学校向けのソリューションです。児童にアクティブタグを持ってもらい、児童の登下校を検知して保護者にお知らせします。
このような目的のシステムは従来から実証実験などを通して試行されてきました。その結果、利用者の声として改良すべき点も明らかになってきました。ここでご紹介するシステムは、そうした声にお応えする、いわば第二世代の児童安全サポートシステムです。
では、具体的にどのような点の改善が求められているのでしょうか!?
利用者が求める改善点
利用者の声1 うちの子を電波塔にしたくない!
- ここで、アクティブタグとは電池を内蔵したタグのことを言います。従来の多くのアクティブタグは、一定時間間隔ごと(例えば10秒おき)に児童ごとに割り当てられた識別情報を電波で発信するというものでした。このような方式では、タグを持ったために「私はここにいますよ」と言わんばかりに識別情報の電波を出しながら児童が歩くことになります。これを危惧される親御さんが結構いらっしゃることがわかりました。
- また、定期的に電波を発信するために、電池の消耗も気になります。こまめにチェックしようとすると早く電池がなくなり、電波発射の間隔が広がると、タグの電波が受信できないこともあります。通常、免許のいらない微弱電波を用いたタグは7〜10m程度電波が届くといわれています。児童が受信アンテナを設置してある校門を駆け抜ける場合を想像してください。電波が10秒間隔で発射されていたと仮定したら、電波が出ていない間に児童が駆け抜けてしまう可能性はどれ位あるでしょうか。
利用者の声2 登校なのか早退なのか、遅刻なのか下校なのか?
- タグが発信した電波を受信するだけでは、児童が受信アンテナに近づいたことしかわかりません。受信アンテナを校門付近に設置したとしても、児童が入ったか出たかが確実に判別できなくては困ります。登校時間帯でも早退する児童もいるし、校門のところまで来て忘れ物に気づいて引き返す児童もいるからです。
利用者の声3 児童は学校にいるのに、なんで早退って連絡が来るの・・・
- 電波は思いのほか、長距離飛んでしまうことがあります。校門に近いところに教室がある学校では、児童が教室にいるのに校門の受信機が教室内のタグの電波を受信してしまうことがあったそうです。児童は学校にいるのに親御さんには通知が。「あら、うちの子、早退かしら。」それでもいつまでも帰らない我が子に、親御さんは心配になって学校に電話してしまいました。
利用者の声4 集団登下校で読み落しがあるなんて!
- このようなシステムを検討されている学校では、集団登下校は前提条件のようなもの。でも従来のシステムでは、たくさんのタグからの電波が重なることで混信してしまい、ある確率で読み落しが発生していました。ある確率が自分の子供に当ってしまったら・・・。連絡が来るか来ないかわからないなら、初めから何も来ない方が心配しないで済むという親御さんもいらっしゃいます。
児童の登下校を検出するしくみ
日立がご提案するシステムの特徴は、トリガタイプのアクティブタグ、AirLocation/MJを採用していることです。トリガタイプというのは、普段は電波を出さず、ある条件が引き金となったときのみ電波を出す方式のことをいいます。
特長
特長1 トリガは番号を振ったLF(Low Frequency)の電磁波のシャワー
- タグには中波ラジオの電波より約1/10くらい低い、約100kHzのLF受信機が内蔵されています。このLF受信機が電磁波のシャワーを検出したときが、タグが電波を発信する引き金となります。
- つまり、このタグは必要なところでしか電波を出さないのです。これで児童が電波塔になることもなければ電池寿命も最大限に延ばすことができます。またタグ一つ一つの電池の減り具合をモニタできるので、電池が切れる前に交換を促すことができます。
- しかし約100kHzの電磁波は色々な機器から雑音として出ているので、本物のトリガ用LF信号と雑音を区別することが必要です。本システムではLFに番号の情報を重畳しています。タグのLF受信機がLFの番号情報をきちんと受信できると、タグの中のマイコンが「ここが識別情報の電波を出すべき場所だ」と判断します。そして自分の識別情報に加えて、今受信できたLFの番号情報を電波で発信します。これを受信することで、どのタグがどの場所を通過したかを知ることができます。
特長2 校門の外側と内側に別々のLF発信器を設置
- 例えば校門の外側に1番、内側に2番のLF発信器とループアンテナを設置したとします。児童が持つタグが「1番通過」→「2番通過」と電波を出せば、児童が校内に入ったことがわかります。逆にタグが「2番通過」→「1番通過」と電波を出せば、学校から出たことがわかります。「1番通過」だけしか電波が来なければ、校門まで来て引き返したことが考えられます。
- LFの番号は数百箇所別々に割り振ることができます。このため正門や裏門のように、複数の門がある学校でも、児童がどの門から出入りしたかを確実に検知することができます。
- タグはLFループアンテナを通過しない限り電波を発射しないので、近くに教室があっても従来あったような誤検知をすることがありません。
特長3 マラソンの公式時間計測で実績!集団登下校も安心
- マラソンや自転車レースなどの公式時間計測で、短時間に多くの人や自転車が通過しても漏れなく検知できる技術を背景に、一度に多数の児童が登下校する場合でも安心です。