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電力BUとSDGsのかかわり

電力ビジネスユニット
エネルギーの安定供給で
持続的な社会の発展に貢献する
執行役常務
電力ビジネスユニットCEO
小田 篤

再生可能エネルギーへの転換で事業機会を拡大

電力ビジネスユニット (BU) は、発電事業者、送配電事業者などへのエネルギーバリューチェーンにおいて、発電システム、直流送電システム、エネルギーマネジメントシステムなどを提供しています。近年は再生可能エネルギーの需要拡大に対応して、風力発電システムの開発から設計・製造・販売・保守まで一貫して対応できる体制を整え、国内風力発電システムではトップシェアを誇ります。
当BUは、以前から持続可能な社会の発展に貢献するためのエネルギーの安定供給に取り組んできましたが、気候変動問題や新興国の電力需要増大など、事業を取り巻く環境が大きく変化しているのを強く感じています。しかし同時に、こうした変化が事業機会の拡大につながると考えています。特に、脱炭素化への移行が予想以上に早い中で、将来を見越して再生可能エネルギーの技術開発を進めてきた成果が表れ始めています。
日本国内においては、再生可能エネルギーの大量導入にあたって3つの大きな課題があると考えています。1つめはコストの低減です。新しいエネルギー源のために送電系統を強化すると、電気料金は値上げせざるを得ず、消費者の負担増は避けられません。2つめは電力の調整力向上です。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの出力は天候に左右されますから、安定供給を維持するためには蓄電池や揚水発電といった技術を強化して調整力を高める必要があります。そして3つめに、グリッド (送電網) の強化です。欧州では国境を越えた網の目状のグリッドがすでに整備されており、欧州全域で周波数も同じで、柔軟な電力融通が可能ですが、日本では、各電力会社の域内におけるグリッドは充実しているものの、欧州のように各社の領域を超えた柔軟な電力融通は実現できていません。再生可能エネルギー拡大のためには、系統連系の充実が必須であると考えており、社会ビジネスユニットと連携しながら系統安定化ソリューションの提案に力を入れていきます。
一方、風力発電などの再生可能エネルギーにかかわる事業は、洋上や陸上に発電設備を建設する際に自然環境を損なうリスクも想定されています。当BUでは、開発時の環境調査や設備建設において、事業者側と協力して環境への影響を低減するよう取り組んでいます。
日立は、発電プラント建設・保守でこれまで培ってきた技術とノウハウを生かすとともに、情報系のBUと連携してIoTプラットフォームLumadaなどを活用した電力システムのデジタル化を進め、信頼性の高い高付加価値ソリューションを積極的に提案していきます。かつて事業の中心だったモノづくりだけでは限界があります。お客様が求めているのは「良いモノ」ではなく「良いコト」ですから、そのニーズに応えるためには、多くのパートナーとの連携が必要ですし、連携を実現するためのツールとしてLumadaは非常に有効であると考えています。また、地域特性に合わせた複数の電源を組み合わせる分散電源の普及と、それらを効果的につなぐグリッドソリューションの提供も進めており、2017年には鹿児島県日置市で太陽光発電を中心とした地産地消型コンパクトエネルギーネットワーク構築事業がスタートしました。
しかし、日立だけではできないこともあります。電力事業のプロジェクトは、計画段階から政府や自治体、電力会社とともに、大きなグランドデザインを描くことが重要です。例えば、日本政府および産業界が進めるSociety5.0(超スマート社会)の実現に向けて、2016年に東京大学と設立した「日立東大ラボ」では、テーマの一つとしてエネルギーに関する検討を推進し、2050年までを視野に入れ、将来のエネルギーシステムに関する技術・政策課題を抽出し、対応策を議論しています。2018年4月には東京大学においてフォーラムを開催し、政府や大学、関係企業の方々に参加いただき、提言を公表しました。提言には、地域社会と基幹システムの共存のあり方や広域系統シミュレータの作成、中長期のシナリオ分析など幅広い内容が含まれています。今後もオープンな形での議論を継続するとともに、こうした産学協創の取り組みを通じて、グランドデザインの検討にも貢献していきたいと考えています。

目標7達成に向け明確なKPIを設定

再生可能エネルギーを普及させ、その安定的な供給を進める当BUでは、SDGsの目標7および目標13の達成への貢献に注力しています。日立の幅広い事業の中でも、SDGsの達成に大きく貢献できる商材をもっているBUであると自負しています。また、Society5.0を支える新しいエネルギーシステムの構築にも大きく貢献できると考えています。その商材とは、再生可能エネルギーソリューションであり、グリッドソリューションです。これらの実現に向けて政府・自治体や電力会社、大学などとのパートナーシップを強化し、目標17にも貢献していきます。
今後は、私たちBUの従業員が責任をもって取り組むためにも、事業計画にSDGs達成に向けたKPIを組み込んでいきたいと考えています。貢献の度合いを定量化するのは非常に難しいところですが、日立としてエネルギー分野におけるSDGsへの貢献を明確にするためにも、KPIの策定に取り組んでいきます。

(このインタビューの情報は、2018年9月現在のものです)

貢献するSDGs

  • 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
目標7、目標13達成に貢献する「日立風力発電システム」