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第154回定時株主総会報告:日立グループのめざす姿と成長戦略

第154回定時株主総会において、執行役社長小島啓二より、日立グループのめざす姿と成長戦略についてご説明申し上げました。以下はその内容です。

執行役社長小島啓二

日立は、2022年度から、「2024中期経営計画」をスタートしており、データとテクノロジーで、サステナブルな社会を実現することをめざしています。
サステナブルな社会の実現のため、日立は、これまでの事業ポートフォリオ改革による経営基盤づくりの段階から、オーガニックな成長の段階へとシフトしています。
成長のための3つの柱が、「デジタル」「グリーン」「イノベーション」です。

1つ目は、「デジタル」です。DX需要の拡大を追い風に、お客さまと価値を協創していくLumadaソリューションを、拡大していきます。Lumadaが日立グループのあらゆる事業と連携することで、社会イノベーション事業のグローバルな拡大と高収益化をけん引していきます。
「グリーン」については、環境課題の解決と、人々の生活の質の向上の両立に取り組んでいます。特に、脱炭素化の取り組みを加速しており、カーボンニュートラル、すなわち、CO2排出量実質ゼロをめざしています。まずは、2030年度までに日立の事業所でのカーボンニュートラルを実現します。そのための取り組みを推進しており、現在、日立におけるCO2の排出削減は、目標を上回るペースで進捗しています。2050年度までにはバリューチェーン全体での、カーボンニュートラルをめざしていきます。さらに、お客さまに対しても、パワーグリッドによるエネルギー転換など環境に配慮した日立の先進のソリューションを提供して脱炭素化に貢献しています。
最後に、「イノベーション」です。日立は、グローバルな事業成長へ向けて、イノベーションの創生も加速しています。2050年の世界を見据えた先端研究などへの研究開発投資に加え、スタートアップ企業との協創のための投資も拡大を図っています。社会やお客さまの課題を解決するイノベーションを創生していくことで、次世代まで続くサステナブルな成長を実現していきます。

日立は、日立グループ一体となったOne Hitachiで、先の見えない厳しい経営環境においても事業のオーガニックな成長とキャッシュの創出により、安定的かつ持続的に成長する企業として進化します。そして、その成果を、環境や社会の人々などの全てのステークホルダーに還元していきます。
株主の皆さまへの還元も安定的に実施してまいりますので、引き続きのご理解・ご支援をお願い致します。