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2007 ジャパンカップ 藤原、鈴木、西山、馬渕、山田が出場
日本はアメリカに延長11回で惜敗し2位

藤原 麻起子 鈴木 由香 西山 麗 馬渕 智子
山田 恵里   斎藤 春香 田本 博子

 11月16〜18日、横浜スタジアムにおいて2007ジャパンカップが行なわれた。    
 我が日立ソフトウェアからは全日本代表として藤原麻起子、鈴木由香、西山麗、馬渕智子、
山田恵里(全日本キャプテン)の5選手が出場。(ヘッドコーチ:斎藤春香 コーチ:田本博子)
 来年の北京五輪でメダル争いが確実な日本、アメリカ、オーストラリア、中国の4チームが
それぞれ総当りで予選を行い、1,2位のチームが再度対戦して優勝を決定する方式。日本は
初戦、オーストラリアと対戦。ヒットは出るものの、なかなか点を取れない展開が続くが相手
エラーで挙げた1点を上野が守り抜いて辛勝。同じ日にナイターで行なわれた中国戦は、1点
を先行するものの、終盤同点に追いつかれタイブレークに突入。延長8回に1点を奪われるが
その裏、相手ミスで同点に追いつくと、延長9回にやはり相手のミスに乗じてサヨナラ勝ち。
 苦しい予選が続く中、翌日は強豪アメリカと対戦。初回に馬渕の適時三塁打で先制すると、
その後アメリカのお株を奪う12安打を放って5点を奪う。終盤に2点返されるが、一打逆転
のピンチに藤原が完全リリーフで締め、予選を1位で通過する。             
 日曜日に行なわれた決勝戦は緊迫した投手戦。先に1点を先行されるが、終盤に相手ミスで
追いつきタイブレークへ。延長9回裏、絶好のサヨナラ劇を逃し10回表に1点を取られるが
その裏、またもや相手ミスで追いつく壮絶な展開。しかし、11回表に奪われた1点を返せず
惜しくも2位に終わった。                              


 選手及びスタッフの皆様、本当にご苦労様でした。                  

日本チームの構成
 守備氏名所属チーム
1投手上野 由岐子ルネサス高崎
2投手江本 奈穂豊田自動織機
3投手坂井 寛子太陽誘電
4投手藤原 麻起子日立ソフトウェア
5投手増淵 まり子デンソー
6捕手鈴木 由香日立ソフトウェア
7捕手峰  幸代ルネサス高崎
8内野手伊藤 幸子トヨタ自動車
9内野手佐藤 理恵レオパレス21
10内野手内藤 恵美豊田自動織機
11内野手西山 麗日立ソフトウェア
12内野手廣瀬 芽太陽誘電
13内野手三科 真澄日立&ルネサス高崎
14外野手狩野 亜由美豊田自動織機
15外野手河野 美里レオパレス21
16外野手馬渕 智子日立ソフトウェア
17外野手山田 恵里日立ソフトウェア
 ヘッドコーチ斎藤 春香日立ソフトウェア
 コーチ浦野 光史日本ソフトボール協会
 コーチ田本 博子日立ソフトウェア


予選リーグの戦績
チーム日本アメリカオーストラリア中国勝敗順位
日本 ○5-2○1-0○3x-23勝
アメリカ●2-5 ○5x-1○4x-12勝1敗
オーストラリア●0-1●1-5x ○2x-11勝2敗
中国●2-3x●1-4x●1-2x 3敗

決勝 1,2位決定戦
アメリカ(1位) 3−2 日本(2位)
 
3,4位決定戦
オーストラリア(3位) 5x−0 中国(4位)


予選 対オーストラリア戦(11/16)
相手エラーで挙げた1点を上野が守り抜く
チーム名
日 本 0 0 1 0 0 0 0 1
オーストラリア 0 0 0 0 0 0 0 0
【バッテリー】☆上野−峰
【三塁打】山田(7回) 【二塁打】河野(4回)

 ◎オーストラリアの先発は日本リーグでもおなじみのローチ。日本は3回表、
  四球と山田のヒットで二死一、三塁のャンスを作ると次の馬渕の打席で相手
  のけん制悪送球で1点を先取する。                  
 ◎5回表、この回の先頭の西山がヒットで出塁するが盗塁失敗。しかしその後
  四球とヒットで二死満塁の好機を作るが得点出来ず。          
 ◎なんとか追加点が欲しい打線は最終回、山田のレフトオーバー三塁打でチャ
  ンスを作るが得点に繋がらず、先発の上野を援護できない。       
 ◎しかし、相手エラーで挙げた1点を上野が堂々のピッチングで守りきり完封。
  辛勝ながら初戦を白星でスタートした。                
 先発オーダー
(右)  狩野
(遊)  内藤
(中)  山田
(D)  馬渕
(三)  廣瀬
(左)  河野
(一)  伊藤
(捕)  峰
(二)  西山


予選 対中国戦(11/16)
延長9回、相手ミスに乗じてサヨナラ勝ち
チーム名
中 国 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2
日 本 1 0 0 0 0 0 0 1 1x 3
【バッテリー】☆坂井−峰
【盗塁】内藤(5回)

 ◎2回裏、先頭の馬渕が四球で出塁。送りバントで進塁すると続く三科がセン
  ター前に運んで早くも1点を先制。しかし、この後、相手投手を攻略できず
  なかなか追加点を奪えない展開となる。                
 ◎一方、先発は今シーズンから日本リーグに復帰した坂井。坂井は気迫のピッ
  チングで6回を零封するが、最終回、先頭打者にヒットを許し二死二塁から
  タイムリーを喫して土壇場で同点に追いつかれる。なおも次の打者にセンタ
  ーオーバーのホームラン性の当りを打たれるが、山田がジャンプしてスーパ
  ーキャッチ!! 試合はタイブレークへ突入する。           
 ◎延長8回表、坂井はタイムリーで1点を奪われるが、その裏、日本はエンド
  ラン空振りでランナー飛び出すものの、相手ミスで同点に。       
 ◎9回表、相手スクイズをホームでアウトにし0点に抑えると、その裏、相手
  のミスで無死一、三塁とし佐藤が内野安打を放ってサヨナラ勝ち。粘る中国
  を突き放した。                           
 先発オーダー
(右)  狩野
(遊)  内藤
(中)  山田
(左)  馬渕
(三)  廣瀬
(二)  三科
(一)  佐藤
(捕)  峰
(D)  河野


予選 対アメリカ戦(11/17)
アメリカのお株を奪う12安打で5点
 藤原、完全リリーフで後続を断つ
チーム名
日 本 3 0 1 0 1 0 0 5
アメリカ 0 0 0 0 0 2 0 2
【バッテリー】☆江本(4回),増淵(1回2/3),藤原(1回1/3)−鈴木
【本塁打】廣瀬(1回:2ラン) 【三塁打】馬渕(1回)
【盗塁】山田(3,6回),廣瀬(3回)

 ◎昨年のこの大会はアメリカの強烈な破壊力を見せつけられただけに、今年は
  なんとか一矢報いたいところ。初回表、二死から山田が足で稼ぐ内野安打で
  出塁すると4番馬渕がレフトオーバーの三塁打を放って早くも先制。さらに
  続く廣瀬がレフトに特大の2ラン!! 代表への生き残りをかけるアメリカ
  先発のホロウェルに一挙3点の先制パンチを浴びせる。         
 ◎一方、先発は江本−鈴木のバッテリー。初回裏、一死二塁で相手3番にセン
  ターへの2ラン?と思われる打球を運ばれるが、前日同様、山田がジャンプ
  して掴み捕る超ファィンプレー。キャプテンが守備でもチームを盛り上げる。
 ◎3回表、この回の先頭の山田がセンター前で出塁し盗塁に成功。四球を挟ん
  だ一死二、三塁から三科の内野安打で1点を追加。さらに、5回表には代わ
  ったフェルナンデスを攻め、3連打で5点目を追加する。        
 ◎鈴木は江本をよくリードし、江本もこれに応えて4回を散発の3安打に抑え
  る素晴らしい投球で増淵に交代。増淵は5回を無難に切り抜けて6回も二死
  までこぎつけるが、四球を挟んだ3連打で2点を返され、さらに満塁とされ
  ホームランが出れば一挙に逆転の大きなピンチ。            
 ◎ここで斎藤監督は藤原にスイッチ。藤原はこのピンチを冷静な投球でライト
  フライに打ち取り、さらに最終回も三者凡退と完璧なリリーフを披露。アメ
  リカのお株を奪う12安打で5点を奪い、バッテリーも強力打線を良く抑え、
  予選1位で決勝に進んだ。                      
 先発オーダー
(右)  狩野
(二)  西山
(中)  山田
(左)  馬渕
(D)  廣瀬
(三)  三科
(遊)  佐藤
(一)  伊藤
(捕)  鈴木
 打   河野


決勝(1,2位決定戦) 対アメリカ戦(11/18)
死闘、延長11回 最後は力尽き2位に終わる
チーム名
10
11
アメリカ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 3
日 本 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2
【バッテリー】上野(4回),★坂井(7回)−峰,鈴木
【二塁打】馬渕(7回)
【盗塁】狩野(3回),内藤(6回),河野(8回)

 ◎昨年の決勝戦は、アメリカにコールド負けという屈辱を味わっているだけに
  なんとしてもリベンジしたいところ。相手先発の左のアボットが110キロ
  を超す速球に対し、日本のエース上野はそれを上回る速球で、お互い譲らず
  緊迫した投手戦となる。                       
 ◎先に走者を出したのは日本。3回裏、一死から狩野が高目のボール球を強引
  にセンター前に運んで出塁。さらに盗塁などで三塁まで進むが後続は三振。
 ◎一方、上野は3回までパーフェクトピッチング。しかし、4回表、相手俊足
  の1,2番に当てられたボールが不運にも連続してセンター前に転がり無死
  一、二塁のピンチ。ここで3番にセンター前に運ばれて1点を奪われるが、
  なおも続く無死一、三塁のピンチは力で相手をねじ伏せる。       
 ◎なんとかしたい打線は6回裏、二つの四死球で二死一、三塁のチャンスを作
  り、打者山田の際に内藤が二盗すると、相手捕手が三塁に悪送球。相手ミス
  で終盤に同点に追いつく。                      
 ◎全米は6回から左のエース、オスターマンを投入。しかし、この回の先頭の
  馬渕がこの試合両チームで唯一の長打となる一塁線を破る二塁打。無死二塁
  の絶好のチャンスを作るが、オスターマンは球威は無いものの左打者の内角
  に落ちる球で後続が三者三振に切って取られる。            
 ◎一方、日本は5回から坂井−鈴木のバッテリーに交代。相手打者の内角を突
  く強気の攻めで、強力打線を3イニング完全に抑える素晴らしい内容。結局、
  試合はタイブレークに突入。                     
 ◎延長8回表、バント処理の野選により無死二、三塁のピンチを招くが、坂井
  が踏ん張り、1点も与えない。日本もその裏、走者を三塁に進めるが、エン
  ドラン空振りなどでサヨナラならず。                 
 ◎9回表も坂井が踏ん張り無失点で切り抜けると、その裏、西山が確実に走者
  を進め、二死三塁で山田の当たりはレフト前への会心の一発。サヨナラかと
  思われたが、打球が少し伸びすぎてレフトの好守備に阻まれる。     
 ◎10回表、坂井が初めてのヒットを許し2四球などで一死満塁とされ、フル
  カウントから無念の押し出し。しかし、なおも続くピンチを気迫の投球で切
  り抜ける。その裏、馬渕の四球と廣瀬のヒットで無死満塁の絶好機。しかし、
  二者連続三振の後、狩野も追い込まれて万事休すと思われたとき、相手にワ
  イルドピッチが飛び出してまたもや同点に。              
 ◎11回表、走者を進められた後、坂井はセンター前にタイムリーを許し1点
  のビハインド。日本はその裏、盗塁失敗と二者連続三振でゲームセット。 
  粘りに粘ったものの打者は3安打、21三振を奪われる内容。しかし投手陣
  は強力打線に対し、11回をわずか5安打に抑える好投。今大会で投手陣は
  アメリカ相手に大健闘。二試合で長打はわずか1本のみに抑える内容。一方、
  打線は左打者が多いだけに、アメリカの左投手対策が北京に向けての課題と
  して残ったように感じた。                      
 先発オーダー
(二)  三科
 二   西山
(遊)  内藤
(中)  山田
(左)  馬渕
(三)  廣瀬
(一)  伊藤
 一   佐藤
(D)  河野
(右)  狩野
(捕)  峰 
 捕   鈴木

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