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ヘルスケアBUとSDGsのかかわり

ヘルスケアビジネスユニット
日立のソリューションを通じて
世界中の人々の健康を実現する
執行役常務
ヘルスケアビジネスユニットCEO
渡部 眞也

幅広い現地ステークホルダーとの協創で格差のない医療を

SDGsにおいてヘルスケアは中核要素の一つであり、私たちヘルスケアビジネスユニット (BU) も、画像診断システム、体外診断、粒子線治療システム、スマート手術室などさまざまな医療機器やソリューションをグローバルに提供し、持続可能な社会の基盤である人々の健康に貢献しています。
世界人口が約70億人から増大を続ける中で、医療水準や福祉制度の地域格差が課題となっています。世界中のすべての人が基礎的なヘルスケアを享受できる社会をめざすユニバーサル・ヘルス・カバレッジ (UHC) が提唱されていますが、途上国で貧困に悩む約8億人にとって医療費は家計の10%ほども占め、生活に影響しているといいます。当BUはこの課題の解決に取り組んでいきたいと思います。
一方、先進国では高齢化が進んでおり、社会保障費の増大が国の財政に大きな負担をかけています。とりわけ世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本では、皆保険制度が危機的な状況にあり、地域包括ケアや在宅医療など医療費抑制につながる取り組みを進めています。医療費抑制と同時に生活の質を向上するには、平均寿命だけではなく健康寿命を延ばす必要があり、健康経営やデータヘルスなどの試みも始まっています。当BUはこのような活動に幅広く貢献していきます。
世界各地で多様化する医療の課題を解決することが私たちの責任であり、最先端の医療への貢献、新興国の医療水準の向上、その両方が事業機会につながります。日本の医療を新興国に展開することに積極的な政府や医療機関の方針もあり、当BUの事業はグローバルに拡大しています。
このような事業機会に対し、医工連携を通じて医療現場の課題を認識し、幅広い技術でイノベーションを創生できることは日立の強みです。また、装置やソリューションを売るだけでなく、総合力を生かして社会イノベーション事業全体に貢献できることも強みです。例えば新興国の大型プロジェクトでは運営力なども幅広く求められますが、このような要望に応えられることも日立らしいアプローチだと思います。新興国ではまた、価格が問題となり、その地域のニーズに最適なソリューションを提供する必要がありますが、現地での協創活動を通じ、それぞれの市場を深く理解する力も徐々に身についてきました。
医療は社会システムの一つであり、政府、国民、医療機関などの幅広いステークホルダーと薬事などの規制が複雑に関係していることは無視できません。間違いが起きると、社会システム全体に影響を及ぼすリスクがあります。その低減に向けて、例えば医療データの利活用について、データの取り扱いを慎重に検討しながら進めています。
新興国・途上国では、医療体制の整備や全国規模の医療サービス充実が急速に進んでいます。こうした変化に対応するには、地域のニーズに合った医療機器の提供のみならず、保守サービス体制、人財育成やトレーニングなど幅広い取り組みが重要になります。例えば、日立でも、インドネシアで臨床検査技師の育成を支援するなど、地域に貢献しています。他方、新興国・途上国においても、首都や大都市では先端医療を活発に導入しており、日立も2017年度にアジア地区で粒子線治療システムを受注しました。当BUでは、こうしたビジネスを通じて、日立ブランドが地域にしっかりと根づくことを期待しています。
さらに、日本の進んだ医療制度を現地で展開したいという新興国・途上国の要望もあります。当BUは、医療機関、行政のほか、健康・医療の国際展開を推進する一般社団法人 Medical Excellence JAPAN (MEJ) と連携しながら取り組みを進めていきます。例えば、専門医の難病のノウハウをAI化する試みを東京医科歯科大学と連携して進めていますが、こうした仕組みは日本のみならず、将来、新興国や途上国に展開しうるサービスだと考えています。

目標3達成に向けて、社会課題を解決していく事業を重点化

当BUでは目標3に注力していますが、この「すべての人に健康と福祉を」という目標を達成するには、目標1の貧困対策、目標2の飢餓対策も意識して取り組む必要があります。またUHCを実現するには、先述したように、目標3とともに医療の担い手に対する目標4の教育も重要です。さらには、ステークホルダーとのパートナーシップや、環境に配慮した医療機器の提供などを通じて、幅広くSDGsに貢献していきます。私たちの事業は目標3に直結するものですが、これまでの経験から製品をお客様に提供することを重視しがちです。今後は、社会課題をきちんと認識した上で、課題に対するソリューションとは何かを意識して事業を進めていきます。

(このインタビューの情報は、2018年9月現在のものです)

貢献するSDGs

  • 1 貧困をなくそう
  • 2 飢餓をゼロに
  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
目標3に貢献するスマート手術室ソリューション