P-1B1Z-1111 02-00-/A ----------------------------------------------------------- P−1B1Z−1111 IT Report Utility 02−00−/A README ----------------------------------------------------------- All Rights Reserved. Copyright (C) 2009,2012, Hitachi, Ltd. 本書では,本ツールをご使用になる際の注意事項を説明します。 ご使用の前に必ずお読みください。 本書は改良のため,予告なしに変更することがあります。 他社所有名称に対する表示 ・HP Serviceguardは,Hewlett-Packard Development Company, L.P.の商品 名称です。 ・HP-UXは,Hewlett-Packard Development Company, L.P.のオペレーティン グシステムの名称です。 ・Itaniumは,アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporation の商標です。 記憶容量等表記 1KB(キロバイト)=1,024バイトです。 1MB(メガバイト)=1,048,576バイトです。 本資料では, Itanium(R) Processor FamilyをIPFに略称します。 記載項目 1.適用OS/適用機種 2.必須プログラム 3.関連プログラム 4.メモリ所要量およびディスク占有量 5.機能追加・変更内容 6.修正内容 7.一時的制限事項 8.使用上の注意事項 9.システム作成上の注意事項 10.ソフトウェアマニュアル一覧 ---------------------------------------------------------------------- 1.適用OS/適用機種 1.1 適用OS 下記のOSに適用します。 HP-UX 11i v2サーバ (IPF) HP-UX 11i v3サーバ (IPF) ただし,適用OSに次の制限があります。 HP-UX 11i v2サーバ (IPF)は,2004年9月リリース版以降が前提です。 HP-UX 11i v3サーバ (IPF)は,2007年2月リリース版以降が前提です。 1.2 適用機種 下記シリーズ中で適用OSが稼働する機種: BladeSymphony HA8500シリーズ HP Integrity サーバ HP Integrity サーバ互換機 1.3 仮想化プラットフォーム対応 次の仮想化プラットフォームでのゲストOSでの動作に対応します。 HP Integrity Virtual Machines 4.2以降 HP-UX Virtual Partitions & HP Integrity VM 6.1/6.1.5 適用可能なゲストOSは,その仮想化ソフトウェアのリリースノートを 参照し,確認してください。 ---------------------------------------------------------------------- 2.必須プログラム なし。 ---------------------------------------------------------------------- 3.関連プログラム なし。 ---------------------------------------------------------------------- 4.メモリ所要量およびディスク占有量 4.1 仮想メモリ容量:258MB(最大) 4.2 ディスク占有量:1024KB ただし,ディレクトリごとの内訳は次のとおり。 /opt:880KB /etc:96KB /var:48KB なお,本ツールは次に示すとおり,実行時にもディスクを消費します。 ・/var/opt/hitachi/systoru/log下に出力する実行ログおよび実行履歴ロ グファイルとして合計約1MBを消費します。 ・データディレクトリの下に採取資料を出力します。ファイルサイズは実 行環境に依存し,意図的に削除しない限り累積してディスクを消費しま す。 ---------------------------------------------------------------------- 5.機能追加・変更内容 5.1 02-00-/A での機能追加・変更内容 (1) 採取する資料を変更しました(詳細は取扱説明書を参照)。 5.2 02-00 での機能追加・変更内容 (1) 採取する資料を追加・変更しました(詳細は取扱説明書を参照)。 (2) HP Integrity Virtual Machines 4.2.5/4.3およびHP-UX Virtual Partitions & HP Integrity VM 6.1/6.1.5 (仮想化ソフトウェア)上のゲス トOSでの動作に対応しました。 (3) 本ツールの名称変更 本ツールの名称を「システム情報採取ツール」から「IT Report Utility」 に変更しました。 (4) 未対応の採取パターン定義ファイルを実行しようとした場合のエラーメッ セージ「KAIS159-W」を新設しました。 5.3 01-10 での機能追加・変更内容 (1) 採取する資料を追加しました(詳細は取扱説明書を参照)。 (2) 「日立サポート360」のオプションサービスである 「ソフトウェア環境ヘルスチェックオプション」に関する資料を採取す る機能を追加しました。 サービスの詳細は,担当営業/SEへお問い合わせください。 (3) 採取資料の採取形態がアーカイブファイルの場合のメッセージ 「KAIS306-I:The archive file has not been compressed. Use a following file as is.」を追加しました。 ---------------------------------------------------------------------- 6.修正内容 [重要度記載項目の説明] 本製品では次の基準にしたがって重要度を記載します。 ・重要度の定義 該当する問題が発生した場合の業務へ与える影響度の目安を示します。 下記に示した基準にしたがって5段階に分類させていただきます。 重要度 説明 AAA 業務システムの運用が停止し,発生頻度が高い AA 業務システムの運用が停止するおそれがある A 業務システムの運用が停止するおそれはほとんど無い B 業務システムの運用に与える影響が少ない C 業務システムの運用に与える影響はほとんど無い (1) 02-00-/A での修正内容 ■1 システム情報採取ツール01-10,IT Report Utility02-00において, SCSIデバイス情報の取得時に,テープデバイスに対して不正にrewind 命令が発行される問題があり,上書きによるデータ喪失となるおそれ があります。 そのため,SCSIデバイス情報を採取しないよう修正しました。 <重 要 度> AAA <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生することがありま す。 (1) HP-UX 11i v3サーバ (IPF)を使用している場合。 (2) システムにテープデバイスが接続されている場合。 (3) システム情報採取ツール01-10,IT Report Utility02-00を使用 している場合。 (4) norewind_close_disabledパラメータの設定(※1)が0(デフォルト) である。 (5) テープデバイスにテープメディアが入っている場合。 ※1 norewind_close_disabledパラメータの設定は,次の実行例に 従い,確認してください。 (実行例) # /usr/sbin/scsimgr get_attr -d estape : name = norewind_close_disabled current = 0 default = 0 saved = : current = の表示(現在の設定値)を確認します。 上記例では現在の設定値(current)は0であり,発生条件の(4)に 該当します。 <回 避 策> なし。 (2) 02-00 での修正内容 ■1 システム情報採取ツール01-10で採取するSCSIデバイス情報の取得中 に,sarコマンドの情報が欠落したり,CPU使用率が100%に見えたり する問題を修正しました。 <重 要 度> C <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生することがありま す。 (1) HP-UX 11i v3サーバ (IPF)を使用している場合。 (2) システムに次のどちらかがインストールされている場合。 a) USB-00 D.11.31.XXXX (XXXXはバージョンを表す数字) b) SATADVD-00 B.11.31.1109 (3) システム情報採取ツール01-10を使用している場合。 (4) DVDドライブにメディアが入っていない場合。 <回 避 策> なし。 ■2 採取資料のアーカイブ処理に失敗する問題を修正しました。 <重 要 度> C <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生することがありま す。 (1) システム情報採取ツール01-10以前を使用している場合。 (2) 本ツールの実行中にハードログファイル (/var/stm/logs/os/log*.raw.cur)の切り替えが発生した場合。 <回 避 策> なし。 ■3 HDD/LUNが大量に接続されているシステムで資料採取がタイムアウト する問題を修正しました。 <重 要 度> C <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生することがありま す。 (1) システム情報採取ツール01-10以前を使用している場合。 (2) システムに大量のHDD/LUNが接続されている場合。 <回 避 策> なし。 ■4 HP Serviceguardクラスタで資料採取がタイムアウトする問題を修正 しました。 <重 要 度> C <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生します。 (1) システム情報採取ツール01-10以前を使用している場合。 (2) HP Serviceguardでクラスタを構成している場合。 (3) HP Serviceguardクラスタを構成するノード間で通信できない場合。 <回 避 策> なし。 ■5 bdf(1M)コマンドによるバッファキャッシュのフラッシュが,他プロ グラムのファイルシステムへのI/O性能に影響を及ぼすおそれがある ため,bdf(1M)コマンドに-sオプションを指定して,バッファキャッ シュをフラッシュしないように修正しました。 <重 要 度> B <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生することがあります。 (1) システム情報採取ツール01-10以前を使用している場合。 (2) バッファキャッシュの使用率が高い場合。 <回 避 策> なし。 (3) 01-10 での修正内容 ■1 HP Serviceguard A11.20のパッケージ構成情報を採取できるように修 正しました。システム情報採取ツール01-00では, HP Serviceguard A11.20のパッケージ構成情報を採取できません。 <重 要 度> C <発生条件>:次の条件にすべて該当する場合に発生します。 (1) システム情報採取ツール01-00を使用している場合。 (2) HP Serviceguard A11.20を使用している場合。 <回 避 策> なし。 ---------------------------------------------------------------------- 7.一時的制限事項 7.1 制限事項 (1) vPars & Integrity VM 6.1/6.1.5のVSP(vParまたはVMのホストOSに該当す る,仮想化環境管理用のプラットフォーム)の環境では,vParの構成情報を 採取しません。 7.2 解除事項 ありません。 ---------------------------------------------------------------------- 8.使用上の注意事項 (1) 本ツール実行中にCtrl+C等による中断操作を行った場合,最大で3秒程度 処理が終了しない場合があります。 (2) systoruコマンドを実行するホストが,ファイルシステムのクライアント で,通信障害などによりネットワークファイルシステムが正常に利用でき ない場合,下記のメッセージを画面に表示し,採取資料のアーカイブ処理 が完了しないことがあります。 「NFS server server-name not responding still trying」 この場合にはCtrl+C(SIGINT または SIGTERM)によりsystoruコマンドを 中断し,取扱説明書に記載の「3.4.5 systoruコマンドの出力ファ イル(採取資料)」を参照して採取資料を取得してください。 (3) 本ツールは,システムの障害などの影響により,実行途中で停止する恐れ があります。本ツールをコマンドラインから直接実行する以外の方法で起 動する場合,実行時間の監視(タイマ監視)を行うようにしてください。 監視時間は,本ツールをコマンドラインから直接実行した場合の所要時間 に安全係数(1.5〜2倍)を掛けた値を目安としてください。 設定した監視時間を経過しても本ツールが終了しない場合は,SIGINTまた はSIGTERMを送信して停止してください。なお,もしSIGINTまたはSIGTERM を送信しても終了しない場合は,SIGKILLを送信して停止してください。 本ツールの中断操作については,取扱説明書の「5.4.2 中断操作 に関する注意事項」を参照してください。 ---------------------------------------------------------------------- 9.システム作成上の注意事項 9.1 インストール前の注意事項 (1) 事前にインストールに必要な空き容量が十分あること確認してください。 インストールに必要なディスク容量については「4.2 ディスク占有 量」を参照してください。 なお,ディスクに空きがない状況でインストールを実施した場合,インス トール処理は途中でエラー終了しますが,それまでインストールしたファ イルがシステム上に残ります。その場合は手動で削除してください。 (2) インストールは,rootユーザで実行してください。 9.2 同一バージョン上書きインストール時の注意事項 (1) 既に同じバージョンがインストールされている場合,本ツールのインス トール実行時に「1個のファイルセットは,選択されているリビジョンが すでにインストールされています。」というメッセージが表示されます。 ファイルの復旧を目的に同一バージョンを上書きインストールを行いたい 場合は,取扱説明書に記載した「修復インストール」を行ってください。 ただし,次に示す構成定義ファイルは上書きされません。 /etc/opt/hitachi/systoru/config/systoru_conf 構成定義ファイルを初期インストール時の状態に戻したい場合は,次の ファイルをコピーして使用してください。 /opt/hitachi/systoru/template/systoru_conf 9.3 アンインストール時の注意事項 (1) 本ツールのアンインストールは,ユーザがカスタマイズ可能な構成定義 ファイル,本ツールがデフォルトで出力する採取資料のディレクトリ以 下,および,本ツールのログ出力先ディレクトリ以下をすべて削除しま す。必要に応じて構成定義ファイルや採取資料を事前に退避するようにし てください。 (2) 本ツールがデフォルトで出力する採取資料のディレクトリ以下,および, 本ツールのログ出力先ディレクトリ以下を除き,本ツールのインストール 先にユーザが作成したファイルは,アンインストールでは削除しません。 不要な場合は手動で削除してください。 ----------------------------------------------------------------------- 10.ソフトウェアマニュアル一覧 10.1 マニュアル一覧 取扱説明書045893 10.2 発行年月 取扱説明書045893 2013年10月 − 以上 −