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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第9節

2010年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第9節
2勝1敗で通算12勝8敗 決勝進出をかけて地元の最終節に臨む

 10月9日〜11日にかけて、大分県大分市新大分球場で第9節が行われた。絶対に負けられない試合が続く中、初日、大鵬薬品戦では打線が湿る中、林の第4号2ランが飛び出し、藤原が久々の完封勝ち。翌日のルネサス高崎戦は、5点をリードされ6回まで上野相手にノーヒットノーラン。そのまま終わるかと思われた最終回、ヒット4本を集中して意地の反撃。しかし、あと一歩届かず。最終日の戸田中央総合病院戦は、林が第5,6号を含む5打点と大暴れ。杉山も復活の第2号を放って圧勝。この結果、通算成績12勝8敗とし、決勝トーナメント進出をかけて最終節に臨む。
 その最終節となる第10節は、10月16日〜17日、地元神奈川県横浜市保土ケ谷公園硬式野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 大鵬薬品戦(10月9日 日立ソフトウェア11勝7敗)

林、値千金の第4号2ラン!! 藤原、14試合ぶりの完封勝ち

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 2 1 3
大鵬薬品 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆藤原(7勝7敗)−鮫島
  • 【本塁打】林4号(6回:2ラン)
  • 【盗塁】溝江(1回) 

試合レポート

チームに元気が無く、下位チーム相手に打線がまったく機能しない。ランナーは出しても二塁に進めることが出来ない拙攻で、初回は盗塁失敗、2回も送りバント失敗、4回は先頭の山田が四球を選んで出塁するも後が続かず、5回も送りバント失敗など、攻めに積極性がまったく見られない。

一方、先発は藤原、鮫島のバッテリー。ストライク先行の強気の攻めが功を奏し、3回を2安打のみで退ける。4回裏、先頭打者にセンター前ヒットを許してランナーを出し、続く打者の送りバントが小フライとなるが、鮫島と濱本が交錯し落球。しかし、これが幸いし、一塁ランナーが捕球すると思って一塁に戻ったところに送球して併殺。守備のミスがまたしても出るが、幸運が味方する。

なんとかしたい打線であったが、相手投手が制球難で1(S)-3(B)などとカウントを悪くしても、次のストライクを取りに来る甘い球を狙いに行く積極性が見られない。結果論ではあるが、その後、フルカウントから外角やチェンジアップを打たされて凡打する打者が多く、5回までわずか3安打に抑え込まれる攻撃内容。

しかし、6回表、一死から馬渕が内野安打で出塁。続く林のカウントは1(S)-3(B)。林はストライクを取りに来た次の球を狙い打ち、ライトオーバーの値千金の第4号2ラン!! 積極打法でやっと均衡を破る。

さらに、7回表、先頭の横沢が死球で出塁。鮫島が二塁に進め、相手投手のワイルドピッチとキャッチャーの三塁悪送球でラッキーな3点目。このままキッチリ終わりたいところであったが、7回裏、藤原はヒット2本を許し、二死ながら初めての得点圏ランナーを背負いピンチを招く。続く打者にセンター前に運ばれるが、山田のホームへのレーザービームでゲームセット。

藤原は無四球の内容で、玉川球場で行われたHonda戦以来の完封勝利。しかし、勝つには勝ったが大いに不満が残る試合展開。打者の消極的な打撃もさることながら、7回裏のヒット2本は、いずれも内野を抜けた当たりであったが、飛び込めば止められる当たり。アウトに出来なくても球に食らいつくような執念を前面に出してもらいたい。

[撮影]新留 幸一
林、値千金の第4号決勝2ラン!!

[撮影]柴田 兼一
藤原、気迫の投球で14試合ぶり完封

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(二)
溝江
打 栗原
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(三)

 
(一)
濱本
一 手塚
(右)
杉山
 
(DP)
来條
走指 横沢
(捕)
鮫島
走 斎藤

対 ルネサス高崎戦(10月10日 日立ソフトウェア11勝8敗)

最終回、怒涛の反撃も、あと一歩届かず

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
ルネサス高崎 1 0 0 1 3 0 0 5
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 0 3 3
  • 【バッテリー】★山口(4回:1勝1敗),瀬川(0回),山口(3回)−鮫島
  • 【二塁打】杉山(7回) 【盗塁】杉山(7回)

試合レポート

この試合の先発は今リーグ初先発となる地元大分出身の山口。初回表、先頭打者に死球を与え、二死三塁からレフト前に落とされて失点。さらに、4回表には先頭打者を内野の失策で出塁させ、続く打者に左翼線二塁打を許して2点目を失う。2点を奪われるものの、山口は4イニングを散発3安打に抑える好投。地元観衆を味方に付けて期待に応える。

一方、打線は上野の前に完全に沈黙。上野の速球の前に食らいつく粘りを見せるも、6回まで死球の西山と敵失の杉山の2人しか走者を出せず二塁も踏めない展開。

なんとか2点で抑えたい山口であったが、5回表、先頭打者にホームランを喫して瀬川に交代。しかし、瀬川は四球を与えて盗塁を許したところで負傷降板。山口がリエントリーするが、この回、タイムリーを2本許して5点目を挙げられる。

ノーヒットノーランだけは免れたい最終回、打線が最後の意地を見せる。まずはこの日2三振とふるわなかった先頭の山田がセンター前にクリーンヒット。続く馬渕がセンター前に落として無死一、二塁。一死後、杉山が左中間二塁打を放ってまずは1点を返すと、続く濱本もレフト前タイムリーで2点目。二死となるが一、三塁で代走の杉浦と杉山が重盗を仕掛け、杉山が本塁をついて3点目。しかし、杉浦が挟まれてゲームセット。打線は6回までまったく良いところがなかったが、最後の最後に上野に対し4安打を集中して翌日に繋げる流れを作った。

[撮影]柴田 兼一
山口、地元大分で今リーグ初先発

[撮影]柴田 兼一
杉山、最終回に意地のタイムリーで反撃開始

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(DP)
来條
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(三)

 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
 
(捕)
鮫島
走 杉浦
(二)
溝江
 

対 戸田中央総合病院戦(10月11日 日立ソフトウェア12勝8敗)

林、第5,6号など5打点と大暴れ! 杉山、復活の第2号!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 0 2 0 2 0 1 3 8
戸田中央総合病院 0 0 0 2 0 0 0 2
  • 【バッテリー】☆藤原(8勝7敗)−鮫島(1回2/3),眞鍋(5回1/3)
  • 【本塁打】林5号(2回),6号(6回),杉山2号(2回)
  • 【二塁打】杉山(6回),林(7回)

試合レポート

決勝進出に向けて絶対に落とせない試合。初回表いきなり一死一、二塁の先制機を作るが得点ならず。しかし2回表、この回の先頭の林がセンターオーバーの第5号ソロを放つと、前日上野からタイムリーを放って打撃回復の兆しを見せていた杉山が、滞空時間の長いライトへの第2号ソロ! 5,6番の連続アーチで2点を先行する。

さらに4回表、西山がセンター前で出塁すると、来條、山田が連続内野安打で出塁し無死満塁の絶好の追加点チャンス。続く馬渕の当たりはボテボテながらもセンターへ抜けて2点を追加する。

一方、先発の藤原は3回まで1安打に抑える上々の立ち上がり。先発キャッチャーの鮫島にリエントリー申告を忘れるというベンチの大きなミスが2回裏、二死後に相手監督のアピールで判明。これにより、鮫島は出場停止となり真鍋に交代。4点リードした直後の4回裏、一死から相手4番にレフト前ヒットを許し、続く5番にセンターへ放り込まれて2点差に追い上げられる。

追加点の欲しい打線は3度の二死満塁で得点できず、5回まで10個の残塁の山を築く内容。しかし、6回表、二死から林が今度はレフトへ第6号ソロ!! 待望の追加点を挙げ藤原を援護する。

さらに7回表、四球などで4度目の二死満塁のチャンスに、林が走者一掃の3点タイムリー! 最後は藤原が3人で締めてゲームセット。この試合、林はホームラン2本を含む5打点と大暴れ。打撃不振が続いていた杉山にも当たりが戻り、いよいよ決勝進出をかけて最終節に臨む。

[撮影]柴田 兼一
林、第5,6号を含む5打点の大暴れ!

[撮影]新留 幸一
杉山、復活の第2号!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
二 栗原
 
(DP)
来條
走DP 杉浦
 
(中)
山田
 
 
(左)
馬渕

  
(三)


  
(右)
杉山

  
(一)
濱本

  
(捕)
鮫島
走 斎藤
捕 眞鍋
(二)遊
溝江
 

記録&記事:奥田 透,中山 友紀子,桐越 信一