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日立ソフトボール部

日本女子ソフトボールリーグ1部:第1節

2008年度 試合結果

ソフトボールリーグ1部 開幕
昨年の雪辱を期して連勝発進!!

 4月19日〜20日にかけて、千葉県習志野市秋津野球場で日本リーグ1部が開幕した。昨年は8年間連続で果たしてきた決勝トーナメントへの道が絶たれ、6位という不本意な成績で終了。雪辱を期して臨む開幕の相手は、昨年の4強の太陽誘電といういきなりの強敵との対戦。しかし2年連続の開幕投手を任された藤原が、強力打線相手に6回を3安打1失点と好投すれば、溝江、杉山がそれぞれ2点タイムリーを放って勝利を決定。翌日のHonda戦は、初回に二死から見事な集中打で4点を先行するものの、守備の乱れで1点差に迫られる苦しい展開。しかし、終盤、鈴木、杉山のホームランで相手を突き放して快勝。開幕戦、見事な連勝発進となった。
 第2節は4月25日〜27日、滋賀県東近江市長山公園グラウンドで行われる。

 肌寒い天候の中、多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

対 太陽誘電戦(4月19日 日立ソフトウェア1勝)

溝江、先制の2点タイムリー三塁打!! 藤原、6回3安打1失点の好投で開幕勝利

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
太陽誘電 0 0 0 0 0 1 0 1
日立ソフトウェア 0 2 2 0 0 0 x 4
  • 【バッテリー】☆藤原(1勝:6回),瀬川(1回)−鈴木
  • 【三塁打】溝江(2回) 【二塁打】杉山(2回) 【盗塁】山田(1回)

試合レポート

開幕投手は昨年に続き藤原。藤原は初回表、簡単に二死をとるものの、厳しいコースをつきながらフルカウントから二者を歩かせ、一、二塁のピンチを招く。しかし、続く昨年の本塁打、打点の2冠王の谷川を見逃し三振に切ってとりピンチを脱する。

一方、打線は北京五輪代表の相手エース坂井に対し、初回、二死から山田が今シーズンのチーム初ヒットで出塁し、すかさず盗塁に成功するが馬渕が倒れて得点ならず。しかし、続く2回裏、一死から杉山が右中間を破る二塁打でチャンスを作り、二死から鈴木が四球を選んで一、二塁。ここで、溝江がライト線を破るタイムリー三塁打を放ち2点を先制!

さらに続く3回裏、四球の山田を一塁に置き、馬渕が一塁線を破って一、三塁とチャンスを広げると、二死ニ、三塁で今年から副主将としてチームを引っ張る立場の杉山が、ショートの横を痛烈に破る2点タイムリー。序盤で4点を奪って相手を突き放す。

藤原は強力打線相手に、打者にとっては強い向かい風となったこの日の天候を生かし、ストレートで押す強気のピッチング。5回まで、わずか1安打に抑える完璧な内容。6回表に先頭打者のヒットからタイムリーで1点を失うが、6回を3安打1失点の好投。最終回に代わった瀬川がコントロールが定まらず、二者に四球を与えてヒヤリとさせるものの、2三振を奪うなどしてゲームセット。昨年、決勝トーナメント進出を絶たれた相手に、まずは一つリベンジし、開幕戦を白星で飾った。

なお、この試合で制定されている最優秀選手賞は、攻守に渡って活躍した溝江が選ばれた。

[撮影]深沢 高敏
藤原、6回を3安打1失点で開幕勝利

[撮影]柴田 兼一
溝江、先制の2点タイムリー三塁打!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
(一)
森下
(中)
山田
(左)
馬渕
(DP)
濱本
(右)
杉山
(三)
来條
(捕)
鈴木
(二)
溝江

対 Honda戦(4月20日 日立ソフトウェア2勝)

失策で1点差に詰められるが、終盤に鈴木、杉山のホームランで突き放す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立ソフトウェア 4 0 0 0 0 1 2 7
Honda 0 2 0 1 0 0 0 3
  • 【バッテリー】☆藤原(2勝:5回),瀬川(2回)−鈴木
  • 【本塁打】鈴木(6回),杉山(7回:2ラン) 【二塁打】馬渕(1回),杉山(1回)
  • 【盗塁】山田(1回),来條(1回),馬渕(2回)

試合レポート

初回表、相手先発のオークスに対し簡単に二死をとられるが、ここから怒涛の攻撃が始まる。まずは山田がピッチャー強襲ヒットで出塁すると、すかさず盗塁。続く馬渕の大きなレフトへの当たりは風に流され、左翼手が弾き(記録は二塁打)山田が先制のホームを踏む。続く杉山のフライも風に押し戻され、野手の中間に落ちる二塁打となり、ラッキーな2点目。続く濱本が死球で繋げた一、二塁で鈴木が三遊間を破り3点目。さらに来條がライト前に運んで4点目。なんと、ニ死走者無しから、7者連続出塁で一挙に4点を奪う。

一方、先発は藤原。初回を簡単に三者凡退で仕留めるが、2回裏、無死から内野陣の二者連続悪送球で、1点をみすみす献上。さらに、タイムリーで2点目を奪われるものの、藤原は守備陣のミスにも気落ちすることなく、後続を併殺などで切り抜ける。

しかし、この日はまた守備のミスが飛び出す。3回裏、一死からレフト前ヒットを許し、続く相手の送りバントを守備陣が間に合わないセカンドに投げて、一、二塁オールセーフと傷口を広げてしまう。続く打者の一塁への強烈な当たりは森下が好守備で阻むが、二死ニ、三塁と一打同点のピンチ。ここで藤原はレフト前に運ばれ3点目のランナーの生還を許すが、同点を狙ったランナーを馬渕の本塁への好返球で刺して1点差でくいとめる。

守備の乱れが全て失点に繋がり、流れは完全に相手に行きかけたものの、6回表、この回の先頭の鈴木が初球をフルスイング。打球はレフトフェンスを越える値千金のホームラン! 北京五輪の代表を逃した悔しさを晴らす貴重な一発が飛び出す。さらに7回表、森下の代打の林がレフト前で出塁。二死三塁から杉山がセンターオーバーの2ランをライナーで放り込み、4点差と突き放す。

6回からは瀬川が登板。前日の制球難とはうって変わり、ストライク先行の力の投球。自慢の速球で相手を詰まらせ、ランナーは出すものの危なげないリリーフで開幕2連勝を飾った。

この試合の最優秀選手賞は貴重なホームランを放ち、さらに守備では同点のランナーをホームで巧みなタッチでアウトにした鈴木が選ばれた。

[撮影]新留 幸一
鈴木、値千金のレフトオーバーのホームラン!!

[撮影]新留 幸一
杉山、ダメ押しの2ランホームラン!!

先発オーダー

先発オーダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)
西山
 
(一)
森下
打 林
(中)
山田
 
(左)
馬渕
 
(右)
杉山
 
(DP)
濱本
 
(捕)
鈴木
 
(三)
来條
 
(二)
溝江
 

記録&記事:古園 敏幸,徳田 政昭,桐越 信一