入退管理サポートシステムの概要
自然災害や事故はいつ起こるかわかりません。万が一、こうした事態が生じたとき、対象となる建物や施設に何人残っているか、各フロアにいるのは誰と誰か、などを知ることができるシステムです。従業員や訪問者はタグを所持するだけでよく、タグの読み取りを意識する必要はありません。
入退室を検出するしくみ
日立がご提案するシステムの特徴は、トリガタイプのアクティブタグ、AirLocation/MJを採用していることです。トリガタイプというのは、普段は電波を出さず、ある条件が引き金となったときのみ電波を出す方式のことをいいます。
特長
特長1 トリガは番号を振ったLF(Low Frequency)の電磁波のシャワー
- タグには中波ラジオの電波より約1/10くらい低い、約100kHzのLF受信機が内蔵されています。このLF受信機が電磁波のシャワーを検出したときが、タグが電波を発信する引き金となります。
- つまり、このタグは必要なところでしか電波を出さないのです。これで従業員や訪問者が電波塔になることもなければ電池寿命も最大限に延ばすことができます。またタグ一つ一つの電池の減り具合をモニタできるので、電池が切れる前に交換を促すことができます。
- 約100kHzの電磁波は色々な機器から雑音として出ているので、本物のトリガ用LF信号と雑音を区別することが必要です。本システムではLFに番号の情報を重畳しています。タグのLF受信機がLFの番号情報をきちんと受信できると、タグの中のマイコンが「ここが識別情報の電波を出すべき場所だ」と判断します。そして自分の識別情報に加えて、今受信できたLFの番号情報を電波で発信します。これを受信することで、どのタグがどの地点を通過したかを知ることができます。
特長2 柔軟なアンテナの施工方法
- ループアンテナはビニールシートのような素材に埋め込んで床に敷いたり、天井や壁の側面に施工することも可能です。屋外の道路などでは、モルタルやアスファルトに溝を切って埋設することもできます。
特長3 管理ゲートの両側に別々のLF発信器を設置
- ここでは地点通過検知を説明するために管理ゲートという言葉を使います。管理ゲートは実際に扉があってもなくてもよく、人や物の通過を検知したい場所を指すことにします。
- 例えば図の管理ゲートの片側に1番、反対側に2番のLF発信器とループアンテナを設置したとします。従業員や来訪者が持つタグが「1番通過」→「2番通過」と電波を出せば、管理ゲートを左から右方向に通過したことがわかります。逆にタグが「2番通過」→「1番通過」と電波を出せば、逆方向に通過したことがわかります。「1番通過」だけしか電波が来なければ、管理ゲートを通過せずに引き返したと考えられます。
- LFの番号は数百箇所別々に割り振ることができます。このため、建物の中に多くの管理ゲートを設けたい場合にも別個に判別することができます。
- タグはLFループアンテナを通過しない限り電波を発射しないので、近くに別の管理ゲートを設けても従来あったような誤検知をすることがありません。
- 不幸にして災害や事故が起きた時は集団パニック状態が生じることも想定しなければなりません。こういうときこそ本システムが威力を発揮します。マラソンや自転車レースなどの公式時間計測で短時間に多くの人や自転車が通過しても、漏れなく検知できる技術を背景に、誰がどの区画にいるかをお知らせします。