注意
この文書は、W3C / WAI が公開している2008年2月4日付の「WAI-ARIA Overview」(原文は英語)を、W3Cの定めた事項に従い株式会社日立製作所がボランティアとして日本語に翻訳したものです。 正式な文書は、あくまで W3C のサイト上で公開されている英語版であり、この日本語訳文書には翻訳上の間違い、あるいは不適切な表現が含まれている可能性がありますのでご注意ください。また、リンク先が英語の場合、あるいはダミーのページである場合もあります。ご了承ください。 その他のWAI-ARIA関連文書の日本語訳をご覧になりたい場合はWAI-ARIA(日本語訳)をご覧ください。

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WAI: Strategies, guidelines, resources to make the Web accessible to people with disabilities

WAI-ARIA 概略

ページの内容

クイックリンク: WAI-ARIA日本語訳 [英語最新版:WAI-ARIA], Primer, Best Practices, WAI-ARIA よくある質問 [原文:WAI-ARIA FAQ(英語)]

イントロダクション

WAI-ARIA(Accessible Rich Internet Applications) とよばれる仕様群は、WebコンテンツおよびWebアプリケーションを障がい者ユーザーにとってよりアクセシブルにする方法を定義するものです。特に、Ajax、HTML、JavaScript、そしてそれらに関連する技術を用いて開発された、動的なコンテンツや先進的なユーザーインタフェースのコントロールに役立ちます。現在のところ、障がい者ユーザー、中でもスクリーンリーダーを使用しているユーザーやマウスを使用できないユーザーが、Webサイトで用いられている特定の機能を利用できないことがあります。 WAI-ARIA は、例えばそういった機能が支援技術に提供されるように新しい手段を定義することで、このようなアクセシビリティの課題に対処するものです。WAI-ARIAを用いれば、開発者の皆さんは先進的なWebアプリケーションを障がい者ユーザーにとってアクセシブルで使いやすいものにすることができます。

このページでは、WAI-ARIAが対処する諸問題を説明するとともに、WAI-ARIAの技術文書一式をご紹介します。このページで用いられている用語(Web コンテンツユーザーエージェント、そして支援技術など)の多くは、Introduction to Web Accessibility および Essential Components of Web Accessibilityにて説明されています。あわせて、以下もご参照ください:

Ajax および関連技術をアクセシブルにする

ツリーコントロールの画面イメージ: アイテムのリストがあって、そのうちのいくつかのアイテムは展開されていてサブアイテムが表示されている状態
図1: ツリーコントロール

Webサイトは、例えば図1にあるWebサイトのナビゲーションのツリーコントロールのように、より先進的でかつ複雑なユーザーインタフェースのコントロールをますます用いる傾向にあります。障がい者ユーザーにアクセシブルなユーザーエクスペリエンスを提供するためには、支援技術がこのようなコントロールと情報とやり取りすることができる必要があります。しかし、支援技術が必要とする情報は、現在のWeb技術のほとんどの場合入手できないのです。

アクセシビリティの障壁となっているもう一つの例に、ドラッグ・アンド・ドロップ機能があり、これはマウスが使用できなくてキーボードだけを使用しているユーザーには利用できません。比較的シンプルなWebサイトでさえ、もしキーボードだけで操作するのに何度もキーを押す必要があるとしたら、ユーザーにとっては困難なサイトになることがあります。

Ajax(または、AJAX)、DHTML、そしてその他の技術で開発されたWebアプリケーションの多くは、さらなるアクセシビリティの難題を引き起こしているのです。例えば、もしWebページのコンテンツが、ユーザーのアクション、あるいは時間経過またはイベントの更新に応じて変化するとしたら、その新しいコンテンツはスクリーンリーダーを使用している全盲や認知障がいのユーザーなどには提供されないかもしれません。

WAI-ARIA は、どのようにすればこの機能に関する情報を支援技術に提供することが可能になるかを定義することで、このようなアクセシビリティの難題に対処するものです。WAI-ARIAによって、先進的なWebアプリケーションを障がい者ユーザーにとってアクセシブルで使いやすいものにすることが可能になります。

技術的な解決策

さらに具体的に言うと、WAI-ARIAは、ユーザーが情報のやり取りを行う機能が互いにどのように関連し合っているか、そしてその現在の状態はどうなっているのかを特定するための属性を追加するフレームワークを提供します。WAI-ARIA では、領域およびメニュー、メインコンテンツ、サブコンテンツ、バナー情報などのよく用いられているWeb構造やその他の種類のWeb構造をマークアップするための、新しいナビゲーションのテクニックを記述しています。例えば、WAI-ARIAを用いれば、開発者はページの領域を特定することが可能で、キーボードユーザーはTabキーを何度も押すことなくその領域間を容易に移動できるようになります。

また、WAI-ARIAには、コントロール、Ajaxのライブ領域およびイベントを、リッチなインターネットアプリケーションで用いられる独自のコントロールも含めて、アクセシビリティAPI(application programming interface)にマップする技術が含まれています。WAI-ARIAのテクニックは、ボタン、ドロップダウンリスト、カレンダー機能、ツリーコントロール(例えば、展開されたメニュー)、およびその他のウィジェットに適用されます。

WAI-ARIA では、Web開発者/制作者に以下に挙げるものを提供します:

WAI-ARIA 関連文書

2008年2月4日に公開されたWAI-ARIA文書一式は前回のドラフトから内容が変更されています。現行の文書は以下の通りです。

W3C 勧告およびワーキンググループノートについては、How WAI Develops Accessibility Guidelines through the W3C Processにて簡単に説明されていて、そこにはW3Cプロセスにおけるマイルストーンについても記述されています。WAIでは、Roadmap Deliverable Timelineで示されているように、WAI-ARIA 文書が2008年に最終草案(Last Call)からW3C勧告になるまでのプロセスを終えると見込んでいます。

技術文書のフォーマット

WAI-ARIA関連文書は、W3Cの技術仕様のフォーマットに沿っていて、冒頭に以下に挙げるようないくつかのセクションがあります:異なるバージョンへのリンク、編集者、著作権、要約、そして正誤表へのリンクとコメント送付先のEメールアドレスのあるステータス。

WAI-ARIAの作成者

WAI-ARIAの技術文書は、World Wide Web Consortium (W3C) Web Accessibility Initiative (WAI)に属するProtocols and Formats Working Group (PFWG)によって作成されています。ワーキンググループに関するより詳細な情報は、PFWGのページを参照してください。

How WAI Develops Accessibility Guidelines through the W3C Process: Milestones and Opportunities to Contribute では、公開レビューの正式な期間について記述しています。WAIの文書に関するレビューおよびコメントの受付については、WAI ホームページおよびWAI Interest Groupのメーリングリストにて告知されます。コメント送付先のEメールアドレスは、「文書のステータス」というセクションにあります。

WAI-ARIAおよびその他のWAIの作業に貢献できる機会については、Participating in WAIにて紹介しています。