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Hitachi

日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第10節

2008年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 第10節
連勝で通算19勝3敗 2位で決勝トーナメント進出

 10月25日〜26日にかけて地元横浜市保土ヶ谷公園野球場で日本リーグ1部の最終節、第10節が行われた。連日、ホーム側の内外野スタンドを埋め尽くす大応援団の熱い声援の中、初戦はHondaと対戦。初回に馬渕のタイムリーで先制するものの、5回に同点に追いつかれ試合はHondaペース。しかし、最終回、溝江のサヨナラ3ランが飛び出し、劇的な幕切れで勝利。翌日のレオパレス21戦は初回にいきなり山田、馬渕の連続ホームランで3点を先制。最後は藤本監督の計らいで、遠藤が今シーズン初登板。実戦から離れていせいか1点を失うものの満塁のピンチを凌ぎ、地元での最終戦、有終の美を飾った。
 この結果、通算成績19勝3敗、2位での決勝トーナメント進出となった。
 決勝トーナメントは11月8日〜9日、京都府京都市西京極球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

決勝トーナメント組合せ

[決勝トーナメント]組合せ

対 Honda戦(10月25日 日立ソフトウェア18勝3敗)

決めた、溝江、第2号サヨナラ3ラン!! 地元の大観衆の中で劇的な勝利

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
Honda 0 0 0 0 1 0 0 1
日立ソフトウェア 1 0 0 0 0 0 3x 4
  • 【バッテリー】☆藤原(12勝1敗)−鈴木
  • 【本塁打】溝江2号(7回:3ラン) 【盗塁】馬渕(1回),杉山(2回),山田(3回)

試合レポート

地元横浜での最終節、決勝トーナメント2位以上での進出は決まっているとはいえ、ホーム側の内外野をほとんど埋め尽くす大応援団の熱い声援の中、なんとしても勝ちたい試合。さらに、Hondaには先の全日本総合選手権で完敗を喫しており、リベンジゲームでもある。

その思いが初回裏にすぐに表れる。まずは、先頭の西山が四球で出塁し森下が送ってチャンスを広げると、二死三塁から馬渕がしぶとくセンター前に運んで早々と先取点。さらに、相手先発のオークスの制球難から3回裏、森下の四球と山田のヒットと盗塁で一死二、三塁の絶好の追加点チャンス。しかし、ここは馬渕、濱本が倒れて一気に相手を突き放せない。

一方、先発の藤原は3回までは相手にチャンスを作らせないが、この日はボール先行の苦しいピッチング。4回表、先頭打者のレフト線への飛球を馬渕が追いつくものの落球し(記録はヒット)、無死二塁。続く打者に三塁に送られるが、ここは後続を抑えて無失点で切り抜ける。しかし、続く5回表、先頭打者にボールカウントを苦しくし、ストライクを取りに行った高めの球をライト頭上に運ばれまたもや無死二塁。前の回同様、三塁に送られ続く打者にライト前にタイムリーを許し、ついに同点とされる。

同点に追いつかれてなんとかしたい打線は、その裏、一死から西山がセンター前で出塁。ベンチはここで続く森下にエンドランを敢行するが、これが裏目に出る併殺打。一気にチャンスをつぶし、試合はHondaペースに傾く。7回表、先頭打者を内野のエラーで出塁させ、さらに続く打者の送りバントを間に合わない二塁に投げオールセーフ。二つのエラーで無死一、二塁の大きなピンチを迎える。ここで相手は強攻策を仕掛けるが、これが6-4-3の併殺打。二死三塁となり、藤原がここは踏ん張って1点も与えない。

その裏、まったく同じ展開が待っていた。先頭の杉山が二塁横への内野安打で出塁。鈴木の送りバントを相手野手が二塁に投げてオールセーフ。前の回、相手は同じ場面で強攻策に出たが、ベンチは定石通り来條に送りバントを指示。これを来條がキッチリ決めて一死二、三塁の絶好のサヨナラチャンス。迎えるバッターは打撃好調の溝江。溝江を敬遠し、守りやすくするために塁を埋める満塁策も考えられたが、相手は次の西山との勝負を避け、そのまま溝江と勝負。その溝江の打球がレフト方向に高く舞い上がった瞬間、ホーム側スタンドの大応援団は総立ち状態。なんと、打球はフェンスを越える第2号サヨナラ3ラン!! 地元大観衆の中で劇的な幕切れの勝利となった。

[撮影]大木 浩
初回裏、馬渕、センター前へ先制のタイムリー

[撮影]大木 浩
溝江、第2号は歓喜のサヨナラ3ラン!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(一)
森下
 
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(DP)
濱本
 
(右)
杉山
 
(捕)
鈴木
走 栗原
(三)
来條
打 林
(二)
溝江
 

対 レオパレス21戦(10月26日 日立ソフトウェア19勝3敗)

初回裏、山田、馬渕の連続ホームラン!! 遠藤、今シーズン初登板で有終の美を飾る

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
レオパレス21 0 0 0 0 0 1 1 2
日立ソフトウェア 3 0 1 0 0 0 x 4
  • 【バッテリー】☆藤原(4回:13勝1敗),瀬川(2回),遠藤(1回)−鈴木
  • 【本塁打】山田2号(1回:2ラン),馬渕3号(1回) 【二塁打】西山(3回)

試合レポート

リーグ最終戦の先発は昨日に引き続き藤原。しかし藤原は立ち上がり、昨日同様ボール先行のピッチングで先頭打者に四球。続く打者のエンドランは空振り三振で、鈴木が走ったランナーを二塁で刺して併殺。一旦はピンチを逃れるものの、続く3,4番に連続ヒットを許して二死一、二塁。しかし、ここは踏ん張って無失点に切り抜ける。

一方、打線は初回から相手投手に襲い掛かる。まずは西山が四球を選んで出塁。森下が確実に二塁に進めると、山田がセンターへライナーで放り込む先制の第2号2ラン! さらにスタンドの興奮冷めやらぬ中、続く馬渕も低目の球を救い上げ、ライトフェンスを越える連続ホームラン! いきなりのホームラン攻勢で3点を奪う。

さらに3回裏、先頭の西山が左中間二塁打で出塁。森下が三塁に進めると、最終試合まで激しい首位打者争いをしている山田が、いとも簡単にライト前にタイムリー。4点目を追加して相手を突き放す。

藤原は初回以外は打たせて取る安定したピッチング。5回からは瀬川が登板し三者凡退に抑えるものの、続く6回表、上位打線を意識したか、力んだ球が高めに抜け、3四球とワイルドピッチ、犠牲フライなどノーヒットで1点を失う一人相撲。

最終回、3点差の場面で藤本監督が今シーズン陰でチームを支えてきた遠藤をマウンドに送ると、スタンドは拍手の嵐。遠藤はシーズン初登板で実戦に慣れていないせいか、3連続ヒットで1点を失い、なおも一死満塁で迎えるバッターは4番ティッカム。一打逆転の場面となり、ホームラン性のファウルを打たれるが、遠藤は落ち着いてチェンジアップで見逃し三振。さらに続く5番もピッチャーゴロに仕留め、最後は自身のフィールディングでゲームセット。最終戦、元エースが地元で有終の美を飾った。

[撮影]柴田 兼一
山田、初回裏、先制の第2号2ラン!!

[撮影]柴田 兼一
遠藤、今シーズン初登板で有終の美を飾る

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(一)
森下
 
(中)
山田
打 鮫島
(左)
馬渕
打 袴田
(右)
杉山
打 菅原綾
(DP)
濱本
 
(捕)
鈴木
打 田中
(三)
来條
打三 林
(ニ)
溝江
 

記録&記事:奥田 透,徳田 政昭,古園 敏幸,桐越 信一