![[UDコラム]ヨッシー&レイコの「きいてナットク」](/universaldesign/image/mc_image/rensai/headerlogo2.jpg)
![[イメージ]解説する博士](/universaldesign/image/mc_image/rensai/doc_1.gif)
第2回は、第1回に引き続いてヨッシーがルワンダに行った話です。 ルワンダは四国よりちょっと大きめくらいの国で、正式名称は「ルワンダ共和国」といいます。 人口はおよそ1千万人。赤道の近くにありますが高地であるために過ごしやすい気候です。 主要な産業は農業で、アフリカの中では人口密度が高く、「千の丘の国」と言われるほどに平坦地が少ない中で、丘の上のほうまでていねいに段々畑を作っているのが印象的です。 この段々畑、ルワンダの人たちの勤勉さを表しているように思えます。
![[写真]丘の上に段々畑が広がっている](/universaldesign/image/mc_image/rensai/nattoku_002/field.jpg)
(写真1)丘の上まで段々畑
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko.gif)
ルワンダの人たちの暮らしぶりはどうなの?
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
都のキガリは人がたくさんいて、ちょっとしたビルも結構あるし、自動車もたくさん走っているけど、少し郊外に出ると丘の斜面に平屋建の住宅が建っている光景が広がるよ。
![[写真]林の間に民家がある](/universaldesign/image/mc_image/rensai/nattoku_002/house.jpg)
(写真2)起伏の多い大地に平屋の民家
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko_komatte.gif)
水の確保がたいへんなんですって?
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
郊外の幹線道路を車で走ると、黄色いポリタンクを持った人が道端を歩いているのによく出会う。みんな家から離れたところにある手こぎポンプのところに水をくみに行っているんだ。でも水だから重いので、一度にたくさんは運べないと思うよ。
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko.gif)
水道ってありがたいわね。でも人間ってそのありがたさをすぐに忘れちゃうから、ついつい無駄遣いしちゃうけど。でも水運びに何か荷車とかは使わないの?
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
もちろんあるけど、みんながみんな持っているわけではないようで、多くの人は自分が持って運べるだけのポリタンクを持っていたよ。
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko.gif)
乗り物は?
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
長距離の移動はバスが中心のようだね。幹線道路はきちんと舗装されていて、道路事情は悪くはない。ただし幹線道路を外れると、舗装されてなくて土煙りの上がるところが多かったけど。短距離は日本のタクシーに当たるものとして、都市部ではバイクタクシーがよく走っている。地方ではバイクや自転車に人や荷物を乗せて運んであげる商売があるけど、とにかくみんなよく歩いている。
![[写真]行き交うバイク。建物の前でバイクに乗った人が客を待っている](/universaldesign/image/mc_image/rensai/nattoku_002/town.jpg)
(写真3)庶民の足、バイクタクシー
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko_smile.gif)
不便そうだけど、健康にはよさそうね。 ところでルワンダの人たちって、どんな人たちなの?何かアフリカの人っていうと、手足が長くてすらりとした人が多いような印象があるけど。
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_pun2.gif)
すらりとした人もいるけど、そうでない人もいるよ。いろいろだね。 そういえば、むこうでひとつ困ったことがあったんだ。東洋人が珍しいのか、とにかく立ち止まってじっとこちらを見るんだ、目と目が合ってもそらすことなく、とにかくこちらを見ていて、さすがに恥ずかしいくらいだったよ。
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko_smile.gif)
ヨッシーが恥ずかしがるなんて、よほどのことね。
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
でもね、そのうちに面白いことに気付いたんだ。目と目が合ってもなんともないのに、こちらがカメラを向けると途端に逃げたり隠れたりするんだ。魂を取られるとでも思っているのかなあ?
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko.gif)
へえ、面白い。ヨッシーのことだから、そこらじゅうで無作法に写真を撮って、みんなに嫌がられてたんじゃないの?
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
(それには答えず)みんなとても恥ずかしがりやで、でもまじめそうで親切。ある大学でとても急なスロープがあったんだけど、そばにいる学生にお願いしたらすぐに手伝ってくれたし、有料トイレを管理している女性はただで全部見せてくれて、写真まで撮らせてくれたし。
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_smile.gif)
ところでここで突然質問です。写真4は前回も見せた職業訓練校のトイレだけど、この写真に黄色のボトルが写っているのがわかるかな。ここだけ取り出すと図1のようになっている。木材で人の背丈くらいの高さの鳥居のようなものを作り、そこにこのボトルが取っ手にひもを通してぶら下げてある。ボトルの首にひもが付いていて、そのひもの先には20センチくらいの細長い棒がぶら下げてある。さて、これは何でしょうか?
![[写真]土でできたトイレのそばにポリタンクがぶらさがっている](/universaldesign/image/mc_image/rensai/nattoku_002/bathroom.jpg)
(写真4)職業訓練校のトイレの一つ
![[図]ポリタンクに結びつけられたひもの先に棒がぶら下がり、棒の端は地面についている](/universaldesign/image/mc_image/rensai/nattoku_002/image.jpg)
(図1)
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko_komatte.gif)
ええ、何?急に言われても。何かヒントをちょうだい。
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
え?ヒント? じゃあ二つあげよう。一つはこのボトルが黄色だということ。もう一つは、ひもの先にぶら下げてある棒の先端は地面に届いているということ。
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko_komatte.gif)
そんなんじゃヒントになってないじゃないの。プンプン!!
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_smile.gif)
答えは博士に聞いてね。じゃあバイバイ。
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko_komatte.gif)
え、何それ?言いっぱなし?ヒドーイ。
ヨッシーは問題を出しっぱなしで、私に放り出していきましたね。 こんな話、私は聞いていませんでした。ヨッシーも乱暴ですねえ。 でもヨッシーが出した問題くらいちゃんと答えないと、私のプライドが許しません。 ヨッシーが残した二つのヒントから考えましょう。 一つ目は、ボトルが黄色だということ。ということは中に水が入っているということですね。 二つ目は、ひもの先にぶら下げてある棒の先端が地面に届いているということ。 ム、ム、ムウウ。 棒の先が地面に届いているので、棒は地面に垂直ではなく少し斜めになっていますね。 わ、わかった! この棒はペダルですね。 このボトルには手洗い用の水が入っている。でも手を洗う時にこのボトルに触るとボトルが不衛生になるので、ペダルを付けたのです。 ペダル用の棒を踏むとボトルの首が下がって水が出る。終われば、ペダルから足を話せば水は出なくなります。 なかなかの工夫ですね。 ああ、答えられてよかった。 じゃあ安心して、みなさんさようなら。
ヨッシーが関わったプロジェクトは、正式名称を「障害を持つ元戦闘員と障害者の社会復帰のための技能訓練及び就労支援プロジェクト」と言います。このプロジェクトのニューズレター2011年 8月号には、ヨッシーの活動の様子が報告されています。http://www.jica.go.jp/project/rwanda/003/index.html(外部サイトへ遷移します)
![[イメージ]ヨッシー](/universaldesign/image/mc_image/rensai/yossie_75.gif)
アクセス・コンサルタントとして、だれにも使いやすく、安全な建物やまちづくりに向けて活動している一級建築士、工学博士。
![[イメージ]レイコ](/universaldesign/image/mc_image/rensai/reiko.gif)
先天性網膜色素変性症で視力を失う。三児の母として育児、また、声楽家としてメッセージライブを行うなど、精力的に活動中。
![[イメージ]カリン](/universaldesign/image/mc_image/rensai/karin.gif)
小学4年から高校時代にかけて聴力を失う。子育てのかたわら執筆活動や大学非常勤講師、企業の商品企画顧問など、聴覚障がいの立場で活動中。
![[イメージ]博士](/universaldesign/image/mc_image/rensai/doc_c.gif)
問題の出題と解説をします。
過去に連載したふたりのコラムをご案内します。お読みになっていないかたはぜひこちらもご一読ください。