2008年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第2節
2勝1敗と勝ち越し、通算4勝1敗
4月25日〜27日にかけて、滋賀県東近江市長山公園グラウンドで日本リーグ1部第2節が行われた。
昨年の上位チームとの対戦となったこの3連戦、初日のレオパレス21戦は、初回に馬渕の豪快な3ランで先制すると、その後も10安打で大量8点を奪う猛攻。投げては藤原がホームランでの1失点に抑えて快勝。翌日のルネサス高崎戦は先発の瀬川がコントロールに苦しみ、四死球から序盤で3失点。打線は終盤に相手エース上野を攻略し1点差まで詰め寄るが、結果的に走・攻・守のミスが響き今シーズン初黒星。最終日のトヨタ自動車戦は相手投手に対し、わずか2安打ながら西山のエンドランで挙げた1点を藤原が死守し、今シーズンの初完封。この結果、上位陣との対戦となったこの節を2
勝1敗と勝ち越し、通算成績を4勝1敗とした。
第3節は5月10日〜11日、静岡県静岡市草薙総合運動場野球場で行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
馬渕、特大の先制3ラン!! 10安打で8点を奪う猛攻で藤原、楽々完投3連勝
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 8 |
レオパレス21 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
初回表、開幕戦でヒットが出なかった西山が、相手エースのローチから、いきなりの左中間二塁打を放ちチャンスを作る。続く森下の送りバントは西山が三塁で刺されるものの、山田が左中間二塁打を放って一死ニ、三塁とチャンスを繋ぐ。ここで、昨年はホームラン0に終わった馬渕が、初球を豪快にスイング。打った瞬間分かる、全日本の主砲の特大のセンターオーバー3ラン!! 北京五輪代表3選手のヒットで早くも3点を先行する。
一方、先発の藤原はテンポ良い投球で初回を簡単に三者凡退。続く2回裏は先頭打者にレフトへのポテンヒットを許すが、この日は内野陣も軽快な守備で藤原を盛り立て、後続を併殺などで切り抜ける。
追加点の欲しい打線は4回表、先頭打者の馬渕が四球で歩くと、続く杉山が高めの球を叩いて左中間への二塁打を放ち、ニ、三塁と絶好の追加点チャンス。一死後、鈴木の打席でベンチはエンドランを敢行。これを鈴木がうまく転がし、相手内野手がホームへ悪送球する間に二者が還り貴重な2点を追加する。さらに二死から溝江が左中間へのタイムリー二塁打、西山がセンター前へタイムリーを放ち、この回一挙に4点を挙げてローチを攻略する。
6回表には代わった秋元に対し、二死無走者から代打の林、溝江、西山の3連打で8点目。開幕戦でも見せた二死からの集中打で相手に対してダメを押す。藤原は4回裏に、相手4番のティッカムにチェンジアップをパワーでセンターへ放り込まれて1点を失うが、散発5安打に抑えて完投。打線は10安打を放つ猛攻で昨年の4強チームに快勝し、また一つリベンジを果たした。
藤原、8点をもらい、散発5安打で楽々完投
馬渕、2年ぶりの一発は特大の先制3ラン!!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(遊) 西山 |
(一) 森下 打 田中 |
(中) 山田 |
(左) 馬渕 |
(右) 杉山 打 鮫島 |
(DP) 濱本 |
(捕) 鈴木 |
(三) 来條 打 林 |
(二) 溝江 |
瀬川、四死球絡みで序盤に3失点 終盤に1点差に詰め寄るが、今シーズン初黒星
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ルネサス高崎 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
今シーズン初先発を任された瀬川であったが、この日はボール先行の苦しい投球。初回表、先頭打者を四球で歩かせると、連続のレフト前ヒットで一死満塁のピンチを招く。ここで相手5番に2-2の平行カウントからファウルで粘られ、高めの甘い球をレフトに運ばれる。背走の馬渕がグラブに当てるが捕れず、二者が還り早くも2失点。さらに一塁ランナーもホームを狙うが、これはホームでタッチアウト。
続く2回表、瀬川は一死後、死球でランナーを背負い、ライト前タイムリーで3点目を奪われる。この日の瀬川は制球に苦しみ、四死球でランナーを出し、ストライクを取りに行った球を狙われる悪循環。3回までに4四死球で6安打を放たれ、毎回の得点圏ランナーを背負うピンチの連続。
一方、打線は相手エース上野に対し、2回裏、この回の先頭の馬渕がライト前にクリーンヒット。これをライトが後逸する間に馬渕は三塁を蹴って一気にホームへ。しかし、本塁タッチアウトで大きなチャンスが消える。さらに4回裏は、二死後、全日本のクリーンナップを託される山田、馬渕の連続ヒットで一、二塁のチャンスを作るが、杉山の当たりは前進してきたセンターの好捕に阻まれ得点出来ず。
制球に苦しむ瀬川は4回までに8安打を打たれるが、5,6回は三者凡退で片付け、やっとリズムを作る。そうなると流れは傾くもので、5回裏、一死から林がセンター前で出塁。来條がエンドラン気味で送った二死二塁で、打撃好調の溝江がライト前にタイムリー! まずは1点を返す。
さらに、6回裏、森下が内野安打で今シーズン初のヒットで出塁すると、山田がエンドランで二塁に送り、打席はこの試合、2安打と絶好調の馬渕。ここで馬渕は、あわや同点ホームランかと思われるセンターへの大きな当たり。風に戻されセンターが追いつくものの落球し(記録は三塁打)、林が還って1点差。さらに、一死三塁の同点チャンスにベンチはエンドランを敢行するが、杉山が空振りし馬渕が三塁で刺されて追撃はここまで。
結果的には1点差での惜敗となったが、守っては四死球絡みで無駄な点を与え、逆に攻めては走塁ミスやエンドランのミスなど、今シーズンの初黒星は自滅に近い内容。打線は全日本のエースから7安打を奪うなど好調のため、この試合の反省を次の試合に生かして欲しい。
溝江のライト前タイムリーで林が生還し、反撃開始
馬渕、1点差に詰め寄るタイムリー三塁打
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(遊) 西山 |
(一) 森下 |
(中) 山田 |
(左) 馬渕 |
(右) 杉山 |
(捕) 鈴木 打 濱本 |
(DP) 林 |
(三) 来條 |
(二) 溝江 |
西山、決勝のエンドラン! 藤原、4勝目は今シーズンの初完封
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
トヨタ自動車 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
元全米代表の相手先発、リッターに対し、好調打線が沈黙。わずか2安打(馬渕、来條)に抑えられるが、それでも勝つのだから勝負は分からない。まずは2回表、馬渕がレフト前ヒットで出塁し、一死二塁と得点圏に進むが、後続無く点には結びつかず。
一方、先発の藤原は初回裏、先頭打者にいきなりヒットを許し、さらにニ死後、連続四球を与えて満塁の走者を背負う。続く6番に対しフルカウントまで粘られるものの、最後は三振に切って取り大きなピンチを脱する。
3回表、先頭の来條が左中間を破る二塁打を放ちチャンスを作ると、続く溝江が送りバント。5試合目にして初めてチームでの犠打を成功させ、代走の片山をキッチリと三塁に送ると打順はトップに戻り西山。西山は2ストライクと追い込まれるが、見事にエンドランを決め片山が生還し先取点!!
藤原は立ち上がりこそピンチを招くが、内外野の好守備も飛び出し、2,3回は三者凡退。4回裏、先頭打者をヒットで出塁させるが、相手の強攻策にも助けられ、併殺などで二塁を踏ませない。5回裏に二死二塁と得点圏に走者を背負うが、ここも後続を断ち1点を死守。
結局、藤原は散発4安打で今シーズン初完封。わずか2安打と相手よりも少ないヒットながら、送るところはキッチリと送り、エンドランで確実に1点を取るというオーソドックスな展開で貴重な勝利をものにした。
西山、決勝のエンドラン!!
藤原、散発4安打で今シーズン初完封
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(遊) 西山 |
(一) 森下 |
(中) 山田 |
(左) 馬渕 |
(右) 杉山 |
(捕) 鈴木 打 田中 |
(DP) 林 |
(三) 来條 走 片山 |
(二) 溝江 |
記録&記事:浜口 弘志,桐越 信一