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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第4節

2008年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第4節
連勝で通算8勝1敗 単独2位

 5月17日〜18日にかけて、群馬県前橋市民球場で日本リーグ1部第4節が行われた。
 横浜からバス2台で職場の一般応援団も駆けつける中、初日はここまで同じく6勝1敗と相星の豊田自動織機との対戦。先発の藤原が2回にスミスに2ランを喫するものの、終盤の6回、そのスミスから怒涛の攻撃で一挙5点を奪う大逆転勝利。まずは上位対決で劇的な勝利をものにする。翌日の日立マクセル戦では、過去2回の先発でなかなか結果を残せなかった瀬川が、6回まで完全試合という素晴らしいピッチングを披露。最終回に四球とヒットを許し、完全試合とノーヒットノーランを逃すものの、見事に1安打完封。この結果、本節を連勝で飾り、通算成績8勝1敗で単独2位となった。
 第5節は5月24日〜25日、富山県上市町丸山総合運動公園野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 豊田自動織機戦(5月17日 日立ソフトウェア7勝1敗)

6回裏、怒涛の反撃で一挙に5点! スミスから2点差をひっくり返す大逆転勝利!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
豊田自動織機 0 2 0 0 0 0 0 2
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 5 x 5
  • 【バッテリー】☆藤原(6勝)−鈴木
  • 【二塁打】西山(6回),馬渕(6回) 【盗塁】森下(6回),杉山(6回)

試合レポート

ここまで、同じく6勝1敗の相星決戦。相手強力打線を藤原がどう抑え、逆に打線は相手エースのスミスをいかに攻略するかがポイント。その藤原は初回表、いきなり先頭打者にボテボテの内野安打を許すが、後続を併殺などで切り抜ける無難な立ち上がり。しかし、2回表、一死後、ライト前ヒットのランナーを背負い、スミスに右中間へ特大の一発を許して2点を失う。

一方、打線はスミスに対し、初回裏、今シーズン打撃不振に苦しむ森下が、ライト前に運んでチャンスを作る。しかし、チームキャプテンの久々のヒットながら、後が続かず。2回裏には打撃好調の濱本が一死からライト前、3回裏には二死から西山が同じくライト前ヒットで出塁するも、いずれも得点に結びつけることが出来ず二塁にも進めない展開。

藤原は2回に一発を許すが、その後は安定したピッチング。3回から6回までを散発2安打に抑え込み、自身のファインプレーで併殺を完成させるなど、守備でも貢献し味方の反撃を待つ。その打線は4,5回を簡単に三者凡退で片付けられ、スミス相手に重たい2点がのしかかる。しかし、今年の打線は一味違うことを最後に見せつけた。

終盤の6回裏、一死から西山が左翼線二塁打で初めての得点圏ランナーとして出塁。続く森下が三遊間を破り一、三塁。不振が続いていた1,2番コンビが、反撃のチャンスをお膳立てする。続く山田の際、森下が盗塁を決めてニ、三塁とすると、山田がエンドランを敢行。山田の当たりはピッチャーゴロとなるが、西山が間一髪セーフとなり、まずは1点を返す。さらに馬渕が初球をレフト線にポトリと落とす二塁打で一気に同点! なおも続くニ、三塁で杉山のショートゴロをバックホームを焦ったのか、相手野手が弾いて逆転に成功。たたみかける攻撃はまだまだ続き、杉山が盗塁を決めたニ、三塁で、濱本がエンドランを成功させて4点目。続く鈴木の代打の林はライトへ痛烈なタイムリーを放ち、1番から7番まで全員が繋ぎ、スミスからこの回一挙に5点を奪って大逆転!!

3点差をつけて逆転してもらった藤原は、最終回、二死からヒットを許すが最後のバッターを簡単に退け、今シーズン負け無しの6勝目。好投手のスミス相手に、起動力と小技を絡めながら繋いで繋いで粘り強く得点するという、今年のチームを象徴するかのような内容で劇的な逆転勝利を飾り、上位チーム相手にまた一つ昨年の借りを返した。

[撮影]深沢 高敏
山田、エンドラン敢行 西山、間一髪、ホームでセーフ!

[撮影]深沢 高敏
馬渕、同点のタイムリー二塁打!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(一)
森下
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(DP)
濱本
 
(捕)
鈴木
打 林
(三)
来條
 
(二)
溝江
 

対 日立マクセル戦(5月18日 日立ソフトウェア8勝1敗)

瀬川、1安打完封!! 完全試合とノーヒットノーランを惜しくも逃すが、素晴らしい投球を披露

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 0 0 0 2 2 0 0 4
日立マクセル 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆瀬川(2勝1敗)−鈴木
  • 【盗塁】山田(5回),馬渕(6回)

試合レポート

ここまで勝ち星の無い日立マクセル戦の先発は、今シーズンこれが3度目となる瀬川。初先発のルネサス戦は自らの四死球で自滅。2度目の戸田中央総合病院戦はストライクが先行するものの、単調なピッチングで打ち込まれ、勝ちはしたもののピリッとしない内容。しかし、この日の瀬川は完全に復調。コントロール、スピードとも申し分の無い内容で、立ち上がりの3イニングを一人の走者も出さずに退ける。

一方、打線は初回から鋭い当たりを連発するものの、野手の正面に飛ぶなど不運な面もあり、3回までランナーを出しながらも得点できない展開が続く。しかし、4回表、先頭の馬渕が三遊間を痛烈に破って出塁。続く杉山の送りバントを相手野手が二塁に送球。これがフィルダースチョイスとなり、一、二塁ともにオールセーフ。濱本がきっちり送り、一死ニ、三塁とすると、続く鈴木がセンター前に弾き返す2点タイムリー!

さらに5回表、一死から山田がセンター前で出塁し、すかさず盗塁に成功。続く馬渕のライト前ヒットで山田が二塁から一気にホームを陥れ3点目。俊足の山田ならではの快走で貴重な追加点を奪う。なおも続く杉山の打席で馬渕が三盗を成功させると、杉山がセンターに犠牲フライを打ち上げて4点目。効率の良い得点の奪い方でダメを押す。6,7回にはリーグ戦初出場となる袴田、浅見が代打で登場し、鋭い当たりを放つものの、いずれも野手の正面に飛ぶなどツキがない。

瀬川はなんと6回までパーフェクトピッチング! しかし、完全試合の期待がかかった最終回、これを意識したか先頭打者にストレートの四球を与えてしまう。さらに一死からセンター前に初ヒットを打たれ、完全試合,ノーヒットノーランを惜しくも逃すが、見事1安打完封勝利。この結果、この節の連勝を飾り、さらに不振が続いていた1,2番と瀬川の復調も伴い、通算成績8勝1敗で単独2位となった。

[撮影]柴田 兼一
大記録を逃すものの、瀬川、見事、1安打完封

[撮影]柴田 兼一
鈴木、先制のセンター前2点タイムリー!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
打 鮫島
(一)
森下
打 栗原
(中)
山田
打 浅見
(左)
馬渕
左 林
(右)
杉山
 
(DP)
濱本
 
(捕)
鈴木
 
(三)
来條
走 片山
(二)
溝江
打 袴田

記録&記事:奥田 透,桐越 信一