| HITACHI HOME | UP | HITACHI

 
Top Page Jump Up


2006 日本女子ソフトボールリーグ1部 決勝トーナメント

優勝にあと一歩届かず決定戦で惜敗
 しかし、堂々の準優勝

 11月11日〜12日にかけ、京都府西京極球場でリーグ戦の上位4チームによる
決勝トーナメントが行われた。我が日立ソフトウェアはリーグ戦17勝5敗の成績で
2位で決勝トーナメントに進出。初戦、1位の豊田自動織機と対戦するものの打線は
スミスの前に3安打に封じ込められ、チャンスらしいチャンスを作れず。逆に投手陣
は14安打を浴び6点を奪われて完敗。翌日は日立&ルネサス高崎を下して3,4位
対決を制したレオパレス21と対戦。前日とはうってかわり遠藤が相手打線抑えると、
山田の先制ホームランを皮切りに、5回に打者一巡の集中打で一挙6点を奪って相手
エースのローチを攻略。続けて行われた豊田自動織機との優勝決定戦は2回にホーム
ランで先制されるものの、直後の3回に森下が同点のタイムリー! その後、守備で
は随所にファインプレーが飛び出し、攻撃もスミスから何度となくチャンスを作るが
あと一本が出ず。逆に連投の遠藤が最終回にサヨナラホームランを喫して惜敗。  
 2度目の優勝は逃したものの、堂々の準優勝に輝いた。            
 全国のファンの皆様、そして、選手を常日頃支えて頂きました父兄の皆様、職場の
方々をはじめ後援会の皆様、今年も一年間、盛大なご声援とご支援、本当にありがと
うございました。                              
撮影:磯崎千嘉 撮影:磯崎千嘉


対 豊田自動織機戦(11/11 リーグ1位 VS 2位)
投手陣14安打を浴びて6失点!
 打線は3安打に封じられ完敗
チーム名
豊田自動織機 0 0 0 3 0 0 3 6
日立ソフトウェア 0 0 0 0 0 0 0 0
【バッテリー】★遠藤(3回1/3),鈴木真(2回2/3),瀬川(1回)−鈴木由

 ◎勝てば優勝決定戦へ進出という決勝トーナメント一回戦。先発の遠藤は直球
  主体の組立もボール先行の苦しいピッチング。2回、3回とヒットでの出塁
  を許してピンチを招くが、ここは要所を締めて得点は与えない。     
 ◎一方打線は、相手エースM・スミスの前に3回まで、来條のヒット一本に抑
  えこまれチャンスも作る事ができない展開。              
 ◎すると4回表、遠藤が先頭の相手4番にレフト線を破る二塁打、続く打者に
  三遊間を破るバスターを決められるなど無死二、三塁のピンチ。さらに続く
  打者にライト前に落ちるヒットを喫し、先制点を許してしまう。     
 ◎遠藤は、続く打者を三振にとった所で鈴木真に交代。流れを止めたい場面で
  あったが、鈴木真は一死二、三塁からセンターへのタイムリーを許し2点を
  追加される。                            
 ◎なんとかしたい打線は6回裏、死球で出塁した森下を一塁に置き馬渕がピッ
  チャー強襲のヒットで二死一、二塁。この試合、初めて得点圏のチャンスを
  作るが後続が続かず得点できず。                   
 ◎鈴木真は、5回、6回と無失点に抑えるが7回表、無死一、三塁からレフト
  オーバーの本塁打を喫し3点を奪われ、瀬川に交代。その瀬川は、先頭打者
  にヒットを許すが後続を打ち取って切り抜ける。            
 ◎結局、打線は最後までM・スミスを打ち崩す事ができず散発3安打。投手陣
  はボール先行でストライクを取りにいった高めの球を狙われ、14安打を許
  して完敗した。                           

撮影:磯崎千嘉 撮影:磯崎千嘉


対 レオパレス21戦(11/12 対 リーグ3位VS4位の勝者)
5回、打者一巡の集中打で一挙に6点!
 山田、ホームランを含む3安打4打点!
チーム名
レオパレス21 0 0 0 0 0 1 0 1
日立ソフトウェア 0 0 0 1 6 0 x 7
【バッテリー】☆遠藤(6回2/3),瀬川(1/3)−鈴木由
【本塁打】山田(4回) 【二塁打】山田(5回),杉山(5回)

 ◎絶対に負けられない一発勝負。相手は日立&ルネサス高崎を下して3,4位
  対決を制してきたレオパレス21との対戦。この日の遠藤は前日とはうって
  かわり、低めに制球したストライク先行のピッチング。立ち上がりにホーム
  ラン性の当りを放たれるが、3回までノーヒットに抑える素晴らしい投球。
 ◎一方、打線は相手エースのM・ローチの前に3回まで山田のヒット1本のみ
  に抑えられ遠藤を援護できず。                    
 ◎4回表、遠藤は先頭打者にヒットを許しその後、四球などで二死二、三塁の
  ビンチを背負うが、三塁への鋭い当りを来條が好捕してピンチを切り抜ける。
 ◎その裏、一死後、リーグ戦ではホームランのなかった山田が、センター頭上
  へライナーで放り込んで先制。チーム2本目のヒットも山田が放って打撃陣
  をリードする。                           
 ◎すると5回裏、先頭の来條が四球を選んで出塁。続く鈴木由、鮫島が連続の
  死球で無死満塁の絶好のチャンス。ここで溝江が、センター前に運んでまず
  は1点追加。さらに西山が一、二塁間を破って3点目。なおも満塁が続き、
  一死後、山田がこの日3本目のヒットを右中間に運び、これが走者一掃の二
  塁打となり6点目。さらに代わった相手投手から、杉山が左中間二塁打を放
  って7点目。この回、打者一巡で大量6点を奪う怒涛の攻撃。      
 ◎遠藤は、その後、ホームラン1本を許すが、最終回二死まで危なげない投球。
  最後に代わった瀬川がランナーを背負い、センター前に弾かれるが、山田の
  ホームへのレーザービームでゲームセット。優勝決定戦に駒を進めた。  

撮影:亀田悦子 撮影:磯崎千嘉


対 豊田自動織機戦(11/19 優勝決定戦)
森下、同点タイムリー!
 しかし、あと一歩届かず準優勝に終わる
チーム名
日立ソフトウェア 0 0 1 0 0 0 0 1
豊田自動織機 0 1 0 0 0 0 3x 4
【バッテリー】★遠藤−鈴木由
【二塁打】杉山(2回),西山(3回),森下(3回)

 ◎優勝決定戦は前日、完敗を喫した豊田自動織機との対戦。6年ぶり2度目の
  優勝を目指すと共に昨日のリベンジをかけ、前の試合に続いて遠藤が連投。
  その遠藤は初回、いきなり先頭打者にヒットを許すが低めを丁寧に付く投球
  で併殺などで切り抜ける立ち上がり。                 
 ◎一方、打線はM・スミスに対し2回表、一死から杉山がライトへの二塁打で
  チャンスを作るものの、後続が二者連続三振に倒れ得点できず。     
 ◎その裏、遠藤はこの回の先頭打者の5番、リベロにセンターへ特大の一発を
  許して早々と1点を追いかける苦しい展開。              
 ◎しかし、直後の3回表、二死から西山がライト線二塁打で出塁すると、森下
  が右中間へ会心の二塁打を放ち、すかさず試合を振り出しに戻す。その後、
  4回表には杉山、鈴木由のヒットなどでチャンスを作り、さらに5回表には
  二死満塁と、必死にM・スミスに食らい付くものの、なかなか得点に結び付
  けられない。                            
 ◎一方、同点に追いついてから遠藤を中心に守備陣が素晴らしいプレーを連発。
  3回には西山が外野へ抜けそうな当たりをジャンプ一番好捕すれば、4回は
  左中間のヒットを山田が二塁で封殺。さらに5回には一死満塁の大ピンチに
  来條が立て続けに好守備で得点を阻止。続く6回にも一死二塁でセカンドの
  溝江が会心の当たりをジャンプしてキャッチ。飛び出した二塁走者を併殺に
  仕留めるなど、優勝へ向けた気迫のプレーが随所に飛び出す。      
 ◎なんとか1点をもぎ取りたい打線は最終回、西山が粘って四球を選んで出塁
  するが後が続かず。その裏、遠藤が先頭打者にヒットを許し二塁に送られて
  二死二塁。続く1番狩野を歩かせ2番内藤との勝負に出るが、ここで相手は
  代打に前川を送り込む。このままタイブレークへと繋げたかった遠藤であっ
  たが、連投の疲れからか真ん中高めの球をセンターへ打ち上げられる。山田
  がフェンス際で必死にジャンプするも及ばず、無念のサヨナラ3ラン。  
 ◎結果、あと一歩届かずに優勝を逃したが、前日の大敗から一日で建て直し、
  素晴らしいプレーを披露した選手、スタッフの堂々の準優勝であった。  

撮影:柴田兼一 撮影:仲賢
決勝トーナメント

  昨年、チームは監督、コーチ、そして選手ともに大幅にメンバーが入れ替わる大転換の
 時期を向かえ、そのためか、昨年の前半戦は守備や走塁のミスなどにより、なかなか勝ち
 星が伸びずに苦しい戦いを強いられた。しかし、後半になって立て直し、見事、新生チー
 ムでの決勝トーナメント進出を果たした。その決勝トーナメントでは初戦で負け、4位の
 成績で終わったが、今年はチーム転換の2年目。昨年からのメンバーの成長が試される年
 でもあった。                                  
  とは言え、全日本での世界選手権出場など、昨年同様、斎藤監督を始め、馬渕、遠藤、
 山田、西山、鈴木由などの主力選手がチームを離れる時期も多く、この間、チームの連携
 プレーなどの練習もままならず、チーム自身は苦しい状況にあったが、田本コーチの指導
 の下、残りの選手が切磋琢磨してきた。                      
  その甲斐あって、今年のリーグ前半戦は9勝2敗、その間、国体では6年ぶり4回目の
 優勝を飾るなど、着実にチームの力がアップしてきたことを感じさせてくれた。またリー
 グ後半戦では苦しい展開ながらも確実に白星を積み上げ、2位の成績で8年連続10回目
 の決勝トーナメント進出を果たしてくれた。                    
  一方、今年は応援する側にとっても例年にも増して、より充実を図った年でもあった。
  開幕前には後援会員の一人一人が千羽鶴を折ってチームの必勝を願った。さらに、選手
 だけのチームではなく、父兄、後援会、選手、皆のシンボルスポーツチームであるという
 ことから「We are the one!」のスローガンを掲げてきた。このスローガンの下、試合前、
 選手と応援する側が一体となって戦うというパフォーマンスも取り入れた。このパフォー
 マンスは実は、なんとか応援する人達と一緒になって戦いたいという、選手側からの発案
 でもあった。                                  
  こうしてチームと応援する側が一体となって決勝トーナメントに進出することが出来た
 ものの初戦は投打共に良いところが無く思わぬ大敗。しかし、このままでは終われないと
 いう気持からか一夜で建て直し、翌日のレオパレス21を撃破する。         
  そして迎えた優勝決定戦、1点をリードされるもののすぐに追いつき決定戦に相応しい
 一進一退の展開。この間、相手強力打線に対し守備陣が好プレーを連発。なんとか優勝を
 という熱い想いが伝わってくる気迫のプレーの数々を目の当たりにした。最後は敗れたが
 堂々の準優勝。まだチームは実質2年目であり、今後も一戦一戦、経験を積むことでより
 強いチームへと飛躍してくれるものと期待する。                  
  選手、そしてスタッフの皆様、今年も一年間、数々の感動のプレーをありがとうござい
 ました。                                    
撮影:新留幸一

記録&記事:古園敏幸,徳田政昭,桐越信一

Top Page Jump Up
All Rights Reserved, Copyright (C) 2006, Hitachi, Ltd.
WRITTEN BY SOFTWARE DIVISION
WWW-mk@itg.hitachi.co.jp