2010年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第2節
1勝1敗で通算成績4勝1敗と2位グループ
5月8日〜9日にかけ、栃木県宇都宮市宮原運動公園野球場で、日本リーグ1部第2節が行われた。初日の相手は昨年のリーグ優勝チームで、上野を擁するルネサスエレクトロニクス高崎。開幕から3連勝とスタートダッシュに成功し、この節はさらに勢いをつけたいところ。しかし、先発の藤原が中盤までに3本のホームランを許し、打線は上野の前に3安打と抑え込まれる。内容的にまったく良いところ無く、完敗を喫して今シーズンの初黒星。翌日の伊予銀行戦は、初回に林の先頭打者ホームランで先制するものの、その後、打線が沈黙。途中、追い付かれてからは完全に相手ペースとなるが、ピンチに新人の山中が好リリーフ。これで流れが変わり、6回に杉山のタイムリーなどで一挙4点を奪って突き放し、山中がリーグ初勝利を飾る。この結果、通算成績を4勝1敗とし、2位グループにつけている。
第3節は5月15日〜16日、静岡県富士市富士総合運動公園野球場で行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
3本塁打含む6失点で完敗 今シーズン初黒星を喫する
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | x | 6 |
雲ひとつ無い五月晴れの中、開幕4連勝に向けルネサス戦がプレイボールされた。ルネサスの先発はエース上野。初回、先頭の西山がストレートの四球を選び出塁し、続く溝江がキッチリと送り一死二塁とチャンスを作る。しかし、続く山田、馬渕と打ち取られ先制機を逃す。
先発の藤原は初回裏、一死後、2番打者にレフトオーバーの本塁打を浴び、あっさりと先制を許す苦しい展開。この1点を追う打線は、2回表、一死後、林のセンターオーバーの二塁打で、一死二塁の同点のチャンスを作るが、上野の速球の前に続く濱本、来條が連続三振を喫して得点ならず。藤原は、その裏にも先頭の相手6番打者にセンターオーバーの本塁打を浴び2点目を奪われる。
何とか追いつきたい打線であったが、4回まで1安打6三振と抑え込まれ無得点が続く。逆に4回裏、藤原はこの日3本目となるホームランを5番打者に喫し、4点差となったところで山中が登板。代わった山中は波に乗る相手打線を抑え、開幕からの無安打を継続して中継ぎの役割をキッチリと果たす。
5回表、二死から今シーズン初スタメン指名打者のベテラン来條が上野攻略のお手本となるような、速球を素直に弾き返すバッティングで左中間を破る二塁打で出塁。追撃のチャンスを作るものの後続が抑えられ、上野攻略の糸口がつかめない。
その裏、一死から3番手として登板した山口は、いきなりヒットと犠打で一死三塁のピンチを招き、味方エラーも重なり5点目を献上。さらに6回裏にも四球とフィルダースチョイスで招いた無死一、二塁のピンチに適時打を浴び6点目を失う。結局打線は7回まで散発3安打10三振と精彩を欠いて完敗。今シーズンの初黒星を喫した。
山中、開幕からノーヒットピッチングを継続
来條、上野攻略のお手本を見せるものの‥‥
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(遊) 西山 |
(二) 溝江 |
(中) 山田 |
(左) 馬渕 |
(右) 杉山 |
(三) 林 |
(一) 濱本 |
(DP) 来條 走 齋藤 |
(捕) 鮫島 |
杉山、均衡を破る決勝打! 山中、好リリーフでリーグ戦初勝利!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
伊予銀行 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
日立ソフトウェア | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | x | 5 |
この試合、いつもの先発オーダーを変更。セカンドに栗原、ショート溝江の内野陣で、打線はトップバッターに林を配置。そのオーダー変更がいきなり効果を発揮。初回裏、林の打球はライナーでレフトフェンスを越える今シーズン第1号の先頭打者ホームラン! さらに山田の四球と馬渕のヒットなどでランナーを出すが、畳み掛ける攻撃は出来ずに1点のみ。
一方、先発は今シーズン初となる瀬川。3回まで死四球などで走者を背負うものの、内野陣の好プレーで併殺に切り抜けるなどピンチを凌ぐ。しかし4回表、先頭打者にヒットを許すと次の打者にストレートの四球。2回表にもまったく同じ状況があり、ランナーを背負うと制球が乱れ傷口を広げる展開となる。その後、一死は取るがランナー二、三塁でスクイズを決められ同点とされる。さらにピンチが続くが、ここは瀬川の力の投球で最少失点で切り抜ける。
打線は初回の林、馬渕のヒット以外、完全に沈黙。昨日の上野とのピッチャーのスピード差のためか、身体が早く開いて引っかけ、セカンドゴロ、ファーストゴロの連発で凡打の山。2回から5回までノーヒットに抑えこまれ、試合の流れは完全に相手側。
打線の援護がない中、瀬川は6回表、一死からヒットを許すと次の打者に死球を与え一、二塁のピンチを招く。この場面でルーキーの山中がリリーフ。山中は続く打者を6‐4‐3の注文通りの併殺に仕留め流れを引き戻す。するとその裏、先頭の林がレフト前ポテンヒットで出塁。来條が送り山田の四球と馬渕のヒットで一死満塁のビッグチャンス。続く杉山は初球を狙い打ち、ライト前への2点タイムリーでやっと勝ち越し。さらに濱本の代打の袴田が右中間タイムリーを放ち1点追加。さらにこの回、溝江がエンドランを決め、決定的な4点を奪う。
途中登板の山中は最終回、先頭打者に自身の初ヒットを許すが後続を簡単に退け、リーグ戦の初勝利。途中、打線が機能せず予想外の苦しい展開となるが、これで通算成績を4勝1敗とし2位グループに付けている。
ルーキー山中、好リリーフでリーグ戦初勝利
杉山、均衡を破る決勝の2点タイムリー!!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(三) 林 |
(DP) 来條 |
(中) 山田 |
(左) 馬渕 |
(右) 杉山 |
(一) 濱本 打 袴田 |
(遊) 溝江 |
(二) 栗原 |
(捕) 鮫島 打 杉浦 |
記録&記事:徳田 政昭,奥田 透,桐越 信一