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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第3節

2008年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第3節
連勝で通算6勝1敗 2位グループを並走

 5月10日〜11日にかけて、静岡県静岡市草薙総合運動場野球場で日本リーグ1部第3節が行われた。
 初日はここまで負け無しの5連勝と波に乗るデンソーとの対戦。雨天の中、先発の藤原は3回に1点を失い、打線は今節から合流した外国人投手のアマンダに、4回まで馬渕の1安打に抑えられる苦しい展開。しかし、5回に杉山の二塁打からチャンスを作り濱本のタイムリーで同点に追いつくと、最終回、その濱本がサヨナラ2ランを放つ劇的な勝利!! 翌日の戸田中央総合病院戦は先発の瀬川が2点を失うものの、溝江の公式戦初ホームランなど11安打で5点を奪い、藤原が2イニングを完璧に抑えて連勝。この結果、通算6勝1敗で豊田自動織機と共に2位につけている。
 第4節は5月17日〜18日、群馬県前橋市民球場 で行われる。

 雨天の中、多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 デンソー戦(5月10日 日立ソフトウェア5勝1敗)

濱本、5回の同点打に続き、最終回は劇的なサヨナラ2ラン!! 全打点を叩き出す大活躍!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
デンソー 0 0 1 0 0 0 0 1
日立ソフトウェア 0 0 0 0 1 0 2x 3
  • 【バッテリー】☆藤原(5勝)−鈴木
  • 【本塁打】濱本(7回:2ラン) 【二塁打】杉山(5回) 【盗塁】山田(4回)

試合レポート

小雨そぼ降る中、開幕から負け無しの5連勝と勢いに乗るデンソーとの対戦。先発の藤原は寒さのせいか制球が定まらず、毎回ランナーを背負う苦しい投球。立ち上がりの1,2回ともにランナーを出すが、いずれも併殺で切り抜ける。しかし、3回表、先頭打者に自らの強襲安打を許し、さらに二塁に送られた後、またもや投手内野安打で一、二塁。ここで、相手1番にセンター前に運ばれ、山田の懸命のバックホームも間一髪間に合わず1点を失う。なおも一死ニ、三塁、二死満塁のピンチが続くが、ここはなんとか踏ん張って最小失点で切り抜ける。

一方、打線は3節から合流した新加入のアマンダ(アメリカ)に完全に沈黙。2回裏に先頭の馬渕がヒットで出塁するが、杉山の送りバントはボールに当てることが出来ず、馬渕が二塁で刺されてチャンスをつぶし、4回裏まで出塁したのはヒットの馬渕と四球の山田のみ。コーナーいっぱいを付く制球に翻弄され、攻略の糸口が見つからず。

しかし、5回裏、先頭の杉山がレフト線にポトリと落ちる幸運な二塁打で出塁。続く鈴木がキッチリと三塁に送り、迎えるバッターは練習では調子が良いものの、公式戦ではなかなか波に乗り切れずにいた濱本。ここでベンチは濱本に対してエンドランを指示。濱本は見事期待に応え、センター前に転がす同点打を放ち試合を振り出しに戻す。

藤原は6回まで6安打4四球と毎回のランナーを背負うピンチの連続。しかし、粘りの投球で追加点を与えず、最終回、この試合初めての三者凡退で片付けると、それに呼応するかのようなドラマがその裏に待っていた。

7回裏、前の回から代わった全日本代表の染谷から、先頭の杉山が一塁を破るヒットで出塁すると、またもや鈴木がきれいなバントで二塁に進める。ここで5回に同点打を放った濱本。濱本は染谷の甘い球を見逃さず、豪快に振り抜くと打球はライトへ一直線。打った瞬間、それと分かる自身公式戦初ホームランが、なんと劇的なサヨナラ2ラン!! 濱本はこの試合、全ての打点を挙げる大活躍。これで昨年の上位チームにまた一つ借りを返した。

[撮影]仲 賢
濱本、エンドラン成功! 5回裏、ついに同点に追いつく

[撮影]深沢 高敏
濱本、公式戦初ホームランは劇的なサヨナラ2ラン!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(一)
森下
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(捕)
鈴木
 
(DP)
濱本
 
(三)
来條
走 片山
(二)
溝江
 

対 戸田中央総合病院戦(5月11日 日立ソフトウェア6勝1敗)

藤原、2イニングを完璧リリーフ 溝江、公式戦初ホーマー!!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
戸田中央総合病院 0 1 0 1 0 0 0 2
日立ソフトウェア 0 2 1 0 1 1 x 5
  • 【バッテリー】☆瀬川(5回:1勝1敗),藤原(2回)−鈴木
  • 【本塁打】溝江(6回) 【盗塁】山田(1,6回)

試合レポート

この試合の先発は瀬川。前回課題となった制球難は解消し、ストライク先行のピッチングを続けるが、ストレート主体の投球が単調になり、相手に合わせられてピンチを招く。まずは初回表、先頭打者を追い込みながらもレフト前に軽く合わせられ、いきなりの無死のランナーを背負う。さらに、二塁に送られ、続く打者にライト前に弾かれて二死一、三塁。ここは三振に切って取りピンチを脱するが、続く2回表、またもや先頭打者にセンター前に弾き返され、さらにワイルドピッチと送りバントで一死三塁。続く打者にセンター前に運ばれて早くも1点を失う。

しかしこの日は打線が繋がりを見せる。直後の2回裏、一死から昨日全打点を叩き出した濱本がレフト前で出塁すると、鈴木、来條もヒットで続き一死満塁。ここで溝江がレフトにタイムリーを放ち、早くも同点に追い付くと、続くチャンスで西山がレフトへ犠牲フライを打ち上げ逆転に成功する。さらに3回裏には森下の四球などで二死二塁とし、杉山のセンター前タイムリーで3点目。

しかし、瀬川がピリッとしないピッチング。2点をリードした直後の4回表、先頭の4番打者にセンターへ鋭い当たりを運ばれ、山田がジャンプしてグラブに当てるものの、そのままフェンス越えとなり1点差に詰め寄られる。この日の瀬川はライズをカットされ、ストレートを狙い打たれるパターンで、5回表には二死からライトオーバー三塁打を許し同点ピンチを招くが、ここはなんとか踏ん張って1点差を死守。

一方、この日は下位打線が好調。5回裏、馬渕、杉山の連続ヒットで二死ニ、三塁とすると鈴木が三遊間を破って4点目。さらに6回裏には溝江が公式戦初となるホームランを右中間に運んで5点目。投げては6回から藤原がリリーフ。藤原はストレート、チェンジアップ、ドロップのコンビネーションで緩急をつけ、相手打線を翻弄。外野にも飛ばさせず、2回を6人で完璧に抑えるリリーフで、瀬川に今シーズンの初勝利を贈った。

[撮影]柴田 兼一
藤原、2イニングを完璧なリリーフ

[撮影]柴田 兼一
溝江、自身公式戦初のホームラン!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(一)
森下
打 林
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(DP)
濱本
 
(捕)
鈴木
走 栗原
(三)
来條
三 片山
(二)
溝江
 

記録&記事:奥田 透,古園 敏幸,桐越 信一