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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第10節

2010年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第10節(最終節)
連勝を飾り、2年ぶり12度目の決勝トーナメント進出決定!!

 10月16日〜17日にかけて、地元神奈川県横浜市保土ケ谷公園硬式野球場で、1部リーグの最終節である第10節が行われた。昨年同様、最終節で決勝進出が決まる状態となったが、今年は自力で引き寄せられる展開のため、なんとしても決めたいところ。連日の大応援団の中、初日のHonda戦は、藤原が連続の押し出し四死球で2点を先行される苦しい展開。しかし、5回裏、山田の逆転満塁ホームランなどで大量6点を挙げ、一気にひっくり返す。最終戦となった翌日のデンソー戦は、勝った方が決勝進出という大一番。初回裏、二死満塁のチャンスに林の打球がイレギュラーとなり、幸運な2点を先制。6回裏には来條のタイムリーで追加点。投げては藤原が1安打に抑える素晴らしいピッチングを披露して完封勝ち。これ以上ない勝ち方で、2年ぶり12度目の決勝トーナメント進出を果たした。
 その決勝トーナメントは11月6日(土)〜7日(日)に京都府京都市わかさスタジアム京都で行われ、初日、リーグ3位の豊田自動織機と対戦する。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

決勝トーナメント組合せ

[決勝トーナメント]組合せ

対 Honda戦(10月16日 日立ソフトウェア13勝8敗)

山田、第3号、逆転! 満塁! ホームラン!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
Honda 0 2 0 0 0 0 0 2
日立ソフトウェア 0 0 0 0 6 1 x 7
  • 【バッテリー】☆藤原(6回1/3:9勝7敗),山口(2/3)−鮫島
  • 【本塁打】山田3号(5回:満塁) 【三塁打】杉山(4回)
  • 【盗塁】西山(5回),山田(6回)

試合レポート

翌日の決勝進出決定戦となるデンソー戦を控え、この試合はなんとしても勝っておきたいところ。日立カラーのオレンジのビブスに身を包んだ地元の大応援団が熱い声援を送る中、試合開始。

先発の藤原は初回を三者凡退で切り抜ける立ち上がり。しかし、2回表、先頭打者にヒットを許すと、いきなり盗塁で二塁に進まれ、さらに内野の失策で無死一、三塁と走者を背負う。さらに、死球を与えて無死満塁の絶体絶命の大ピンチ。一死は取るものの、その後連続の押し出し四死球を与え、ヒット1本でこの回2点を失う。なおも満塁が続くが、ここはなんとか2失点で切り抜ける。

これを追いかける形となった打線は、コントロールが定まらない相手先発のネルソンの前に、2,3回とランナーを出すが、なかなか得点を奪えない。3回裏、一死から杉山が右中間フェンス直撃の三塁打でチャンスを作る。しかし、制球に苦しむネルソンに対し、次の濱本の打席でエンドランをかけるが、投球がワンバウンドで空振り三振。三塁ランナーの杉山もアウトとなり、さらに他のイニングでも同じような場面で同じようにエンドランをかけ失敗するるなど、ベンチの焦りが垣間見える。

なんとかしたい打線は5回裏、先頭の来條が四球で出塁。一死後、西山が三遊間を破って繋ぐと、続く溝江の内野ゴロに対し、一塁手がベースを踏んでいない幸運も味方して満塁のビッグチャンス。ここで、2打席凡打で倒れていた山田の打球は快音を残しセンターへ一直線。打球は大歓声に包まれ、ライナーで飛び込む第3号逆転満塁ホームラン!! 主将の一振りで一気にひっくり返すと、さらに馬渕のヒットと四死球などで二死満塁とし、来條がしぶとくセンターにダメ押しの2点タイムリー! この回、打者一巡で大量6点を奪う集中打。

6回裏には一死一、三塁で重盗を仕掛け、馬渕が一、二塁間に挟まれている間に三塁ランナーの山田がホームをついて7点目。藤原は6回1/3を散発の5安打に抑え、7回表の一死後、山口がリリーフ。山口は内野のエラーでランナーを一人出すが、その後2者を凡打に切って取りゲームセット。いよいよ、明日の最終戦で決勝進出をかけてデンソーと対決する。

[撮影]新留 幸一
山田、第3号、逆転のグランドスラム!!

[撮影]新留 幸一
来條、ダメ押しの2点タイムリーで6点目

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(二)
溝江
打 栗原
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(三)

 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
一 手塚
(DP)
来條
走 横沢
(捕)
鮫島
走 杉浦

対 デンソー戦(10月17日 日立ソフトウェア14勝8敗)

林、先制の2点タイムリー! 来條、ダメ押し適時打! 藤原、1安打完封で決勝進出を決める!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
デンソー 0 0 0 0 0 0 0 0
日立ソフトウェア 2 0 0 0 0 1 x 3
  • 【バッテリー】☆藤原(10勝7敗)−鮫島
  • 【盗塁】林(4回)

試合レポート

決勝進出をかけた大一番、昨日同様、オレンジの大応援団が見守る中、先発の藤原は初回を簡単に三者凡退で退ける立ち上がり。一方、打線は初回裏、相手エースのキャニーの制球難につけこみ、西山、山田が四球を選んで出塁すると、馬渕が初球を強引にセンターに運び、いきなり一死満塁のチャンスを作る。杉山が倒れて二死となるが、続く林のショートへの打球がイレギュラーし、センターへ抜ける間に2者が生還。幸運な形で早くも2点を先行する。

藤原は2回表、二死からヒットと四球で走者を背負うが、二塁に走者を背負ったのはこの場面だけ。鮫島との呼吸もよく、チェンジアップを効果的に使う配球で相手打者を翻弄する。

追加点の欲しい打線は6回裏、先頭の杉山が相手エラーで出塁。二塁に進め二死となるものの、昨日もダメ押しタイムリーを放ったベテラン来條が、しぶとくレフト前に落として待望の追加点。

藤原−鮫島のバッテリーは、その後、6回に四球の走者を出しただけの完璧な投球。結局、1安打2四球の3人の走者を出しただけで、しかもイニングの先頭打者をことごとく凡打に打ち取る素晴らしい内容。まったく危なげない今シーズン一番の投球で、2年ぶり12度目の決勝トーナメント進出を決定した。

決勝トーナメントへは4位で進出が決まり、対戦相手は先の但馬ドームで大敗を喫した豊田自動織機が相手。今シーズン、開幕戦と最終戦の2試合が素晴らしい内容であった。勝利への執念と集中力を強く持てば、こういった試合運びが出来ると思う。ぜひ、開幕戦で豊田自動織機を撃破した時の集中力と執念を思い出すと共に、最終戦に臨んだ気持ちを維持し、まずは但馬ドームでの雪辱を果たしてもらいたい。

[撮影]深沢 高敏
林、幸運ながらも先制の2点タイムリー!

[撮影]深沢 高敏
藤原、1安打完封の完璧な投球で決勝進出を決める

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
 
(二)
溝江
 
 
(中)
山田
 
 
(左)
馬渕
 
 
(右)
杉山
 
 
(三)


 
(一)
濱本
一 手塚
 
(DP)
来條
走 杉浦
 
(捕)
鮫島
打 栗原
走 斎藤

記録&記事:徳田 政昭,古園 敏幸,奥田 透,中山 友紀子,桐越 信一