、眞鍋の盗塁阻止などで切り抜ける。すると4回表、先頭の山田が、あわやホームランかと思えるレフトフェンス直撃の三塁打でいきなりチャンスを演出。杉山は倒れるが、続く林のエンドランが相手のエラーを誘い同点! 試合を振り出しに戻す。
しかし、直後の4回裏、山口は先頭打者に内野安打を許し、二死三塁まで漕ぎつけるが、ここで上野に一、二塁間を破られて、またもや1点を追う展開となる。
打線は5回以降も毎回のランナーを出して同点機を演出するが、要所を締められ、あと一本が出ずに惜敗。決勝進出は惜しくも逃したが、激戦区のブロックを勝ち上がっての堂々の3位。さらに、山田の後に控える打者に本来の当たりが出てきたことは、今後のリーグ戦にとっての明るい材料となった。
林のエンドランで山田が生還して同点
決勝進出は惜しくも逃すが、堂々の3位
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(遊) 西山 |
(二) 溝江 |
(一) 濱本 |
(中) 山田 |
(右) 杉山 |
(三) 林 |
(捕) 眞鍋 打 来條 |
(DP) 森田 |
(左) 田邊 |
記録&記事:桐越 信一,亀田 悦子,森下 そのみ