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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第8節

2010年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第8節
連敗を喫し、同率4位に後退

 10月2日〜3日にかけて、兵庫県豊岡市県立但馬ドームで第8節が行われた。初日のシオノギ製薬戦は、序盤に3点を先行するものの、内野守備の乱れなどで手痛い逆転負け。翌日は決勝トーナメント進出を争う豊田自動織機との直接対決。しかしながら、エラー、四球が全て失点に繋がり試合を作れずに大敗。この結果、この節連敗で通算成績10勝7敗となり、同率4位へと後退した。
 第9節は、10月9日〜11日、大分県大分市新大分球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 シオノギ製薬戦(10月2日 日立ソフトウェア10勝6敗)

内野守備崩壊 エラー絡みで逆転負けを喫し、手痛い黒星

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 1 0 2 0 1 0 0 4
シオノギ製薬 0 0 3 1 0 1 x 5
  • 【バッテリー】★藤原(5回:6勝6敗),山口(1回)−眞鍋
  • 【本塁打】馬渕3号(5回) 【三塁打】西山(3回)
  • 【盗塁】山田(1,7回),杉山(1回),溝江(3回)

試合レポート

今シーズン、序盤で先行しても守備の乱れなどで自滅し、逆転負けするケースが多いが、まさにそれを象徴するような試合展開。先発の藤原はテンポのよい投球で初回を三者凡退で打ち取ると、2回もヒットを許さず順調な立ち上がり。一方、打線は初回表、先頭の西山がセーフティバントを決めて出塁。続く溝江が二塁へ送り一死二塁のチャンスを作ると、山田がセンターヘタイムリーを放ち早くも1点を先制する。

3回表には、先頭の西山が右中間を破る三塁打でチャンスを作ると、死球と四球で無死満塁とチャンスを広げる。馬渕、杉山が倒れ二死となるものの、林の打球を相手投手が一塁送球にもたつき、その間に1点を追加。さらに、続く濱本がライトへ弾き返し、もう1点追加。前半で3点を先制する展開とする。

しかし3回裏、守備陣が信じられないミスを連発し同点とされる。まずは守備の連携の悪さから先頭打者に内野安打を許すと、一死二塁から、サードへの強い当たりを捕球できず一、二塁とされる。さらに続く打者の送りバントでの一塁送球を一塁で捕球できず1点を失い、なおも二死二、三塁からセカンドゴロをトンネルして一挙2点を失い、同点とされる。

すると4回裏には、藤原が先頭打者に四球を許すなどして迎えた一死満塁から三遊間を破られ1点を失い、相手にリードを許す展開となる。5回表、馬渕がセンターへ第3号本塁打を放ち、同点に追いつくも、6回裏には、内野陣のフィルダースチョイスなどで傷口を広げ、無死一、三塁から三遊間を破るタイムリーで1点を失い再度リードを許す。

藤原はここで山口へ交代。山口は一人もランナーを許さない投球で最終回の攻撃に繋げるが、得点ならず逆転負け。この試合、集中力の欠如からか、内野の連携の悪さ、さらには失策の連続。リードしても、エラーや四球で自滅して逆転負けするという今シーズンの悪いパターンを繰り返し、決勝進出に向けてあまりにも痛い黒星を喫した。

[撮影]浜口 弘志
山田、初回に先制タイムリー

[撮影]浜口 弘志
馬渕の同点3号も実らず

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(指)遊
西山
 
(遊)二
溝江
打 横沢
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(三)

 
(一)
濱本
一 手塚
(二)
栗原
打 杉浦
(捕)
眞鍋
走 斎藤

対 豊田自動織機戦(10月3日 日立ソフトウェア10勝7敗)

投手陣崩壊 エラー、四球が全て失点に繋がり、試合を作れず大敗

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
豊田自動織機 1 1 0 0 3 4 4 13
日立ソフトウェア 2 0 0 0 0 0 0 2
  • 【バッテリー】★藤原(5回:6勝7敗),山口(1回1/3),瀬川(0),藤原(2/3)−眞鍋(5回),鮫島(2回)
  • 【二塁打】馬渕(6回)
  • 【盗塁】山田(1回),林(1,3回)

試合レポート

昨日の負けを引きずらないように試合に臨んだと思うが、エラーと四球が全て大量失点に繋がり、試合を作れずに大敗する結果となった。まずは先発の藤原が初回表、一死から相手2番打者にレフトへ一発を浴びて、いきなりの1点を先行される。

その裏、一死から溝江が死球で出塁。続く山田がセンター前ヒットを放って一、三塁。さらに山田がすかさず盗塁を決めて二、三塁とチャンスを広げると、二死から林がレフト前にクリーンヒット。すぐに同点とする。なおも続く杉山の打席で相手先発のバークハートがワイルドピッチ。山田がホームに生還して逆転に成功する。しかし、試合のリズムが作れたのはこのインニングのみ。

2回表、藤原は先頭打者にライト線を破られる二塁打を喫し、二死一、三塁からタイムリーを許してリードを守れない。さらに、四球をきっかけとして3回表は二死満塁、4回表は先頭打者を歩かせるなど、バッテリーの呼吸がなかなか合わず、四球で自身を苦しくするパターン。しかし、ここはなんとか切り抜ける

ランナーを出しながらも3,4回となんとか凌いできた藤原であったが、5回表、先頭打者にヒットを許すと、続くセカンドゴロを併殺を焦ったか弾いてオールセーフ。さらに四球で一死満塁とピンチを広げてしまう。続く打者のカウントも1(S)-3(B)と悪くし、ストライクを取りに行った球を狙い打ちされ、左中間への走者一掃の二塁打を喫して3点を失う。6回表には先頭打者にホームランを許し山口と交代。その山口も連続の四球でランナーを背負うと、続く打者に致命的な3ランを喫して試合を作れない。

最終回は一死から瀬川が登板。しかし、ストライクは1球しか決まらず、3者連続の四球で一死も取れずに降板。リエントリーの藤原も押し出し四球、タイムリーなど大量失点。打線は林が3安打を放って気を吐くが、あとは馬渕、山田の1本ずつの計5安打。味方投手が相手に与えた四球11個と合わせるかのように、11個の三振を喫して大敗。

第8節を終了して、昨年、決勝進出を逃したパターンと同じような状態になってきたが、今年は自滅して負けるパターン。さらに、この2日間、勝利への執念、あるいはプレーに対する覇気がこちらに伝わってこない。遠く現地まで行き応援している人、あるいは試合経過を見ながら熱い声援を送ってくれている人の想いに報いるためにも「一投一打に魂込めて」、この意味をもう一度チームは思い起こし、残り5試合に臨んで欲しい。

[撮影]浜口 弘志
林、3安打1打点と一人だけ気を吐く

[撮影]奥田 透
但馬ドーム外観

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
 
(二)
溝江
二 栗原
 
(中)
山田
 
 
(左)
馬渕
 
 
(三)

 
 
(右)
杉山
打 袴田
 
(一)一
濱本
一 手塚
打 杉浦
(DP)
来條
 
 
(捕)
眞鍋
打 横沢
捕 鮫島

記録&記事:奥田 透,古園 敏幸,桐越 信一