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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:決勝トーナメント

2010年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 決勝トーナメント
最後の最後で力尽きる しかし、堂々の準優勝!

 11月6日〜7日にかけて、京都府京都市わかさスタジアム京都で、1部リーグの上位4チームにおける決勝トーナメントが行われた。リーグ4位の日立ソフトウェアは3位の豊田自動織機と対戦。初回にいきなり1点を先行されるが、2回裏に同点に追い付くと、4回裏には馬渕のホームランが飛び出して逆転に成功。さらに6回裏に杉山のタイムリーで突き放し、藤原が5安打に抑えて見事に完投勝利。翌日の準決勝はルネサスエレクトロニクス高崎との対戦。上野から杉山がホームランを放って先制するが、ホームランで追い付かれる展開となる。しかし、林の決勝打などで2点差を付け、これを藤原が守り切り4年ぶり6回目の決勝進出を果たす。決勝の相手はリーグ戦を圧勝してきたトヨタ自動車。2日間で3連投となった藤原が力投を見せるが、タイムリーなどで3失点。打線はアボットの前に完全に沈黙して藤原を援護出来ずに完敗。
 この結果、優勝にはあと一歩届かなかったが、リーグ戦最終節からの負けられない試合を、ことごとく勝ち進んでの決勝進出は立派な内容。堂々の準優勝に選手の皆さんは胸を張ってください。

 今シーズンも多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

決勝トーナメント結果

[決勝トーナメント]結果

リーグ3位 VS リーグ4位 対 豊田自動織機戦(11月6日)

馬渕、逆転ホームラン!! 杉山のタイムリーで突き放す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
豊田自動織機 1 0 0 0 0 0 1 2
日立ソフトウェア 0 1 0 1 0 1 x 3
  • 【バッテリー】☆藤原−鮫島
  • 【本塁打】馬渕(4回) 【二塁打】鮫島(3回)

試合レポート

負ければ即終わりとなるリーグ3位 VS リーグ4位の対戦。今シーズンのリーグ戦の2回の対戦は、大勝、大敗と両極端な内容。初回表、先発の藤原は一死後、右中間二塁打を許し、さらに続く打者に三遊間を破られる。このボール処理を馬渕が弾く間にホームに生還され、ミスでいきなりの1点を先行される。

しかし、2回裏、その馬渕が先頭打者として、バークハートから四球を選んで出塁。林がきっちり二塁へ進めると、続く杉山のライトへの大飛球を相手外野手が落とす間に馬渕が生還。すぐに同点に追い付く。

さらに、4回裏、この回も先頭打者となった馬渕がセンターへの大飛球。この打球を相手センターがフェンスを倒しながら捕球するが、これが認定ホームランとなり、逆転に成功する。

藤原は2回表に一死二、三塁のピンチを切り抜けると、その後は5回まで1安打に抑える好投を見せる。6回表には、二死から連続四球で2人のランナーを背負うが、1点差を死守する気迫のピッチングで切り抜ける。

なんとか藤原を楽にしたい打線は6回裏、一死から山田が足で稼ぐ内野安打で出塁。二死となるが林が四球で出塁し一、二塁とすると、続く杉山がライト前にクリーンヒット。二塁ランナーの山田が、キャッチャーのタッチを回り込んでスライディング。そのまま素早くホームにタッチし、間一髪セーフ! 山田ならではの好走塁で待望の追加点。

2点差を付けてもらった藤原は7回表、二死からホームランを喫するが、前の回の追加点が大きく、最後の打者を退けてゲームセット。先行されてもミスを取り返す粘り強い攻撃で逆転し、4安打ながら数少ないチャンスをものにした打撃陣。さらに、この日誕生日の藤原も気迫の投球で、2回以降、6回まで点を与えない魂のこもった投球を披露。守備陣も何本かのヒット性の当たりを見事に捌き、攻守にまとまりある内容で次のラウンドへと駒を進めた。

[撮影]大木 浩
馬渕、センターへの逆転のホームランで生還!

[撮影]大木 浩
杉山のヒットで、山田がタッチを回り込む好走塁!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(二)
溝江
打 栗原
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(三)

 
(右)
杉山
 
(一)
濱本
一 手塚
(DP)
来條
 
(捕)
鮫島
走 横沢

準決勝(3位決定戦) 対 ルネサスエレクトロニクス高崎戦(11月7日)

杉山、先制ホームラン! 林、決勝タイムリー! 藤原、連日の完投勝利で決勝へ

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
ルネサスエレクトロニクス高崎 0 0 0 1 0 0 0 1
日立ソフトウェア 0 1 0 2 0 0 x 3
  • 【バッテリー】☆藤原−鮫島
  • 【本塁打】杉山(2回) 【三塁打】西山(3回) 【二塁打】山田(4回),林(6回)
  • 【盗塁】杉山(4回)×2,林(4回)

試合レポート

ページシステムの準決勝は敗れれば3位決定、勝てば決勝へと進める一番。対戦相手は前日、1位 VS 2位の対戦に敗れたルネサスエレクトロニクス高崎。リーグ戦では上野からヒットを放つものの、先に点を取られて試合を優位に進められて敗れているだけに、なんとしても先取点が欲しいところ。

その打線は2回裏、一死から打撃好調の杉山が、上野の初球のチェンジアップを狙い打ち。打球は右中間フェンスを越える先制のホームラン! 待望の先取点を上野からホームランという形で奪い取る。

一方、連投の藤原は3回まで2安打に抑えるが、4回表、二死から5番の峰に、甘く入った高めの球を左中間に放り込まれ同点とされる。これでリズムが狂ったか次の打者を四球で歩かせ、さらに連続ヒットで満塁とされる大きなピンチ。しかし、ここは粘りの投球で逆転を許さない。

なんとか突き放したい打線は4回裏、先頭の山田がレフト線二塁打でチャンスを作り、一死から杉山が三遊間を破ってチャンスを広げる。さらに杉山が盗塁に成功しランナー二、三塁。続く林がしぶとくレフト前に運ぶ勝ち越し打! なおも一、三塁の追加点チャンスで林と杉山が重盗を仕掛け、杉山がキャッチャーのタッチをかいくぐり2点目を追加する。

2点の貯金をもらった藤原は直後の5回表、先頭打者に死球を与えるが、続く打者を自ら併殺に仕留める好守備を披露。さらに6回表、無死一、二塁のピンチも内野で併殺に打ち取るなど、バックも懸命に藤原を盛り立てる。最終回、藤原は二死二、三塁と一打同点の場面も冷静に次の打者を仕留め、4年ぶり6回目の決勝へ駒を進めた。

[撮影]柴田 兼一
杉山、上野から先制のホームラン!!

[撮影]深沢 高敏
林、勝負を決める決勝タイムリー!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(DP)
来條
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(三)

 
(一)
濱本
一 手塚
(捕)
鮫島
 
(二)
溝江
 

決勝 対 トヨタ自動車戦(11月7日)

打線、完全に沈黙し、3連投の藤原を援護出来ず しかし、堂々の準優勝!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
トヨタ自動車 0 0 1 0 2 0 0 3
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】★藤原−鮫島

試合レポート

決勝の相手はリーグ戦を21勝1敗と、圧倒的な強さで勝ち進んだトヨタ自動車との対戦。直前の試合からの連投で、かつ、この2日間で3連投となる先発の藤原は、初回を3人で退ける気迫の投球。

しかし、さすがに疲れが出たのか3回表、ヒットと死球で一死一、二塁とされ、左中間へのタイムリーを許して先制される。なおも四球で満塁の走者を背負うが、ここは踏ん張って内野ゴロ併殺で最少失点で切り抜ける。

一方、打線は相手エース、アボットの前に完全に沈黙。この日のアボットは制球、スピード、変化球ともに素晴らしい内容で、3回まで6三振を奪われ攻略の糸口が掴めない。

打線の援護がない中、藤原は5回表、一死からヒットを許し、次の打者を併殺コースに打ち取るが、ランナーがエンドラン気味にスタートを切っていたため、二塁封殺が一瞬間に合わず、一、二塁ともオールセーフ。ここで次の打者にライトに運ばれ追加点を奪われる。さらに二死からレフト前に運ばれ3点目を奪われる。

藤原が熱投を見せる中、なんとか取り返したい打線であったが、その後もアボットから一人もランナーを出せず、11三振を奪われ完全に抑えこまれての敗戦。

最後の最後に力尽きたが、リーグ戦最終節から絶対に負けられない試合をことごとく勝ち抜いてきての堂々の準優勝。一時は決勝トーナメント進出すら危ぶまれた状態から、チーム一丸となってここまで漕ぎ着けた内容は立派だと思います。選手、スタッフの皆さん、今シーズンも数多くの感動をありがとうございました。また、職場、後援会の皆さん、選手のご家族の皆さん、さらには全国のファンの皆さん、今年も温かいご声援、本当にありがとうございました。

[撮影]新留 幸一
3連投となった藤原が熱投するが・・・

[撮影]新留 幸一
頂点は逃したものの、堂々の準優勝

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(DP)
来條
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(三)

 
(一)
濱本
 
(捕)
鮫島
 
(二)
溝江
打 栗原

記録&記事:徳田 政昭,古園 敏幸,奥田 透,中山 友紀子,桐越 信一