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2004 日本女子ソフトボールリーグ1部 決勝トーナメント

死闘、延長10回、驚異の粘りもあと一歩届かず
 11月20日〜21日にかけ、京都府西京極球場でリーグ戦の上位4チームによる
決勝トーナメントが行われた。我が日立ソフトウェアはリーグ戦、16勝6敗で第4
位での決勝トーナメント進出となり、初戦、3位の日立&ルネサス高崎と対戦。初回、
いきなり1点を先行される苦しい展開ながら、4回裏に主砲馬渕のセンターオーバー
のホームランで同点!! 試合はそのままタイブレークに突入。延長8回に1点を失
うが、すぐにその裏、鈴木のエンドランで追いつき試合を振り出しに戻す。9回にも
1点を奪われるが、西山がエンドランを決め、またまた追いつく驚異の粘り。しかし
延長10回、やはり1点を奪われ、来條がエンドランを仕掛けるが、惜しくも亀田が
本塁でアウト。今シーズン最後の試合で全員一丸となり驚異的な粘りを見せるものの、
あと一歩届かず惜敗し、今シーズンは4位に終わった。             

 全国のファンの皆様、そして、選手を常日頃支えて頂きました職場の皆様、今年も
一年間、盛大なご声援とご支援、本当にありがとうございました。        
撮影:磯崎千嘉 撮影:磯崎千嘉


対 日立&ルネサス高崎戦(11/20 リーグ3位VS4位)
馬渕、起死回生の同点ホームラン!
 驚異的な粘りもあと一歩及ばず惜敗
チーム名
10
日立&ルネサス高崎 1 0 0 0 0 0 0 1 1 1 4
日立ソフトウェア 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 3
【バッテリー】★遠藤−鈴木
【本塁打】馬渕(4回)

 ◎相手エース上野から大量点を奪うことは至難の技。さらに後半戦、打撃陣が
  不調だったことを考えると、なんとかして1点を奪い、投手陣が零封すると
  いうパターンに持ち込めるかが試合のポイント。            
 ◎しかし、その目論見が初回にあっさりと崩れ去る。先発の遠藤は先頭打者に
  センター前ヒットを許し、さらに続く打者に四球を与えて、いきなり無死一、
  二塁でクリーンナップを迎える大ピンチ。なんとか二死一、三塁まで漕ぎ着
  けるが5番打者にセンター前に運ばれ、早くも1点を失う苦しい展開となる。
 ◎一方、打撃陣は初回裏、一死から西山がセンター前ヒットで出塁するが新海
  が併殺に倒れチャンスを生かせず。さらに2回裏には、先頭の馬渕が死球で
  無死のランナーとして出塁。亀田が確実に二塁に送って初の得点圏に走者を
  進めるものの、後続が上野の速球に抑えられる。            
 ◎遠藤は初回に失点するものの、2回は三者凡退。3回には1,2番に連続ヒ
  ットを許し初回とまったく同じピンチを招くが、相手の強攻策にも助けられ
  追加点を許さない。さらに、この試合、黒田が負傷から復帰して一塁で先発。
  守備陣を盛り上げ、チームはノーエラーで遠藤をバックアップする。   
 ◎4回裏も既に二死。ここで迎えるバッターは今年から4番を任され2年連続
  のリーグ本塁打王に輝いた馬渕。前の回から上野がチェンジアップを多投す
  るのを見抜いていたのか、初球、そのチェンジアップを豪快にフルスイング。
  打球はセンター外野フェンスをギリギリ越える起死回生の同点ホームラン!
  主砲の一振りで試合を振り出しに戻し、試合はそのままタイブレークに突入。
 ◎延長8回表、タイブレークランナーを三塁に進められ、遠藤がセンター前に
  タイムリーを喫して1点を奪われる。しかし、その裏、来條が確実に三塁に
  森下を進めると、鈴木がエンドランを綺麗に決めて、すかさず同点とする。
 ◎9回表、遠藤は二死まで漕ぎ着けるが、三塁にランナーを置き、レフト前に
  運ばれて失点。しかし、最後の試合にかける全員の驚異的な粘りはまだまだ
  続く。9回裏、山田が確実に黒田を三塁に進め、西山が2ストライクを取ら
  れた状況でエンドランを敢行。これが一塁頭上を越えるタイムリーとなり、
  またまた試合を振り出しに戻す。                   
 ◎延長10回表、遠藤がまたもやタイムリーで1点を奪われる。その裏、森下
  が亀田をきっちりと三塁に送り、この試合、犠打の機会を全員が全て成功さ
  せる集中力を発揮。続く来條がやはり2ストライクからエンドランを敢行。
  亀田がホームに突っ込み微妙なタイミングとなるが、判定は惜しくもアウト。
 ◎後半戦、打撃不振に苦しむものの最後の試合で全員一丸となり、決勝トーナ
  メント史上稀に見る好ゲームを演じたが、驚異の粘りもあと一歩届かず惜敗
  し、最終成績は4位となった。                    

撮影:柴田兼一 撮影:磯崎千嘉
決勝トーナメント

  今シーズンから磯野総監督、斎藤監督、藤本コーチという新体制でスタート。部員数も
 少なく、かつ、投手は入山、遠藤の二人だけという大きな不安を抱えながら開幕を迎える
 こととなった。ところがリーグ前半戦、不安視された投手陣が大健闘。0点台の防御率を
 維持し、自慢の強力打線も新4番の馬渕を中心に勝負強さを随所に発揮。前半を9勝2敗、
 同率首位で折り返す。しかしながら夏場、全日本の代表で斎藤、山田が、かつ、U−23
 で馬渕、鈴木、西山、遠藤、森下の計7名がチームを離れる事態となる。元々、紅白戦す
 らままならないチーム事情の中、主力7名が不在という試練。この間、国体の県予選では
 残った選手が9人ギリギリで、投手の入山が打席に立たざるを得ないなど、公式試合も厳
 しい環境ながら、チーム練習すら満足に出来ない状態だったことと思う。       
  この影響からか、リーグ後半戦は深刻な打撃不振で打線が繋がらず、前半はピンチを切
 り抜けてきた投手陣も勝負どころで打たれ、さらに、森下、田本、黒田が負傷で出れない
 など、チーム全体が失速状態に陥ってしまう。                   
  しかし、決勝トーナメントでは見事に立て直し、全員一丸となって驚異的な粘りを発揮。
 敗れはしたものの、決勝トーナメント史上、稀に見る好ゲームを演じ、見ている人に大き
 な感動を与えてくれた。                             
  選手、そしてスタッフの皆様、今年も一年間、数々の感動のプレーをありがとうござい
 ました。                                    

記録&記事:徳田政昭,古園敏幸,桐越信一

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