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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第8節

2009年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第8節
3連勝で通算12勝6敗 同率5位で決勝進出に望みをつなぐ

 10月10日〜12日にかけて、大分県大分市新大分球場で、第8節が行われた。初日の戸田中央総合病院戦は、打線が4安打と沈黙するものの、林のタイムリーで挙げた1点を藤原が守り抜き辛勝。翌日のシオノギ製薬戦は、前日の憂さを晴らすかのように打線が爆発。13安打で大量10点を奪って完勝した。最終日のデンソー戦は、決勝トーナメント進出を争う直接対決。初回、山田のランニングホームランでいきなり2点を先行すると、続く2回には鈴木のシーズン初ホームランでリードを広げ、その後も着々と加点。投げては3連投の藤原が犠牲フライで1点を奪われるが、1安打のみに抑える素晴らしいピッチング。この結果、この節3連勝を飾り通算12勝6敗。決勝トーナメント進出に望みをつないだ。
 第9節は、10月17日〜18日、岐阜県岐阜市長良川球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 戸田中央総合病院戦(10月10日 日立ソフトウェア10勝6敗)

林、決勝のタイムリー! 藤原、粘りの投球で完封勝ち!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
戸田中央総合病院 0 0 0 0 0 0 0 0
日立ソフトウェア 0 0 1 0 0 0 x 1
  • 【バッテリー】☆藤原(10勝6敗)−鈴木
  • 【盗塁】杉山(4回),山田(6回)

試合レポート

先発の藤原はこの日はボール先行の苦しい立ち上がり。初回表、二死まで追い込むが、四球、ショート強襲安打で早くもピンチを迎える。しかし、ここはなんとか抑えて先制点を与えない。

一方、打線は初回裏、先頭の西山が初球をレフト前に運んでいきなりチャンスを作ると、ベテラン来條がキッチリ送って早くも得点圏走者。しかし、続く山田の強烈な当たりは、ショートライナー。当たりが良すぎて飛び出した西山が帰れず併殺となり、スタンドは一瞬の歓声から大きなため息に包まれる。

なんとか先制点が欲しい打線は3回裏、先頭の濱本がライト前ヒットで出塁すると、鈴木が絶妙のバントでランナーを二塁に進める。続く林はスタンドの期待通り、しっかりレフト前タイムリーヒットを放って待望の先制点!

負けられないこの3連戦を戦い抜くため、エース藤原には打線に早く大量点を取ってもらい、リリーフに繋げたいところ。しかし、4回裏もヒット、盗塁、相手のパスボールなど足を生かして二、三塁と得点圏のチャンスを作るが、ここぞという場面でタイムリーが出ず、なかなか得点に結びつかない。

初回から制球に苦しむ藤原は6回表、一死後、ライト前ヒットを打たれるが、続く打者のゴロを自ら処理し、併殺に切って取るファインプレー。さらに、最終回、先頭打者にいきなりの左中間二塁打を打たれる大ピンチも、相手の強攻策にも助けられ、それ以上進塁させることなく後続の打者を抑えてゲームセット。

終わってみれば、藤原は相手を散発の5安打に抑えるが、何度か得点圏でのピンチを招く。しかし、これらを粘りの投球で切り抜け、打線が4安打と沈黙する中、虎の子の1点を守り抜く完封勝利。この日、誕生日を迎えた藤本監督に、貴重な勝利をプレゼントした。

[撮影]大木 浩
林、値千金の決勝タイムリー!!

[撮影]柴田 兼一
藤原、粘りの投球で完封勝利!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
(DP)
来條
(中)
山田
(左)
馬渕
(右)
杉山
(二)
溝江
(一)
濱本
(捕)
鈴木
(三)

対 シオノギ製薬戦(10月11日 日立ソフトウェア11勝6敗)

打線爆発13安打で大量10点! 山田、リーグ通算200安打達成!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 2 0 0 0 0 8 0 10
シオノギ製薬 0 0 0 0 0 0 1 1
  • 【バッテリー】☆藤原(5回:11勝6敗),山口(2回)−鈴木(5回),鮫島(2回)
  • 【二塁打】山田(6回)
  • 【盗塁】溝江(1,5回),杉山(1回),横沢(6回)

試合レポート

初回表、打線は一死後、今シーズン初の2番に入った溝江がフルカウントから四球を選び出塁。さらに溝江が積極的な盗塁で二塁に進んだ後、山田もフルカウントから連続四球を選び一、二塁。続く馬渕がレフト前ヒットで満塁とチャンスを広げると、杉山がライト前に落として早くも2点を先制する。

一方、連投の藤原は昨日とうって変わってストライク先行で打者を追い込み、初回を三者凡退に片付ける好調な立ち上がり。2回表、鈴木がフルカウントから四球を選び出塁すると、栗原がきっちり二塁に送る。しかし、代走の杉浦に走塁ミスが出てタッチアウトとなり、貴重なランナーを失う。続く西山、溝江の連続安打で再びチャンスを作ると、山田のセンター前ヒットで西山がホームに突っ込むが、相手キャッチャーにブロックされ追加点ならず。

その後、5回まで沈黙していた打線が6回表に一挙に爆発する。先頭の杉山が内野強襲安打、一死後、代打来條の死球と鈴木のセンター前ヒットで満塁。続く栗原は、相手ピッチャーのエラーで杉山がホームインし1点追加。さらに西山と溝江の連続タイムリーで2点を奪うと、山田が左中間を破るリーグ通算200安打となる2点タイムリー二塁打。馬渕も負けずにレフト前2点タイムリーと勢いがついた打線は止まらない。さらに、代打横沢が死球で出塁すると、いきなりの盗塁。焦った相手キャッチャーの二塁暴投で三塁走者が生還し1点追加。結局、この回一挙に大量8点を奪うビッグイニング。

藤原は5回まで2安打に抑える完璧なピッチング。6回裏から藤本監督は地元出身の山口をマウンドに送る。その山口は期待に応えてこの回を三者凡退。最終回、先頭打者にライト前ヒットを許し、二死から得点を許すが、最後はショートフライに仕留めて試合終了。13安打で大量10点の猛攻、地元の新人山口の凱旋登板、リーグ通算200本安打の山田と、チームに勢いをつけて明日のデンソー戦に臨む。

[撮影]大木 浩
杉山、初回に先制の2点タイムリー!!

[撮影]柴田 兼一
山口、地元大分での凱旋登板

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
打 浅見
 
(二)
溝江
 
 
(中)
山田
 
 
(左)
馬渕
 
 
(右)
杉山
 
 
(三)

打 横沢
 
(一)
濱本
打 来條
 
(捕)
鈴木
走 杉浦
捕 鮫島
(DP)遊
栗原
打 袴田
 

対 デンソー戦(10月12日 日立ソフトウェア12勝6敗)

山田、初回、2点ランニングホームラン! 鈴木の初ホームランなど大量8点! 藤原、1安打完投

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 2 2 0 0 2 2 0 8
デンソー 0 0 0 0 0 1 0 1
  • 【バッテリー】☆藤原(12勝6敗)−鈴木
  • 【本塁打】山田3号(1回:2ラン),鈴木(2回)
  • 【二塁打】山田(6回)
  • 【盗塁】西山(2回),杉山(5回),山田(6回)

試合レポート

この試合は、決勝トーナメント進出争いをしている相手との対戦だけに、勝利だけではなく、少しでも多くの得点差をつけることが必要な厳しい状況での戦い。初回表、一死から溝江が死球でランナーに出ると、続く山田の当たりはレフト前に落ちるヒット。これを外野手が突っ込んで捕れず、ボールが後ろに転がるのを確認した山田は、一気にホームを陥れ、いきなりのランニングホームランで2点を先取。

続く2回表、先頭打者の鈴木が今シーズン初のホームランをレフトに運んで追加点。さらに続く林が右中間へのヒットでランナーに出ると、西山の盗塁などで二死三塁のチャンスを作り、再び山田の打順に回る。ここで山田は三遊間を破るタイムリーを放ち、この回2点を追加する。

一方、この節、3連投となるエース藤原は、この日も初回から三者凡退と好調な立ち上がり。そのまま5回まで四球一つだけのノーヒットピッチングを披露。その四球で出した唯一のランナーも併殺で切って取り、さらに林のファインプレーなどで藤原を盛り立てる。

追加点の欲しい打線は5回表、溝江が相手エラーで出塁し、二死から杉山がセンター前。さらに杉山が盗塁で二塁を陥れ二、三塁とすると、ベテランの来條がしぶとくセンター前に落として2点を追加。相手先発のギブソンを引きずり降ろす。さらに6回表、一死後、西山のレフト前ヒット、溝江のバント内野安打で一、二塁とし、山田がこの日5打点目となるレフト線への2点タイムリー二塁打。ダメ押しの2点を追加する

6回裏、藤原は唯一のピンチを迎える。先頭打者にセンターオーバーの二塁打を打たれ、セカンドゴロでランナー三塁。ここでライトへ犠牲フライを打ち上げられて1点を失う。しかし、許したヒットはこの1本だけ。最終回もきっちりと三者凡退で片付けて完投勝利。この節、3連勝を飾り、決勝トーナメント進出への望みをつないだ。

[撮影]柴田 兼一
山田、初回、2点ランニングホームラン!!

[撮影]柴田 兼一
鈴木、今シーズン初ホームラン!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
遊 栗原
(二)
溝江
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(DP)
来條
走DP 杉浦
(一)
濱本
打 横沢
(捕)
鈴木
打 浅見
(三)

打 袴田

記録&記事:奥田 透,山田 智仁,桐越 信一